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「エルミナージュ・ゴシック」について色々と言いたい

2012年05月27日 02:12

皆さん、ドラゴンズ・ドグマってますか?
私はエルミナージュ・ゴシックでダンジョンにセコセコと潜っております。

「ゴシック」になって色々と変更された部分があるんですが、
その殆どが改悪というのは、エルミナージュ信者な私でもドン引きです。
今までこのシリーズを遊んできて、こんな気持ちになったのは初めてですよ…orz

まず、「マップが自由に見れなくなった」
マス目移動タイプの3Dダンジョン物が敬遠される理由として、
「自分の居場所を見失い、迷子になりやすい」というものがあります。

昔のゲーマーは、
そんな状況すらも「マッピング」という楽しみに変えて遊んでましたが、
現在の至れり尽くせりなゲームに慣れたヌルゲーマーにとっては、
手動マッピングなど前時代の異物。
ただ面倒な作業に成り果てています(※)。


※これをハードの特性を活かして楽しさに昇華したのが「世界樹の迷宮」


エルミナージュでは、そういった点を配慮してか、
現在居る階層に限り、マップ閲覧は自由に行うことができました。
そのおかげで、3Dダンジョンとはいえ迷子になることはほぼなくなり、
ダンジョン探索を純粋に楽しむことができるようになっていたのです。

「ゴシック」になってこれを排除した結果どうなったかと言うと、
なるほど、確かに現在位置を自由に確認できない緊張感は悪くありませんが、
では、マップが完全に見れなくなった場合、どうなるかというと、
ひたすらダンジョンで迷い続けることになります。

これが敵も強くて連戦が厳しいような場所ならともかく、
敵が弱くていつまでも戦い続けることができるような状況で起こると、
ただただ出口を探してさまようだけの、面倒な作業に成り下がるのです。
緊張感が欠落したダンジョン探索ほどつまらないものはありません。

ただマップ閲覧を禁止するだけではなく、
例えば、その階層を踏破したら自由にマップ表示ができるようになるなど、
そういった達成感(探索させる動機付け)を付加させるなら良かったのでは?
便利だった機能をただ制限するだけでは、それは退化です。


次に、「お使いの増加」
エルミナージュは自由度の高さも魅力だと思うんですが、
「ゴシック」になった途端、単なるお使いゲームになりました。
要するに「アレをやるためにコレをしてこい」ということが増えて、
しかもそれをこなさないと話が進まない(ダンジョンが増えない)のです。

これは悪いことばかりではありません。
従来のシリーズだと、いきなり行ける場所、やれることが多くなりすぎて、
何から手をつければいいのか混乱することも多く、
また、いきなり高難易度のダンジョンに挑めるため、
理不尽な全滅をしたり、
逆にいきなり強力な装備を入手してヌルゲー化するなど、
自由度と引き換えに安定感を犠牲にしている部分もありましたから。

しかし、だからそれが悪かったというわけではなく、
むしろ、そのプレイヤー一人一人に違う物語を提供してくれる自由さこそが、
エルミナージュの真の楽しさだったはずです。
プレイする人の数だけ攻略法があるなんて、ステキなことじゃないですか。

「ゴシック」では確かに「死にダンジョン」は格段に減ったと思いますが、
代わりに「やらされてる感」が非常に強くなってしまい、
シリーズの良かった部分が失われているように思います。

ダンジョンに入るための鍵が必要だから、鍵を持ってる爺さんを探せ

爺さん発見

鍵が欲しければ果物を持って来い


何この酷いお使い…。
今までは面倒なら無視して次のダンジョンに行けたというのに…。


トドメは「寄付の廃止」
「寄付」とは、教会に金を寄付する代わりに、
支払った金額と同値の経験値が貰えるという神システムで、
とかく終盤になるほどお金が無意味なものになりがちなRPGにおいて、
最後の最後までお金の使い道に困らない、素晴らしいシステムです。

私は「お金の使い道が常に発生し続けるRPGは良作」という持論を持っており、
エルミナージュはその点においても隙のない作品だと思っていました。

ところが。

「ゴシック」では、キャラを新しく作った時にだけ「訓練費」として使えるだけで、
すでに作成済みのキャラに投資することができなくなりました。

確かにその方がリアルだと思います。
ただ、「リアルに近付くほどゲームはつまらなくなる」と思ってる私としては、
つまらない仕様変更をしたものだとガッカリしました。
これで「ゴシック」ではお金の使い道の大半がなくなりました。
フランベルジュを買ったら、あとはその修理代に回すくらいしかありません。


他にも、レビューで散々言われている通り、
ダンジョンが暗すぎる(しかも明かりの魔法で明るくならない)とか、
図鑑でアイテムのイラストがなくなったとか、
モンスター図鑑で解説がなくなり味気なくなったとか、
とにかく前作の良かった部分をことごとくブチ壊していて、
とても他人に勧められるゲームではなくなってしまいました。
ダンジョンロードがないのに、スタイルロードに意味はあるのか?とかね。

面倒臭くすることをシビアさと勘違いしたとしか思えない「ゴシック」。
このまま「ととモノ。」の二の舞にならないことを祈るばかりです。



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