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『プララーヤ』やってみた

2016年05月08日 09:02

超久しぶりな気がする「アナゲー雑記」記事。
今では長期連休でもないと遊べる状況が確保できないので仕方ないのですが、寂しいことです。
で、GWに友人たちが集まったので、軽く遊べるゲームとして用意したのがこれ。

『プララーヤ』は、現在進行形で水没しつつある島から、
可能な限り貴重品を持ち出しつつ脱出するゲームです。
持ちだした貴重品が勝利点となり、点数の一番高いプレイヤーの勝ちとなります。
プレイヤー人数の回数だけプレイして、勝ち点の合計が多い人が最終的な勝者になります。

面白いのは、場には18枚ものカードが並べられるんですが、水没を表す「海」カードが混ざっていて、
最初から結構水没しちゃってるところ。つまり、18枚の場のカードは島の現状を表しているわけです。

場のカードを取ると、空いた場所には新たにカードが補充されるわけですが、
山札の中には結構大量の海カード(およそ1/4)が混ざっているので、どんどん水没していきます。
全部海になる、あるいは海以外のカードが残り1枚になると島は沈没し、ゲーム終了となります。

特徴的な部分は、貴重品を拾っただけでは点数にならないこと。
カードの中には脱出用の船のカードがあって、
これを使うと手札を持ち帰れる(勝利点にする)ことができます。
ただし、そのままだと脱出=ゲームから離脱になるので、
貴重品だけを運んで自分は島に残ることもできます。代わりに貴重な船が1枚潰れます。

この「船潰し」はNがフル活用していて、
なかなかの策士だと感心すると同時に、ヘイトも一身に浴びてました。そりゃそーだ。
感覚としては、次々と脱出用の船に穴を開けて破壊する凶悪犯でしたからね。

また、貴重品は単体ではほとんど価値がなく、複数集めて初めて勝利点が発生するものばかりで、
だけど手札の上限は結構少ないのと、他プレイヤーに先に取られたら意味がなくなる等、
駆け引き感が物凄くあるのが凄いです。

おそらく、想像以上の早さで島は水没するので、悠長なことをやってられないんですよね。
全部のカードが出てくることはほぼ無いので、引き際の見極めが重要。
でも島に一人で残れば「ずっと俺のターン」ができるので、ちょっと楽しいw

水没というゲームの強制終了があるため、1プレイが短めで、サクサク遊べるのもいいですね。
いかにして貴重品を集めるか、そしてそれをどうやって勝利点に変えるか、
他プレイヤーとの駆け引きの中に、自分の中での駆け引きが発生するのが面白さのポイント。
手札に大量の貴重品を抱えつつ、勝利点にできずに逃げ遅れることもあって、
いやー、これはよくできてますよ。

お手軽で1プレイが短く、ルールも簡単、値段もお手頃。
それでいてゲーム性も高めと、かなりのコスパだと思います。
プレイ人数も2~5人と幅広いので、重いゲームの前座や息抜きにプレイするには丁度いいかと。
オススメですよ。

『ダンジョンギルド』やってみた

2015年05月08日 20:38

更新自体が久しぶりになりましたが、GW中はずっと遊んでたので、致し方なし。
で、久しぶりにアナログゲームもプレイしたので、感想でもー。
なかなかアナゲーを遊ぶ機会が作れなくて悲しい…。

今回プレイしたのは、海外製の萌えカードゲーム『ダンジョンギルド』です。
海外の作品ですが、日本語訳されてるので、安心して遊べますよ。

プレイヤーは冒険者となってダンジョン攻略に挑み、より多くのお宝を持ち帰ることが目的。

最大のポイントはプレイ可能人数の多さでしょうか。
3~6人というプレイ人数は、最近では珍しい気がします。
4~5人くらいが限度なゲームが多いんですよねぇ。

ルールも至ってシンプル。
プレイ人数分のダンジョンカードをセットして、
最後にボスカードを用意すればダンジョンの出来上がり。
ダンジョンカードは1枚が1階層扱いになり、1階層は2人(2枚)までの冒険者しか攻略できません。
なので、攻略したい場所をいかに埋めるか、すでに占拠されているなら、どう割り込むか、
あるいは別の階層を攻略するか…シンプルながら、奥深い駆け引きが楽しめます。

