手元に残しておきたいゲーム

2011年02月26日 15:09

私はここ最近まで、ゲームを売らない人だった。
元々コレクター気質のある私は、
どんどん増えるゲームソフトを眺めて悦に入る習慣があり、
それを減らすことなど考えられなかったのだ。

しかし、時間は人の考えを移ろわせる。
もうプレイしないゲームを大量に抱えることの意味に疑問を抱くようになった私は、
思い切ってゲームを処分することを決めたのである。
以来、もうプレイしないだろうと思われる物に関しては、
バッサリと売ってしまうことに決めたのだった。

とはいえ、どうしても手放すのが惜しいゲームもある。
何十時間と費やしたRPG、見事なストーリーを紡いだADV、
爽快さが病みつきになるACT、気分転換に丁度いいPZG…。
そんな「手元に残しておきたいゲーム」というものは、当然存在するものだ。

代表的なところでは、「モンスターハンター」。
これは面白いとかそうでないとかを超えた、
単純に「費やした時間」が理由で手放せない一品である。
4ケタを超えるプレイ時間を記録したゲームは、後にも先にもこれだけであろう。
それを手放すことは、数ヶ月単位の時間を投げ捨てることに等しい。
これは永遠の殿堂入りと言っても過言ではない。

旧作のリメイク、あるいはリバイバルを敢えて買う場合もそうだ。
これは最初から手元に残すために買うようなものであろう。
中には過去の美しい思い出を完膚なきまでにブチ壊してくれるものもあるが、
そういう例外を除いて、わざわざ古いゲームであることを自覚しながら、
それでも手に取るということは、己のライブラリに留め置く行為に他ならない。

私の例で言えば「ファイナルファンタジータクティクス」などがそれに当たる。
これはスクエニには珍しく原作のほぼベタ移植で、
ムービーを追加した等の無難な追加要素だけに留められた、
過去作を残すという意味ではありがたいリメイク作品だった。

ただ、今遊ぶと厳しいものがあるのも事実で、
クリアするまで遊ぶことはできなかった。
今後もプレイの予定はない。

しかし、私はこれを手放そうとは思わない。
何故なら、かつての名作がPSPで出てくれたことそのものが嬉しく、
記念的意味合いをもって所持している部分があるためである。
決してアグリアスが大好きだからとかそういう理由ではない。

その作品ならではの「何か」を感じ取った場合も、手放し難くなる。
最近では「ダンガンロンパ」や「クリミナルガールズ」がそうだ。

「ダンガンロンパ」はやり込むタイプのゲームではなく、
一通りクリアすれば満足できる作品だ。
私も一度は手放そうかと思ったこともある。

しかし、その独自の世界観、映像、演出、ゲーム性は唯一無二のものであり、
心のどこかで「それを捨てるなんてとんでもない!」と、
ドラクエのキーアイテムのごとき躊躇いが生まれるのだ。
結果、そのままゲームライブラリに席を置くこととなった。

「クリミナルガールズ」は本当に不思議なゲームで、
やり込み要素の少ないRPGに何故こうも執着してしまうのか自分でもよく分からない。
最初は適当にクリアしてさっさと売ってしまおうなどと考えていたのだが、
今ではさらさら手放す気はなくなってしまった。

正直に言うと、もう少し続きを遊びたいというのが本音。
おそらく、その単純明快なシステムが、昨今の小難しいRPGにない手軽さを生み、
それが心地よいのだと思う。
Gジェネがひと段落したら、また再開したい。

残したいゲームに、どんな基準があるのかは不明である。
単純に面白いというだけかもしれないが、面白いと言いながら手放した物も数多い。
では、残された物と手放された物の差とは何であったのか。

それはおそらく、「未練」。

「惜しい」と思う気持ち、どうしてもクリアしたいという欲求、
キャラクターを気に入る好意、リメイクに手を出すこともまた、未練の表れか。
残された作品たちには、そういった「未練」が宿っている。

手放された物にはそれがない。
クリアすることで解消されてしまったり、
逆にクリアするまでもなく未練を残す要素がなかった場合に、
躊躇うことなく手放すことができるのではないか。
そこにはやり込み要素の有無などは関係ない。
クリアするまでもなく未練が残らない物もあるのだから、
プレイ時間との因果関係も無いように思える。
ただ、モンハンクラスになると、プレイ時間だけで「未練」になったりもするが、
それは極めて例外的な話だろう。

考えなしにゲームを買いまくっているように見えて、
私のライブラリに残ることはそれなりにシビアなのである。
今もまだ私の棚に置かれているということは、
その作品には何かしらの「未練」を抱く要素があるということなのだろう。
きっと、そういう想いを抱かせる作品こそが「名作」と呼ばれるのだ。

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