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SW2.0リプレイ「Tennessee Waltz」 オープニング

2011年08月16日 12:00

この記事はSW2.0のリプレイになります。
今回からようやくゲーム本編スタートです。
まずは各PCたちのオープニングからお楽しみください。


以下、オープニング

オープニング1(リドネア・キャンベル)


GM いつも野営をすると、君は決まって悪夢を見ます。それは5年前、自分の故郷を滅ぼされた時の記憶です。日課の剣術の修行から帰る途中、村の方向から火の手があがってるのが見えます。慌てて帰ると、そこにかつての平和な村の光景は残されていませんでした。愕然とするリドネアの耳に、蛮族たちの下卑た笑い声が聞こえてきます。
シーク&アイリ (蛮族になって)イィーッヒッヒ! ヒャーッハッハ!
GM ありがとう(笑)。(いやらしい声で)「まだ生き残りがいるじゃねぇか」と言いながら、君に近づいてきます。
リドネア もうお父さんとお母さんは殺されているの?
GM リドネアが自分の家があった場所に行くと、両親が殺されて無造作に打ち捨てられている場面に出くわした所、ということにしましょう。
リドネア お、お父さん、お母さん…どうして、こんなことに…。
GM そうして泣き崩れた所に先ほどの蛮族が来たことにしましょうか。
リドネア お、お前達がやったの!?
GM 「だったらどうするんだい、お嬢ちゃん」
リドネア お前達を殺すだけよ! 許さない! 絶対に許さない!(そう叫んで切りかかる)
GM リドネアが怒りのままに剣を振るうのを見て、蛮族は嘲笑います。「手が震えているぜ、お嬢ちゃん」。
リドネア そ、そんなことは…!
アイリ (蛮族になって)脅えてやがるぜ、あの少女はよぉ!(一同笑)
GM リドネアが12歳という年齢に見合わぬ鋭い突きを繰り出す。しかし、蛮族は軽くそれを避けてしまいます。「剣ってのは、こうやって使うんだよぉ!」逆にカウンター気味に切り倒されてしまいます。
リドネア あ、倒されちゃうんだ?
GM これはオープニングなんで、特に判定とかはしません。
リドネア はい。
GM 自分の剣術が通用しないこと、実戦の恐怖などが君の頭の中でグルグルと回る。血も流れていて、君は死を実感する。
リドネア 薄れていく意識の中で、「お父さん…お母さん……ちくしょう…チクショウ…!」
GM リドネアが悔しさの中で息絶えようとしていたその時、暖かい光がリドネアを包み、傷が一瞬で癒えていくのを感じます。
リドネア こ、これは…?
GM 君が声を出そうとした所で、君の横にいつの間にか立っていた人影がそっと声をかけてきます。「そのまま静かにしていて。彼らはもうここから立ち去るから、じっとしているの」。それは君と同年代くらいの、長い銀髪が美しい少女です。
アイリ ロリ少女か。
GM 今だとリドネアは12歳か。それなら、リドネアよりも若干年下かな? 10~11歳くらいの少女に見えます。何故か蛮族たちは少女には手を出すことなく、そのままどこかに行ってしまいます。
リドネア 不思議だなぁ。
GM 蛮族が周囲からいなくなったのを確認してから、少女は立ち去ります。去り際に少女が君を悲しげな瞳で見つめて「ごめんなさい…」と謝る声を聞きながら、リドネアの意識はなくなります。
リドネア ふむ…。
GM そして君は目を覚まします。旅の途中で野営をしていたわけですが、いつもの悪夢に目を覚ませば、もう夜が明けています。
リドネア 嫌な夢を見た…。でも、あの少女はいったい誰だったんだろう…?
GM 何度繰り返したか分からない自問自答に答えるものはいません。君が周囲を見渡すと、目的地であるフェーデの街が近いことを確認します。
リドネア 街は近い。急ごう…風が止む前に…(一同爆笑)。
アイリ 言うと思った(笑)。
GM ちなみに、フェーデの街というのはシークが住んでる街で、リドネアはデッドダンサーズの噂を聞きつけて、そこを目指して旅をしてきた、ということになります。
リドネア 了解です。
GM では、これでリドネアのオープニングは終了します。


