「くにとりっ!」遊んでみた

2011年02月14日 15:28

昨日は戦国大名SCG「くにとりっ!」を遊んできた。
基本はドミニオン系ながら、カードを全部使用する所が異質。
その利点としては、回数を重ねる毎に戦術が洗練されていくのを実感できる所だろうか。

ただ、同じプレイヤー同士で遊び続けると、
違う戦術を取るのが難しくなり、似たような展開になりがちかもしれない。
そこは場に出るカードが固定されてる、このゲームならではの弱点か。

それでも、このゲームがドミニオンから抜け出ようとする意欲は強く感じられ、
そしてしっかりと独自のゲームとして昇華されているのも確かである。
かなり面白いゲームだったと胸を張って言える。

アクション数の増やし方が独特で、戦力としての軍団を整えていくと、
自然とアクション数で困ることがなくなっていくのである。
バンバンとドローカードを出し、山札を引きまくるのは実に爽快。
そして、軍団が整えば合戦を仕掛け、勝利すれば国(勝利点)を奪える。

つまり、積み重ねることで自国が強大になっていくのを実感できるのが、
ゲームデザインとして美しいと思うのだ。
これは絶妙に調整された購入コストの配分も生きているのだろう。

結果として、従来のドミニオンで通用した戦術は、
このゲームでは通用しないことが多い。
具体的には、お金プレイ(財力カードを中心に買う戦術)が弱い。
「金では何も守れない」という名言が飛び出すほどに、
ドミニオンほどの力は失われている。
これは勝利点カードが軒並み高額に設定されていることと、
勝利点カードを得る手段が購入以外に存在することに起因する。

今回、4回ほどこのゲームで遊んだが、
その内、私が買った黄金(もっとも高い財力カード)の数は0。
デッキに入ったのは、「楽市楽座」の効果で交換した1枚のみ。
しかし、結果として4戦3勝を挙げることができた。
お金は重要なファクターではあるが、直接勝利に結びつく要素ではないということだ。
むしろ、財力カードの購入で手番を割かれるのが惜しいとすら言える。

無論、それが絶対的に正しいわけではない。
しかし、確実にドミニオンとはゲームのバランスが違うことは実感できる。
そしてそれは、戦術の幅を広げるという意味で、歓迎すべき変化だ。

カード全てを使用するという、SCGとしては異質な構成のため、
拡張セットの扱いがどうなるのか、非常に気になる部分ではあるが、
しかし、これは拡張も遊んでみたいと思わせるだけの魅力に溢れた良作である。
期待して待ちたいところだ。


以下、カード雑感

【織田信長】
武将として最も強大な戦闘力を持つ第六天魔王。
その潔いテキストは、覇者の証でもあるのかもしれない。
合戦中心で攻めるなら、是非とも手に入れたいところだ。


【豊臣秀吉】
勝利点、戦闘力、財力ともに申し分ない、汎用性の高い武将。
財力カードに頼らない私のようなプレイヤーには、
こういう所の財力が重要だったりするので、結構重宝する。
購入数アップも地味に嬉しい。


【徳川家康】
全武将中、最も高い勝利点を持つ武将。ただ、テキストが無いのは魅力に欠ける。
他に必要なカードがあるなら、後回しでいいだろう。


【武田信玄】
信長に次ぐ戦闘力を持つ武将。戦闘力が落ちた分、勝利点とドロー能力が付いている。
ドローの有無は結構差が出る要素なので、信長よりも使いやすい。
Nの嫁だが、巡りが悪くて買えないことが多く、毎回嘆いていたのが印象深い。


【上杉謙信】
信玄よりも勝利点が落ちた代わりにアクションが追加され、
より使いやすくなった武将。私の嫁。
当初、信玄が取られる度にモチベを極端に落とすNを笑っていた私であるが、
確かにお気に入りの武将を掻っ攫われた時のモチベ低下は侮りがたいものがある。
これは嫁を寝取られた者でないと気付けない真理である。
ぶっちゃけ、10財力あっても、国より謙信を買う。試合に勝って勝負にも勝て!


