2016年10月31日 17:47
本当のガチな一般人は「ライトノベル」という言葉すら知らないという衝撃。
読んだ読まない以前の更に前の段階で、雑談しながら「マジか…」と思ってた。
つーか、そういう人にラノベをどう説明すればいいのか全然分からなかった。
格闘ゲームを知らない人に必殺技コマンドを教えた時の感覚が蘇った。
分からん人にはいくら説明しても理解できないものがあることを知るべし。
そんな世間一般とのズレを味わいながらも、ジャンプのチェックだけは欠かさないぜ!
今週も注目は『ゆらぎ荘の幽奈さん』です!
いやマジで、コガラシ君は昨今のラブコメの常識を覆す主人公だと思う。
女子更衣室のロッカーの中で、裸の女と抱き合ってたのがバレたのに、
裸を見られた女子たちが誰一人としてコガラシ君を責めないことに、
コガラシ君の日頃の行いや人徳が表れてて、すげー癒されました。
これ、あのリトさんでも未だにボコボコにされる案件ですよ。
もちろん、コガラシ君の人柄に加えて、一緒にいた女が前科持ち常習犯である朧だったので、
知っている人間からすれば100%朧の仕業であることは分かるわけですが、
それはそれとして、恥ずかしさを誤魔化すために男をボコボコにすることが、
こういう展開での「お約束」だったはずです。
「ゆらぎ荘」はその「お約束」をぶち壊したわけで、これは偉業だと思うんですよ。
というのも、ハーレム主人公というのは、基本的にヘイトが溜まりやすい存在です。
無闇に女の子にモテまくるとか、フィクションでも妬ましいに決まってます。
『ToLOVEる』はそういう読者心理を非常によく理解していて、
まず第一に、リトの好感度を高水準で保つことを心がけています。
しかし、幾ら「いいひと」であっても、それだけでは妬みが消えないので、
リトは大抵ひどい目に合うようになってます。
ひどい目=ラッキースケベだったりもしますが、ヤミに当たると殺されそうになったりといった、
「プラスがあればマイナスも見せる」ことを心がけて、常にバランスを保つことで、
10年経っても愛される奇跡のハーレム主人公が生まれたわけですね。
すべては綿密に計算されたヘイトコントロールの賜物です。
ところが、コガラシ君に関しては、もう「とにかくプラスを乗算しちまえ!」になってて、
役得だらけの「羨ましい主人公」になってます。
これは最近の読者の傾向に合わせたものだと考えられます。
そう、キーワードは「ノーストレス」です。
コガラシ君は力も最強クラスなので敵がなく、性格もいいので皆に好かれ、
例え嫌われようとも鋼のメンタルを持ち、
それでいて日頃の行いが周囲に認められているので、ちゃんと理解されているという、
ラノベでいえば「最強主人公」、あるいは俺Tueee!系なんですね。
対してリトは、やはりベースが10年前準拠なので、努力と根性と不撓不屈な、
正統派ジャンプ系主人公だったりします。
この辺の対比が、ラブコメの今昔を表していて、非常に面白いですね。
多分、今から『ToLOVEる』の連載が始まっても、今ほどの人気は出なかったんじゃないかなあ。
リトが受ける「理不尽な照れ隠しの暴力」が、読者的にストレスになる可能性があるんですよね。
本来なら読者のヘイトをコントロールするための演出だったものが、
機能しなくなってるかもしれないわけです。
もしかしたら、その辺の時代の流れと物語の進展を絡めて、
ヤミをデレさせたり、美柑とお風呂に入ったりさせてるのかもしれないと思うと、
原作者は相当な手練だと感服するばかりです。ニーズをちゃんと見極めてるってことだからね。
そんなわけで、あっさりとした描写の中にラブコメの深淵を見た今週の「ゆらぎ荘」でした。
いやホントにビックリしたんですよ。
あの展開でボコられないラブコメ主人公って、どんだけ徳を積んでるんだコガラシ君。
やっぱり「ゆらぎ荘」は最高だぜ!
