ギャルゲーに大切なこと

2011年02月06日 18:31

昨日、久遠の絆のことなど書いたら、ちょっと思いついたことがあるので、
勢いのまま記事にしてしまうことに。
そのため、本当に勢いだけなので、あまり深いツッコミは勘弁してね。

さて、私はあまりギャルゲーなどを遊ばない人間なのであるが、
そもそも「ギャルゲー」とはどういう物を指すのであろうか。

以前、どこかでギャルゲーの定義などを語っていた本を見た記憶もあるのだが、
そこまで難しく考える必要もなくて、個人的には、
各ヒロインとの個別エンドが存在し、登場人物の大半が女の子である、
テキストをメインに進行するADV、もしくはSLGのことをギャルゲーと呼んでいる。

この内、ときめきメモリアルなどに代表されるSLGタイプのギャルゲーに関しては、
今回は特に明記しない。
こういうタイプのゲームは、
今回提示する問題点について当てはまらないことが多いので。

では、今回書こうとしてるギャルゲーの問題点を挙げてみよう。

ひとつは、主人公の個性
最近のゲームでは、主人公にデフォルトの名前があることが普通になってきた。
フルボイスが基本である昨今のギャルゲーでは、名前を呼ぶためにも、
デフォルトの名前が必要なのは分かる。

しかし、名前が付くことで主人公には独自のパーソナリティが発生し、
「プレイヤーの分身」というよりは「登場人物のひとり」になってしまう。
これがマズイ。

何がマズイかというと、主人公に個性が生まれてしまうと、
プレイヤーの意に反する行動を取る可能性が飛躍的に高くなり、
結果、感情移入の妨げになることが多々あるためだ。
これは物語を楽しむ上で致命的なことである。

この問題に対する見事な解法を打ち出したのが、
「東京魔人學園剣風帖」と、そのシリーズである。
厳密にはこれはギャルゲーではないのだが、登場人物全てに特殊なイベントが用意され、
好感度次第でクリスマスデートなどを楽しめるという、
ギャルゲーにあってしかるべきシステムと流れが搭載されている時点で、
類型と考えて差し支えない。はず。

魔人學園が優れているのは、主人公をドラクエのように喋らないタイプに設定しながら、
感情表現を自由にプレイヤーに行わせることで、
決して自己主張のない主人公で終わらせなかった点。
これにより、主人公像はプレイヤー個別に生まれ、感情移入しやすくなっている。

これは非常に優れたシステムだと思うが、
残念ながらギャルゲーに搭載されているのは見たことがない。
つまり、今も昔も、ギャルゲーは主人公に個性を与え、
登場人物のひとりとして物語を転がしていく方向で作られてきたわけである。

結果、主人公が腑に落ちない行動を取ることがどうにも目障りになることが多く、
私は久遠の絆以降にこの手のゲームを遊ぶことは激減したのである。
具体的にはPS版の「ONE」のあまりの酷さに懲りたというのが正しいのだが、
その話はまた別の機会に。

二つ目は登場人物同士の人間関係
たとえば、AというヒロインとBというヒロインは親友、などは特に問題はない。
ではどういうものが問題になるかというと、CというヒロインはDという男が好き
などという設定だ。

基本、ギャルゲーを遊ぶような人間は「自分だけがモテたい」のであり、
「すべての女キャラは全部自分の恋人」であることを望むものだ(断言)。
だからこそギャルゲーの主人公は、
何故か複数の女子から一斉に好意を持たれていることが多い。

そこまで極端でなくても、商売の観点から見るに、
客を食いつかせるために様々なタイプの女子を用意するのは当然として、
更に客の反応を良くするためには、好みの子とのエンディングを用意するのが基本。
そして、客がどこに食いつくか分からないことを考慮すれば、
とりあえず登場する女子には全員にフラグを用意しておくのが肝要なのである。

ところが、ここでヒロインのひとりに恋人がいたり、
主人公以外の男に好意を抱いていたりすると、プレイヤーは面白くないのである。
それが自分のお目当てのヒロインだったら目も当てられない。