【毛利元就】
勝利点の付いた【市場】。【市場】と考えるとコストが高すぎて微妙だが、
武将カードの役割を考えれば、便利であることに違いはない。


【伊達政宗】
戦闘力はそこそこながら、非常に使いやすい良武将。
積極的に奪いに行ってもいいくらい使いやすい。


【島津義久】
勝利点こそないものの、脅威の3ドローと、それなりの戦闘力を持つ武将。
ほとんどアクションを気にしなくてもいいゲームなので、単純に3ドローは強い。
戦闘力的にも頼りになるし、これも積極的に奪いにいきたい武将である。
H君の嫁。


【農民兵】
ドローとアクションを選べるのは使いやすそうだが、
これよりも有用なカードは数多い上、布陣させることもできないため、
あまり買われないカードである。
ただ、勝利点が付いているため、終盤では無駄に買われることもあるが、
それでも【村】にコストで敵わない程度のものだったりする。
アクション数が磐石であるなら、【村】よりは価値は高い。


【忍びの一族】
このゲームでは珍しい妨害型カード。
ただ、残念ながら、今回のゲームでは一度も買われなかったため、
使いどころはまるで分からない。
単純に考えれば、合戦の補助として使うのであろうが…うーむ。


【槍足軽】
コストの割に安定した戦闘力を持つカード。
ゆえに、ある程度アクション数に余裕が出た頃から、いきなり買われるようになる。
【関所の廃止】を利用して、一気にドカ買いして枯渇させるのが理想。


【弓足軽】
序盤の鍵を握る重要なカード。
これをいつ購入するかは、明確にプレイに差が出るポイントだと言える。
買えるようになった時点で即購入するのがいいと思うが、
その一手番の差で致命的な何かが生まれるとも限らない。
このカードは、このゲームに絶対のセオリーは存在しないことを如実に語っている。


【若き日の武将】
このチョンマゲハゲが何故萌え武将に進化するのかは永遠の謎。
それはともかく、武将を安く手に入れられるお手軽なカードなので、
ある程度財力が安定してきた頃に投入するのがベスト。
かといって、武将ゲットを優先して適当に合戦を仕掛けると、
相手に国を盗られるハメにもなりかねないので、戦闘力にも気をつけたい。


【騎馬兵】
【槍足軽】の戦闘力と、【弓足軽】のアクション数を併せ持つカード。
ただ、それゆえに器用貧乏なイメージが先行し、非常に地味。
5コストなら他に有用なカードもあるため、意外とこれはスルーされがちである。


【鉄砲足軽】
武将以外の戦闘力の花形。その性能はコストに見合うものである。
序盤で買えるなら積極的に購入し、早期の合戦を目指すのが理想。


【砦】
内政カードでは珍しい、アクションの付いたカード。
ドローもできるため無駄にならず、デッキを圧迫しないどころか、
防衛にも役立ち、コストも安いと、いいとこずくめの出来た子である。
積極的に買うほどではないが、
手札が腐っている時の空いた瞬間の穴埋めに購入すると無駄がない。


【新技術の開発】
一時的に黄金と同等の価値を生み出す魔法のカード。
除外効果でデッキを圧迫し難い点も優秀。
難点は、アクションが増えていないと使い難い点であるが、
序盤でいきなりコスト5~6に手が届くのは、場をひっくり返す可能性を生む。
【砦】とどちらを優先するかで、プレイスタイルに差が出るカードでもある。


【新田開発】
非常に分かり易いドロー促進カード。
可も無く不可もない程度ということは、あまり数を抱えるメリットがないとも言える。
ただ、序盤では確実に役立つカードであるので、早い段階で1枚は確保しておきたい。


【楽市楽座】
ドミニオンでいう【鉱山】であるが、勝利点カードのコストの違いにより、
ドミニオンで定石だった戦法が取れないため、同じ戦術は通用しない。
とはいえ、デッキを圧迫せずに不要カードを有用なカードに変えられるのは優秀。
個人的には、財力カードはこれで確保する分だけで十分賄えると思っている。
不安があるなら2~3枚購入してもいい。
アクションが十分あるなら、面白い回し方をすることもできる。
汎用性の高い優秀なカードだ。


【検地】
プレイするだけで銀子を得られる、なかなかの壊れカード。
しかも入手した銀子は即座に手札に来るおまけ付き。
【楽市楽座】でノンビリと財力を増やす時間が惜しい場合は、
これでブーストするのもアリだろう。
短期決戦を目指すプレイヤーのお供に。