読んだ読まない以前の更に前の段階で、雑談しながら「マジか…」と思ってた。
つーか、そういう人にラノベをどう説明すればいいのか全然分からなかった。
格闘ゲームを知らない人に必殺技コマンドを教えた時の感覚が蘇った。
分からん人にはいくら説明しても理解できないものがあることを知るべし。
そんな世間一般とのズレを味わいながらも、ジャンプのチェックだけは欠かさないぜ!
今週も注目は『ゆらぎ荘の幽奈さん』です!
いやマジで、コガラシ君は昨今のラブコメの常識を覆す主人公だと思う。
女子更衣室のロッカーの中で、裸の女と抱き合ってたのがバレたのに、
裸を見られた女子たちが誰一人としてコガラシ君を責めないことに、
コガラシ君の日頃の行いや人徳が表れてて、すげー癒されました。
これ、あのリトさんでも未だにボコボコにされる案件ですよ。
もちろん、コガラシ君の人柄に加えて、一緒にいた女が前科持ち常習犯である朧だったので、
知っている人間からすれば100%朧の仕業であることは分かるわけですが、
それはそれとして、恥ずかしさを誤魔化すために男をボコボコにすることが、
こういう展開での「お約束」だったはずです。
「ゆらぎ荘」はその「お約束」をぶち壊したわけで、これは偉業だと思うんですよ。
というのも、ハーレム主人公というのは、基本的にヘイトが溜まりやすい存在です。
無闇に女の子にモテまくるとか、フィクションでも妬ましいに決まってます。
『ToLOVEる』はそういう読者心理を非常によく理解していて、
まず第一に、リトの好感度を高水準で保つことを心がけています。
しかし、幾ら「いいひと」であっても、それだけでは妬みが消えないので、
リトは大抵ひどい目に合うようになってます。
ひどい目=ラッキースケベだったりもしますが、ヤミに当たると殺されそうになったりといった、
「プラスがあればマイナスも見せる」ことを心がけて、常にバランスを保つことで、
10年経っても愛される奇跡のハーレム主人公が生まれたわけですね。
すべては綿密に計算されたヘイトコントロールの賜物です。
ところが、コガラシ君に関しては、もう「とにかくプラスを乗算しちまえ!」になってて、
役得だらけの「羨ましい主人公」になってます。
これは最近の読者の傾向に合わせたものだと考えられます。
そう、キーワードは「ノーストレス」です。
コガラシ君は力も最強クラスなので敵がなく、性格もいいので皆に好かれ、
例え嫌われようとも鋼のメンタルを持ち、
それでいて日頃の行いが周囲に認められているので、ちゃんと理解されているという、
ラノベでいえば「最強主人公」、あるいは俺Tueee!系なんですね。
対してリトは、やはりベースが10年前準拠なので、努力と根性と不撓不屈な、
正統派ジャンプ系主人公だったりします。
この辺の対比が、ラブコメの今昔を表していて、非常に面白いですね。
多分、今から『ToLOVEる』の連載が始まっても、今ほどの人気は出なかったんじゃないかなあ。
リトが受ける「理不尽な照れ隠しの暴力」が、読者的にストレスになる可能性があるんですよね。
本来なら読者のヘイトをコントロールするための演出だったものが、
機能しなくなってるかもしれないわけです。
もしかしたら、その辺の時代の流れと物語の進展を絡めて、
ヤミをデレさせたり、美柑とお風呂に入ったりさせてるのかもしれないと思うと、
原作者は相当な手練だと感服するばかりです。ニーズをちゃんと見極めてるってことだからね。
そんなわけで、あっさりとした描写の中にラブコメの深淵を見た今週の「ゆらぎ荘」でした。
いやホントにビックリしたんですよ。
あの展開でボコられないラブコメ主人公って、どんだけ徳を積んでるんだコガラシ君。
やっぱり「ゆらぎ荘」は最高だぜ!