オープニング2(アイリスフィール・ザ・ファンタスティカ)


GM 続いてアイリにいきましょう。
アイリ はいはい。
GM アイリはひょんなことから謎のお守りを手に入れたことで、妙な夢を見るようになりました。
アイリ ぐー、ぐー(寝ているらしい)。
GM そうして寝ていると、夢を見ます。そこは戦場で、人族も蛮族も等しく屍の山が築かれています。そこに、ひとりの男が血塗れで倒れているのを、どこか他人事のように君は見ています。
アイリ はい、見てます見てます。
GM 男の傍には、涙を流して男に縋る一人の女性の姿があります。
アイリ 誰だろう?
GM アイリが女性の姿を見ると、胸が痛むような罪悪感を感じます。何か大切なことを忘れているような焦燥が募ります。女性が男の名前を呼ぶんですが、名前の所だけがどうしても聞き取れません。ただ、女性が男に話しかける言葉だけは辛うじて聞き取れます。「私の我侭を、あなたに押し付けることを、どうか許して…」
アイリ 何?
GM 女性の謝罪の言葉を最後に、君は目を覚まします。そこは今、旅の途中で君が拠点にしているフェーデの街の冒険者の宿「銀の杯亭」です。
アイリ またこの夢? 何度この夢を見たことか…。まぁ、そんなことより、ご飯ご飯♪
GM それ、シナリオに書いてあるまんまだ(一同笑)。では、食堂兼酒場になっている宿の一階に下りた所で終わりましょう。


オープニング3(シーク・ボンド)


GM ある日、シークはライフォス神殿の高司祭に呼び出されます。
シーク (執務室の扉を開けて)失礼します。
GM 執務机の前で書類を整理していた高司祭は君に気付くと、顔を上げます。「おお、シークか、よく来てくれた。お前もすでに聞いてるかもしれないが、最近、街の周囲にデッドダンサーズなる蛮族が現れたそうだ」
シーク はい。聞いております。
GM 「奴等がこのまま何もせずに通り過ぎる確証はない。また、ライフォス神殿としても、蛮族をみすみす見逃すわけにもいかぬ」
シーク は。
GM 「しかし、奴等は幾つもの村や街を滅ぼしてきた強力な蛮族集団だ。残念ながら、今この神殿で奴等に対抗できるのは、わしとお前くらいしかおらん」
アイリ 大分ハードルが高いなぁ(笑)。
シーク 難しい顔をしながら「私のような若輩がこのような地位にいるくらいです。この神殿には若く経験の浅い神官が多いですからね。戦力的には厳しいかもしれません」
GM 「みすみす若い神官たちを死地に赴かせるのは本意ではない。そしてわしは街を守るためにここを離れるわけにもいかぬ。そこで、デッドダンサーズへの対処はシーク、お前に任せようと思う」
シーク ここでちょくちょく覗いていた冒険者の宿のことを思い出します。
GM では、その宿が君の憧れていた神官騎士も利用していたことにしようか。
アイリ その宿でわたしはメシウマしてるけどね(笑)。
GM 高司祭もこう言います。「お前一人に全てを任せるつもりは毛頭ない。今、冒険者の宿にはなかなかの手練が集まっているとも聞く。我が神殿とも懇意にしている銀の杯亭に行ってみるがよい。有力な冒険者がいるようならば、そやつらを雇って行動を共にするのもいいだろう」
シーク はい。
GM 「そのための報酬として5万ガメル用意した。前金としてお前に1万ガメル渡しておこう。報酬の話になった場合、無事に討伐を果たしたならば、残り4万を支払う準備があると伝えるといい。…頼まれてくれるか?」
シーク は…。蛮族は見逃せません。銀の杯亭に赴いてみようと思います。
GM 「頼んだぞ」
シーク は! 分かりました!
GM そう答えて執務室を後にした所で終了しましょう。
アイリ そして高司祭がニヤリと笑うと…(一同爆笑)。
シーク 黒いなー!
GM いや、あまり広げすぎるとフラグ回収大変なんで、次があったら考えさせて(笑)。ちなみにフェーデの街の中央にライフォス神殿は立っておりまして、この街では一番メジャーな神殿となっています。なので、ライフォス神殿が率先して動くことは自然なことだと理解してください。