そう、基本はプレイヤー同士の駆け引きです。
プレイヤーには1~5までの数字が書かれた冒険者カードが配られ、
1回の冒険に3枚まで使用できます。残りは待機扱いで使えません。
冒険者の数字はそのまま強さになり、ダンジョン攻略の目安になります。

しかし、ただ強いカードを出すだけでもダメで、強いカードを使うと、
次回の冒険で使えなくなりますし(待機カードと入れ替えになる)、
ダンジョン攻略に失敗すると、多額の治療費を請求されます。
時には弱いカードで急場を凌ぐことも必要です。

ダンジョンにはボスが設定されていますが、特にボスと戦うようなことはありません。
ボスはそのダンジョンに影響を及ぼすだけで、
例えば雑魚敵が強くなったり、貰える財宝が減ったりします。
そのため、ダンジョン攻略に専念できるのと、プレイがマンネリにならないメリットがあります。

このゲームには追加ルールが色々あって、NPC(お邪魔冒険者)を足したり、
チーム戦で楽しむこともできます。
ルールを追加するだけでガラリとゲーム性が変わり、かなり面白いです。
特に人数が揃ってるなら、チーム戦をやってみて欲しいですね。
1ゴールドの駆け引きが熱い!
あえてダンジョン攻略を失敗して、深い階層に潜っていた冒険者を軒並み病院送りにするなど、
ただ攻略すればいいだけじゃない駆け引きの妙が楽しめます。

シンプルなルールでセッティングも簡単、なにより1プレイが短いので、
回転が非常によくて、つい「もう1回!」となりやすいゲームです。
それでいて、ダンジョン構築や手札のランダム性が上手く噛み合った結果、
セオリーのようなものも生まれ難く、マンネリになり難い懐深さも備えています。
本当によくできているので、オススメ!

SAOのカードゲーム「ソードアート・オンライン アインクラッド攻略編」遊んでみた

2013年08月19日 19:17

ドミニオン系のデッキ構築型ゲームとして、SAOのゲームが発売されました。
先日、友人たちが集まる機会があったので、そこでプレイしてみたレポートです。

特徴的なのは、対戦ゲームではなく、完全な協力型ゲームであること。
プレイヤーの1人でも死亡すればプレイヤー全員の負け、
クリア条件を満たせば全員の勝利、というタイプ。
しかし、難易度的には結構高めなので、達成感はなかなかのものです。

難点は、マニュアルに穴が多すぎて、ルール的な疑問が色々と多いこと。
しかも公式サイトにQ&Aが無いのは何故なのか…orz
なので、色々とプレイしながらローカルルールを策定していくしかありません。
身内の中ではこれを「アップデート」と呼んでましたw

しかしこれ、よくできてます。
単なるドミニオンをパクっただけの志の低いゲームではなく、
しっかりと原作を意識し再現しているこだわりを感じる作品です。

一番の特徴はタイムリミットの存在。
デッキ構築用のキャラクターが束になった山札があるんですが、
プレイヤー全員の行動が終わる度に、ここから1枚除外されます。
これを「死亡」と呼び、
時間経過でゲーム中の誰かが死んでいることを表現してるそうです。
人知れず死者が出ているという厳しい世界観を上手く表現するとともに、
プレイヤーへの緊張感を与えてくれる面白いシステムです。
この山札が尽きた時点でプレイヤー側の敗北となります。

もうひとつの特徴はRPG的な戦闘システムですね。
戦闘が始まると、手札のキャラカードに装備を持たせて強化したりして攻撃できます。
そのままだと、こちらの攻撃の後に敵から反撃を受けてしまいますが、
次の行動プレイヤーが「スイッチ」というカードを持っていれば、
それを使うことで敵の反撃を許さず連続攻撃できます。
当然、更にスイッチを繋げていくことも可能で、共闘感が非常に高いですね。
原作でもスイッチの使い方が重要だと言われていただけに、
よく再現しているなぁと思います。