【関所の廃止】
最大のウリはコスト減少効果と購入数アップ。
低コストカードを枯渇させるお供としては、これ以上ないほど優秀。
コストの高いカードが多いこのゲームでは、1コストでも影響はかなり大きい。
問題は【弓足軽】と同じコストであること。
どちらを優先しても、それぞれにメリットがあるので、お好みで。


【矢銭の徴収】
3ドローでこのコストはかなり優秀だが、マイナス勝利点の大きさがネック。
とはいえ、3ドローの魅力はかなりのものなので、
マイナスを取り返す機会は幾らでもある。
爆発力に期待して、1枚くらい持っていても害はない。


【治山治水】
5コストで2ドローは決して強くない。むしろそれなら【矢銭の徴収】を優先すべき。
とはいえ、マイナス勝利点もなく、財力+1も付くこのカードの安心力には抗えない。
個人的にはついつい買ってしまうカードである。


【名物茶道具】
道理を引っ込ませるパワーカード。
コストの高さを補うほどの強力な使い捨て効果を持つ。
真価を発揮するのは序盤での速攻。
【新技術の開発】と組み合わせて、いきなり名城を狙うというのは、
マニュアルで紹介されているほどのロマン溢れるコンボである。


【金山】
プレイするだけで黄金が手に入るチートカード…に見えるが、
前述の通り、財力カードの価値が下がっている本作においては微妙。
コスト的にも速攻で入手するのは難しく、
これを買うくらいなら【貿易港】を優先した方がいい。
もし最速で入手できるなら、かなり有効なカードであるが、
時間が経つほど急速に価値がなくなるカードでもある。
使いたいなら、早めの獲得を目指したい。


【貿易港】
3ドローの優秀さは前述の通り。
ギリギリで名城を買えない状況ならば、これを買って次に備えるのは上策。
とはいえ、これが買える頃には中盤を過ぎた辺りである可能性が高く、
その頃には【鉄砲足軽】を優先した方がいい状況も多い。
戦況を見極めて買い時を計りたい。


【天下の名城】
布陣可能なドローソースということは、実質、常時手札が1枚増えることと同義。
序盤で手に入れた時のアドバンテージは凄まじいものがあるので、
【名物茶道具】を駆使してでも手に入れる価値は十分ある。
武将と同じコストなので、戦術の基礎が攻めか守りかを決めた上で、
どちらを優先するかを考えるべきだろう。

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コメント

  1. 自転車ライダーN | URL | USldnCAg

    Re: 「くにとりっ!」遊んでみた

    俺は本気で怒ったぞ!フリーザーー!!!

    以下、公式FAQより抜粋

    ■購入フェイズ
    Q:購入エリアにある武将カードの山札の一番上にあるカードしか取得できないのですか? 
    それとも、山札の中から選び出して取得できますか?
    A:武将カードは、山札の中から選び出して取得します。

    A:武将カードは、山札の中から選び出して取得します。
    A:武将カードは、山札の中から選び出して取得します。
    A:武将カードは、山札の中から選び出して取得します。
    A:武将カードは、山札の中から選び出して取得します。
    A:武将カードは、山札の中から選び出して取得します。

    大事なことなので、5回言いました。

    コノルールナラオレキットカテタヨ

    今ならルルーシュの気持ちがよくわかる。
    「間違っていたのは俺じゃない。世界のほうだ。」

  2. 岳る | URL | -

    Re: 「くにとりっ!」遊んでみた

    >N
    FAQに載ってるってことは、マニュアルに載ってなかったんだってばよ(´・ω・`)
    次は正規ルールでやろうな(´ω`)

  3. 自転車ライダーN | URL | USldnCAg

    Re: 「くにとりっ!」遊んでみた

    次が楽しみすぎて仕事するのが辛い

    ところで、フューチャービーが今日で閉店するって
    どこぞのブログで見たんだがmjk?

  4. 岳る | URL | -

    Re: 「くにとりっ!」遊んでみた

    >N
    あー、今日だったのかー。
    実は今年の初め、帰省から帰った時に寄ったら、「内緒だよ」ということで、閉店の話は聞いていたのだよ(´・ω・`)
    だから本当のお話。

    TRPG関連書籍だけはみやむーに移すらしいけど、ボドゲとかの扱いはやめちゃうのかもね。

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