オープニング4(ピロシキ・フジオカ)


GM 原始猿人ヴァーゴンの噂を聞いて、ピロシキはフェーデの街の銀の杯亭を拠点とし、探索を続けています。そして、ようやく有力な情報を入手した君は、とある洞窟の前にやってきました。
ピロシキ ここがヴァーゴンがいるという洞窟か。
GM 洞窟の入口は10メートルくらいと、凄く大きいです。いかにも怪しいんだけど、逆に自然洞窟っぽいので見逃されているのか、すでに盗掘が終わっているのかは分かりませんが、人影はありません。
ピロシキ なんという怪しい洞窟。ここにあいつが…。
GM 意気込んで入ってみると、意外と洞窟は入り組んでいて、グネグネと曲がっていたり、細いわき道に入り込んだりしている内に、ピロシキは不意に広い空間に出ます。そこでは蛮族たちが怪しげな儀式を行っており、しかも祭壇の上で人族の少女が生贄にされそうになっている場面に出くわします。
ピロシキ あー! 何だ!? 何やってんだよ!(一同爆笑)
GM あー、なんか若造っぽい(笑)。
ピロシキ あれは女性じゃないか!
GM ちなみにその少女は見た目10歳ちょっとくらいの、銀髪が綺麗な可愛い子でございます。
アイリ フラグゲットね(笑)。
GM ちなみにこれはオープニングということで、判定とかしないんで、好きなように活躍してください。
一同 おお! 
アイリ ピロシキ無双キタ(笑)。
シーク 探検家冥利に尽きるな。
ピロシキ 普通に考えれば多勢に無勢。ここで関われば死んじゃうかもしれない(一同笑)。でもカワグチさんならどうするだろう! 男には、やらなきゃいけない時もあるんだよ!
まぁ蛮族と女の子なら、やっぱり女の子だろ(一同爆笑)。
アイリ 少年漫画の主人公っぽいなぁ(笑)。
GM カワグチさんが草葉の陰で泣いてるよ(一同笑)。
ピロシキ (蛮族の正面に飛び出し)待て、お前ら!
GM 正面から行きやがった!?(笑)
シーク すげぇ!(爆笑)
ピロシキ 正々堂々と俺は行くよ!
リドネア 熱いな、ピロシキ。
GM えー、パッと見て10体ほどの蛮族が…。
ピロシキ (素っ頓狂な声で)あれー!? 10体もいるよ!?(一同爆笑)
ラナン 確認してなかったんだ!(笑)
シーク (笑い転げている)
GM 蛮族たちは「何だコイツ?」的にポカンと見ています。
ピロシキ (開き直って)一人の少女によってたかって何やってんだ、このクズめ!
一同 クズ!?(爆笑)
GM 「突然やってきた人間にそこまで言われる筋合いはないわ!」蛮族たちはいきり立って襲い掛かってきます。
ピロシキ 全員向かってきてるんだよね?
アイリ 当たり前じゃない(笑)。
ピロシキ よーし、ここは…! 10人は無理だから逃げる!(一同爆笑)
GM 逃げる!?(爆笑)
ピロシキ ただ逃げるわけじゃない。ジョセフみたいに「逃げるのも戦術のひとつ」なんだよ。
GM 逃げる君を蛮族たちは執拗に追いかけてきますよ。
シーク 武器を振り上げて殺す気で?
アイリ 当たり前じゃん。蛮族だよ。
ピロシキ あるぇー? おかしいなぁ(一同笑)
リドネア オープニングで死ぬ可能性が(笑)。
ピロシキ (遠くまで逃げたところで)ここでクルッと振り向いて、「よーし、これで少女からかなり離れたな」。
一同 おおー!
GM バカなシーンをカッコよくしたなぁ(笑)。じゃあ、蛮族が大勢でかかってこれない狭い通路に誘い出したことにしよう。
ピロシキ 10体いるとしても、ここなら1体ずつしか攻めてこれないだろう(ドヤ顔)。
GM では、そうして君の策略は見事にハマり、君に群がってきた蛮族は全滅しました。広間に戻ると、呆然と君を見つめる少女がいます。
ピロシキ 大丈夫だったかい?
GM 「…あなたは?」
ピロシキ 俺はピロシキ・フジオカ。探検家さ。
アイリ カッコいいな、ちょっと!(笑)
GM 「たんけん…か?」ちょっとポカンとした感じで(笑)。
ピロシキ 未知なる物や秘境を追い求める、それが探検家さ!
GM 「よく分からないけど…彼ら(蛮族)はどうしたの?」
ピロシキ あいつらは今はどこかで寝てるよ。安心して。
シーク 助けるの?
ピロシキ 助けちゃマズイの?(不安そう)
GM 助けてあげてください(笑)。
アイリ ちょ、神官!(笑)
シーク (疑問がある様子で)いや、磔にされてるのか分からないけど…。
GM 特に縛られたりはしてないね。普通に歩けるようだし、近づけば会話もできるよ。
ピロシキ 嬢ちゃん、父ちゃん母ちゃんはどうした?
GM ふるふると横に首を振ります。いないという意志表示ですね。「あなたは、この近くの街に住む人?」
ピロシキ 今はそこを拠点に探検しているところだよ。
GM 「そう…」少し考え込む仕草を見せると、君の服の裾をちょっと掴んで、「じゃあ…街まで連れていってくれる?」と、君を見上げます。
アイリ 上目遣いだ(笑)。
ピロシキ ここにいても危ないし、一緒に行こうか?
GM では二人手を取り合って洞窟を脱出したということで終わりましょう。
シーク お持ち帰り決定だ(笑)。