また、原作にあったダークリパルサー入手イベントを再現していたり、
ラスボス登場の絶望感なども上手く表現しています。
キャラクターもサブキャラまでほぼ網羅していて、原作ファンも納得の出来栄え。
キリトのチートぶりまで再現しなくてもよかったと思いますがー(苦笑

タイムリミットがあることで、
適当にデッキを強化していると必ず詰むシビアな難易度でもあります。
何度かプレイすることで、カードの優先度を取捨選択し、
不要なカードはできるだけ入手せず、時間を引き延ばす方法を覚えることが大切。
ゲームオーバーで最も多いのはこれが原因だと思いますので。

序盤は雑魚敵と繰り返し戦って仲間を勧誘し、
戦力が整ってきたら探索を進めてボス撃破を目指すという、
実にRPGらしいゲームプレイが再現されていて、かなり楽しいです。
値段が高めなのがネックですが、原作ファンならプレイする価値ありだと思います。
ソロプレイにも対応しているので、持て余すこともないでしょう。

ここまで原作を再現しながらゲーム性を維持している作品も珍しいので、
原作ファンはもちろん、アナゲーファンにも自信をもってオススメします。
ただ、ローカルルール次第で難易度が激変するので、
その辺のバランスはプレイヤー間での話し合い次第ですかねー。
マジでQ&A作ってくれないかなー。

ちなみに、初回プレイ時、クリアするためのフィールドをゲームに混ぜ忘れたため、
クリア条件を満たせず(どう足掻いてもクリア不能だった)、
理不尽なゲームオーバーを体験したわけですが、
バグだと言い張って開き直ればいいのも、このゲームの良い所ですね(違

脅威のソロプレイ専用アナログゲーム「ロビンソン漂流記」やってみた

2013年05月04日 08:13

GW連休の途中ですが、一時帰宅したので、ちょっと更新。
また出かけるので、日記の方は停止してます。

さて、遠路はるばるWiiU抱えてドラクエ10やってる廃人なYですが、
なんか勢いでH君まで本体ごと買うという行動に出てまして、
昨日の夜はH君がオフラインモードをチクチクとプレイしておりました。

でまぁ、最初は興味深く見てたんですが、
見てる分には戦闘のテンポが悪いドラクエなんで、
せっかくだから「ロビンソン漂流記」でもやってみるかとソロプレイ開始。
ええ、アナログカードゲームなのに1人用なんですよ、コレ。

内容は、孤島に流れ着いた貧弱ボウヤなロビンソンを鍛え上げて、
襲い来る災厄を乗り越え、海賊どもを叩き潰すことです。アグレッシブ!

ある意味でドミニオンタイプのデッキ構築型ゲームでして、
ロビンソンの能力を表すデッキ(山札)が最初から用意されています。
ただ、この初期ロビンソンはとにかく弱い!
襲い来る困難に立ち向かう力などまるでなく、どんどん衰弱していきます。
ぶっちゃけ、初回プレイでは訳の分からないままに死んでしまいました。

重要なのは、いかにロビンソンを鍛え上げるか。
貧弱で愚鈍なロビンソンですが、災厄に立ち向かうことで弱さを克服していきます。
具体的には、災厄に打ち負けることで、
マイナス効果のカードをデッキから除外できるのです。
痛い目を見て身体で学習しているんでしょうね。

逆に、災厄に打ち勝つことができれば、
今度はその災厄を武器としてデッキに組み込めます。
災厄カードはロビンソンの能力カードも兼任しており、
初期カードよりも優秀な戦闘力と特殊能力まで持つ優れもの。

つまり、序盤は災厄に負けることで、体力を削りながらマイナスカードを減らし、
中盤以降は災厄カードをゲットして戦力の底上げを図るゲームなのです。
最終的にはロビンソン1人で海賊を蹴散らすことが目標。サバイバル&バイオレンス!

