これだからラノベは

2011年06月16日 15:48

職場での休憩中の暇潰し用に選別した小説が、どれもえらい面白くて続きが気になり、
結局持ち帰ってしまうということが2度も続いてしまったため、
再び暇潰し用の本を求めて彷徨うことになったのだった。
理想は適度に面白く、先がそれほど気にならない本。なんだそりゃ。

で、乙一絶賛の『サクラダリセット』に白羽の矢を立ててみたんだけど、
これがまぁ見事な「ラノベ」で、
読み始めて10ページくらいで少し後悔してたりなんだり。

や、私はラノベ好きだからラノベを選んだんですよ?
でも、最近あまりにラノベの定型的な文体の物は、読んでて辛いのである。

以前に『ディバイデッド・フロント』の感想でも書いた記憶があるけれど、
ラノベ特有の書き方に「意味のない引き伸ばし」というものがあって、
例えば「ご飯を食べる」という一文をラノベ的に書くと、

テーブルの上には茶碗がひとつ。
その中に盛り付けられている純白の宝石たちは、
蛍光灯の味気ない光ですらも己の魅力の糧として利用する。
一粒一粒が瑞々しいまでの輝きを放ちながらも、決して主張しすぎることなく、
ただ己の完成度を誇るかのように、気高く静かに佇んでいた。
農家の人々の汗と努力の結晶が生み出した奇跡に感謝の念を抱きながら、
岳るは箸を恐る恐るご飯へと近づけていく…。


まぁ、だいたいこんな感じ。

つまり、本編において全く意味のない描写を、物凄く大仰に長々と描写するのが、
ラノベ特有の悪癖ではないかと思うのですよ。

『サクラダリセット』もその例に漏れず、
主人公が目覚まし時計について考える描写だけで5行くらい消費してて、
この時点で嫌な予感がしてしまったのである。

キャラ同士のかけあいも、なんだかとても芝居がかってるというか、
ぶっちゃけると重度の中二病を患ってるようなやりとりで、
等身大の高校生として受け止めがたいものがある。

「誰もいない所で鳴っている風鈴は寂しいわ」
「でも、その風鈴は一人で自分の音色に酔っているのかもしれないよ」

酔ってるのはお前だ!w
それとも、これがモテるための秘訣なんだろうか。
「急ごう…風が止む前に」と同レベルな気がするんだが。

そんなわけで、実に見事に「適度に面白くて先が気にならない本」はゲットできた。
でも何か腑に落ちないのは多分気のせいじゃない。

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コメント

  1. HAL | URL | -

    Re: これだからラノベは

    適度に面白くて先が気にならない本を求めてる人なんてたんですねw

    結局最高に面白くて先が気になる本が一番なんじゃありませんか?

  2. 岳る | URL | -

    Re: これだからラノベは

    >HALさん
    や、今回欲しかったのは暇潰しのために職場に置きっ放しにしておける本でして、面白すぎると持って帰りたくなってしまうからダメなんですよ。
    休憩時間だけでチマチマと読み続けられるようなのが理想。

    最高に面白くて先が気になる本は、自宅で一気に読みます。

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