また、これは上述の「主人公の個性」にも関係することで、
たとえ「ヒロインは全部主人公の嫁」という状況を再現しても、
相乗的に悪い連鎖を生み出すこともある。

たとえば、主人公の性格がどうにも気に入らず、感情移入できない状態で、
お目当てのヒロインが主人公に惚れてしまうと、どういうことになるか?
せっかくヒロインが主人公と結ばれても、
なんだか他の男に寝取られたような微妙な気分になるのである。
これは主人公に無用なパーソナリティを与えたことによる弊害と言っていい。

世の中には処女厨という痛い人種がいるわけだけど、
それらの源泉はこういった「独占欲」であり、
せめて虚構の中でくらいいい目を見たい、理想であって欲しいという、
ごく自然な願望の表れなのである。
それが行き過ぎて原作者に抗議したりするのはどうかと思うが、
そこまで行かずとも、こういう願望は誰にでも存在するものだ。

中には「NTR(寝取られ)」などといって、
敢えてそういうシチュエーションを好む性癖も存在するが、
そこまで行くとエロゲーや昼ドラの領域となり、
ギャルゲーとしては重くなりすぎると、個人的には考えている。
あと、基本的にマイノリティだとも思う。

もっとも、これらを重視しすぎても、人物が平易になってしまう危険性もあるため、
ギャルゲーのキャラ作りというのは、実は大変な労力の下に行われているのである。
逆に、プレイヤーの心情を無視したキャラ設定の
ヒロイン(あるいは主人公)を出してくるような作品は、
何も考えていないクソゲーか、綿密に練られた上での神ゲーの両端だったりもする。

その辺は各自で判断してもらうしかないが、
ともあれ、ストレスなくギャルゲーを遊ぼうと思えば、
みんな主人公に好意を持っていてくれる方が楽しめるというものである。
嫌われていたとしても、他の男になびかなければそれで良し。
最終的に攻略の可能性が用意されているだけで十分だ。
あと、主人公は基本的に「いい人」であることが望ましい。

…というのが、私なりの理想のギャルゲー論である。
普段ギャルゲーとか遊ばない人間がギャルゲー論(笑)とか。
まぁつまり、あまりストレスを感じない方向で楽しく恋愛したいなぁと思うのである。
ゲームなんだし。

明確なギャルゲーではないけれど、「つくものがたり」を遊びながら、
そんなことを考えるのでありました。
色々歯痒いんですよ、コレ。

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コメント

  1. 自転車ライダーN | URL | yjwl.vYI

    Re: ギャルゲーに大切なこと

    何気に長文のネタを書き込もうと思ったら文字数制限か何かでエラーになった、俺参上。

    ブログネタとか関係ないが、B先輩の2次会のコスプレの件、
    ヴォルケンリッターは困るがIS制服(女)ぐらいならやってみてもいい気がする。
    俺はおかしいのだろうか...一番の問題はコス買う金がないことだが....

  2. 岳る | URL | -

    Re: ギャルゲーに大切なこと

    >N
    むしろそっちのが恥ずいだろ(´・ω・`)

    コス代出してくれるなら着てもいいと打診するんだ(ぇ

  3. 自転車ライダーN | URL | yjwl.vYI

    Re: ギャルゲーに大切なこと

    生足部分が恥ずかしいと言ってるのならば、俺的には特に問題ない。
    自転車乗るときのレーパン(レーシングパンツ)のほうが露出度高いからな。

    自転車イベントに鈴鹿8耐ってのがあって、そのイベントではコスプレで走ってる人
    (アニメのはそうそういないが)も結構いるが、そこで俺もコスさえあれば走れる気がする。
    ただし、一緒に行くショップのスタッフと、参加者さんが許してくれればの話だがな。

  4. 岳る | URL | -

    Re: ギャルゲーに大切なこと

    >N
    つーか、11月には当の昔にISが終了してる事実を考慮しろよ(´・ω・`)
    その時には新しい萌えに目覚めてる可能性もあるんだからな、Nの場合。

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