災厄は一度に2枚をオープンし、どちらと戦うかを選べるため、
若干の戦略性もあります。
また、災厄カードの山札が尽きると警戒レベルが上がり、災厄の難易度が上昇します。
グズグズしてると、災厄に立ち向かう力を得ることすらできずに終わることも。

また、ロビンソンの山札が尽きると、捨て札を回収して再び山札にする際に、
衰弱カードというヤバいマイナスカードが紛れ込みます。
これは「老衰」を表してるそうで、ロビンソンは強くなるばかりではなく、
時間とも戦わねばならない宿命を背負っています。
割とシャレにならないカードばかりなので、海賊戦の前になんとか処分したいところ。

最大警戒レベルが終了すると、いよいよ海賊が攻めてきます。
海賊も複数のカードの中からランダムで2枚を選び、それがラスボスになるので、
ゲームをプレイする度にラスボスが変わるという凝りっぷり。
繰り返しプレイを想定したデザインになっています。

海賊に勝っても負けてもゲームは終了。
その時点での得点計算をして記録に残します。
こうしていかにハイスコアを更新するかを楽しむゲームなんですね。
難易度設定も変更できるので、難易度ごとにスコア集計するのもアリ。
ちなみに私のスコアは、ノーマル難度で74点でした。
2回目でクリアできたにしては、それなりじゃないですかね?
80点以上で大勝利だそうです。

「1人用アナゲーとかどうなの?」と思いながらも、
実際にプレイしてみると、よくできていて面白いです。
災厄カードの取捨選択や、どこでどれだけ負けるかが重要だったりして、
思考と運の要素のバランスも悪くないですね。
特殊能力で逆転した時など、思わずテンションも上がります。

説明書がとにかく分かり難くて、
ゲーム開始前の準備に凄く手間取ったのが難点ですが、
慣れるとサクサクとプレイできるので、テンポの良さはあります。
が、1プレイはソロプレイなのに30分くらいかかる長丁場になるので、
そこを許容できるかどうか、ですね。

箱が非常にコンパクトで携行性に優れ、
コンポーネントもシンプルながら綺麗にまとまっています。
コレクション的に買ってみても悪くないんじゃなかろーか。
あと、1人用ではありますが、
複数人でワイワイとプレイするのも楽しいと思いますよ。
ロビンソンの脆弱さにみんなでツッコもう!

「ダンジョンレイダーズ」やってみた

2012年12月18日 21:33

全5階層からなるダンジョンを、仲間たちと協力(?)しながら踏破する、
「ダンジョンレイダーズ」というカードゲームを遊びました。
日本語化されてないので翻訳版でしたが、
言語依存度はあまり高くないので、プレイにはさほど影響はありませんでした。
手軽に遊べる割に凄く面白くてビックリですよ。

前述の通り、仲間と一緒にダンジョンに潜るゲームなんですが、
途中で見つけた財宝は個人で獲得していくため、
最終的に一番多くの財宝を得たプレイヤーが勝利となります。

ここで重要なのが、最後までプレイした段階で、
一番多く負傷しているプレイヤーは死ぬというところ。
どれだけの財宝を得ていても、怪我しすぎると全てがパァになるシビアさ。
このルールのおかげで、道中、まるで財宝が手に入らなくても、
最後の最後で何故か勝利してることも珍しくありません。
生き残ることを考えろ!

ルール上は「衰弱死」となっていますが、
どう考えても元気な他の仲間に殺されたとしか思えないギスギス感がたまりませんw

プレイ人数でルールが変わり、ソロプレイにも対応している柔軟なゲームです。
今回はスピード重視で、全員が一斉にカードを出す選択ルールを使用したため、
1プレイが10~15分程度と、かなりの速度で回りました。
ただ、このルールだと、繰り返し遊ぶとプレイが均一化される欠点があります。
段々と定石のようなものができてくるんですよ。

なので、ちょっと時間は伸びますが、複数回遊ぶなら、
順番にカードを出す基本ルールで遊ぶ方がいいと思います。
これだと、他プレイヤーの出したカードを見てから考える戦術性が生まれるので、
かなりプレイ感が変わると思います。
サクサクと遊べる手軽さも捨てがたいんですけどね。

あと、プレイ人数でもかなりプレイの感覚が変わりそうです。
今回は3人プレイだったため、より衰弱死の恐怖が色濃く出た感じですが、
もう少し増えると、今度は財宝の方が重要になりそうです。
人数を変えて、もう一度遊んでみたいですねー。



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