「ホワイトチャペル」やってみた

2011年04月21日 16:25

次々と殺人を繰り返す切り裂きジャックと、それを追う警官たちの、
逃走・追跡劇を体験できるボードゲーム「ホワイトチャペル」。
ようやくプレイできたんで、感想なんぞを書きますよ。

プレイヤーはジャック役1人の他は、全員警官となって、
全員一丸でジャックを捕まえるために行動することになる。
当然、警官側は相談自由。ジャックは1人、孤独に犯行を繰り返すのだ。

このゲームのポイントは、巨大な街のマップ上を、
姿が見えないジャックの手がかりを探しながら、
徐々にジャックを追い詰めていくことにある。
ジャックの側は、警官の執拗な追跡を振り切り、
犯行の後に無事に隠れ家に逃げることを目指す。

この「ジャックの姿が見えない」というのが面白いところで、
ジャック役のプレイヤーは、自分の現在位置をメモに取ることで、
自分の位置を確定させていく。

警官は怪しい場所を調べることで、
その道をジャックが通ったかどうかを知ることができる。
残された手がかりをヒントに、ジャックの現在位置を突き止め「逮捕」すれば勝利だ。

ちなみに、ジャックは回数制限はあるものの、特殊な移動を行うことができる。
それらを駆使して、警官の捜査を撹乱し、逃げ切る一助とするのだ。

いやしかし、これは本当に面白い!
相当頭を使うので凄く疲れるんだけど、思考することの楽しさを味わえる。
ジャックを捕まえた時の高揚、警官を出し抜いた時の愉悦は、
まさにこのゲームだけの物である。

で、プレイしてて思ったことは、
これは義務教育の必須項目に加えるべきなんじゃねーかな、と。
これ、ジャックやってると胃が痛くなってくるのよ。
目の前で警官役のプレイヤー達が相談しながらジャックを追い詰めるわけで、
「何で俺、人殺しなんてしたんだろう…」と、
やってもいない犯罪を後悔するハメになる。

というのも、警官の人海戦術というものが実に有効に機能するゲームデザインのため、
徐々に包囲されていく恐怖や、足取りを捉まれた時の絶望が半端じゃないのよ。
ゲーム中、確実に思うことは、「娼婦じゃなくて警官殺したい」だと思う。
もう本当に怖いんだよー(´;ω;`)

追われる者の心理をリアルに体験できる稀有なゲーム。
幼い内から犯罪のリスクを叩き込んでおくのも教育として悪くないですぞ。


以下、プレイの様子のダイジェスト

最初は私がジャック役、警官はH君と智郎君が担当した。
まぁ、初めてなので、慣らしを兼ねて軽く1プレイという感覚で。

しかしまぁ、姿が見えないのをいいことに、気楽に動いてると、
思わぬ所から警官が近づいてきて、実に心臓によろしくない。
また、手がかりを見つけられた時に、
目の前で相談されるのも精神衛生上、非常によくない。胃がキリキリと痛む。

それでも1夜目は上手く警官の包囲網の隙をついて隠れ家に帰還。
でもこれ、下手な場所を隠れ家に指定すると(自由に設定可能)、
警官に目星をつけられて、とても危険。
特に見つかった状態で逃げるのは隠れ家を教えるようなものなので、
あえて遠回りするのも重要なテクニックか。

で、この時にH君が隠れ家のアタリをつけていたんだけど、
自信ありげな割には見当違いな場所だったんで、ポーカーフェイスでやり過ごした。
これが後々に有利に働くこととなる。
下手に演技をするよりは、無表情を貫いた方が安全ですお。

2夜目はジャック最大のピンチの巻。
意外と早い段階で足取りを見つけられてしまい(智郎君の野生の嗅覚が異常)、
凄い勢いで包囲されてしまったんだけど、
ここでH君の隠れ家予想の間違いが地味に響いて、
上手く包囲の穴をすり抜けることができた。
これ、警官側は隠れ家を特定するよりも、
凡そこの辺というドンブリ勘定で動いた方が安全かもしれない。

まぁ、文章にすると簡単に抜けた感じだけど、
実際は終始胃がキリキリ痛むほどにギリギリな逃走劇でございましたよ。
もうマジでジャックは勘弁して欲しい(´・ω・`)

3夜目は超ハイスピードクリア。
これ、デザイン的にどこか1日は超速攻で終わらせることができるんで、
ジャックはその辺考慮して隠れ家を仕込むといいんじゃないかね。

で、この調子で最終夜も速攻で終わらせるつもりだったのだが、
微妙に警官が隠れ家近辺に集まってる布陣で、そうもいかなくなった。
結局、逃げるには強引さも必要ということで、包囲網の中央を突破するような形で、
無理やり隠れ家に飛び込むことに成功。
ジャックの勝利でこの回は終了した。

それにしても、勝ったからといって「犯罪者のスリル最高!」とかにならないよね。
「やっと解放された…」という安堵の気持ちばかりが残った。
それくらい警官のプレッシャーが強くて、
マジでこのゲームやると犯罪起こす気が失せます。

2戦目は智郎・ザ・リッパーのご登場。
しかしこのリッパー、奇抜な動きで捜査を撹乱しようとするも、
ことごとく裏目に出てしまい、
なんと1夜を逃げ切ることすらできずに捕まってしまった。
何か隠れ家直前で居場所を特定されてたようで、そのまま逃げることもできず、
それならと回り道をした所を捕まってしまったのである。合掌。

さすがにこれではジャックの名が廃るということで、智郎・ザ・リッパー2世爆誕。
今度は上手く包囲をかいくぐり、2夜目に突入。
初手から馬車で逃げる奇抜な手を使うも、何故かいきなり警官に見つかる
馬車で1歩だけしか動かないというのは確かに奇策ではあるけど、
使いどころ次第だと思うんだ。

で、そのまま犯行現場周辺をグルグル回ってる内に警官に包囲され、あえなく御用。
しかしその表情は、安堵と清清しさに満ちていた。
うん、ジャックは本当に胃が痛くなるよね。

4戦目はついに登場、H君・ザ・リッパー!
この悪魔の頭脳の持ち主を捕らえてこそ、真の平和は訪れる!

第1夜、足取りを追うことに手間取り、隠れ家の範囲がかなり広範囲になってしまい、
先行きの暗さを暗示させるスタートとなった。

2夜目。予想した隠れ家の近くに重点的に警官を配備したことが裏目になり、
近場に警官の居ない場所で犯行が行われてしまった。
そのため、現場から跡を追うというよりも、
徐々に包囲を狭めていく方法をとるしかなかった。

しかし、6ターンかけて手がかり0!
もう本当にビックリした。こんなに痕跡を残さずにプレイできるものなのかと、
そら恐ろしさを覚えたものである。

で、タネとしては、外周を思いっきり迂回することで、
内側の地形にまったく痕跡を残さないという作戦だったらしい。
一度ジャックを経験した観点から言えば、どうしても街中を移動して、
一刻も早く隠れ家に逃げたいと思うのであるが、
H君はそれすらも逆手に取る、まさに完全犯罪を目論んでいたのである。
おお、怖い怖い。

常に後手後手に回り、焦燥を隠せないながらも、
少しずつ足取りを掴むことにも成功し始め、希望が見えてきた。
そしてついに現在位置を確定することに成功し、
一か八かの逮捕宣言で、見事にお縄にかけることができたのであった。
間一髪だったなー。

つーか、後で隠れ家の位置を訊いたら、2夜で捕まえ損ねたら、
ほぼ3夜と4夜での逮捕は絶望的だったことが明らかになって、肝を冷やした。
やっぱり黒い! この子真っ黒だよ!

ともあれ、プレイした感じとしては、第2夜がポイントかなー。
大抵は第3夜は速攻で終わって、4夜もそれに準じる可能性が高いと思うんで。
もしくは、第2、第3を速攻で終わらせて、4夜で慎重に行くというのもアリか。

要するに、どこかで1度は警官との肝を冷やす化かし合いが発生するのは必定。
そしてそれが2夜になる理由は、ジャックのリソースにまだ余裕があるから。
ジャックは夜を重ねるごとに移動のリソースを失って不利になっていくので、
後半でまごまごしてると、確実に逃げ切れなくなる。
なので、3夜と4夜はできるだけ早く終わらせた方がいいのだ。

でもこれ、かなり面白いんで、
GWに友人が集まったら、是非ともまたプレイしたいですな。
K君やNにジャックやらせたいというのが共通見解だったんで。うひひ。

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