オープニング5(ラナン・ラナン)


GM では最後、ラナン・ラナンのオープニングです。
ラナン はい。
GM ラナンは今日も、謎の喋る全身鎧と旅を続けています。こいつが何を探しているのか全然分からないまま、言われる通りに彷徨うこと1年余り、今度の目的地はフェーデという街のようです。「今度コソ間違イアリマセン」。自信をもって鎧は言います。
ラナン ホントでしかー?
GM そんな喋りなんだ(一同笑)。
ラナン もうお前の言うこと信じられないでしよー。ラナン疲れたー。
GM 「仕方ナイますたーデスネ。私ガさぽーとシマショウ」君が力を抜いても、勝手に足が動きます。
シーク あはは!(爆笑)
ラナン あー、これは楽でしー。
GM 「少シハ自分デ歩イテ下サイ、ますたー」
アイリ 脱がない方がいいんじゃない?(笑)
GM そんな風に鎧とじゃれ合いながら歩いていると、わき道から二つの人影が現れます。
アイリ まさか。
GM ひとつは16歳ほどの少年。
アイリ ピロシキ!(笑)
GM その少年に手を引かれて、10歳ほどの少女がチョコチョコと歩いています。ここでピロシキは登場してください。その二人を見て、鎧がピキーンと反応します。「ますたー! アノ二人カラ手ガカリノ気配ガシマス! 逃ガシテハナリマセン!」(一同爆笑)
ラナン いきなり大きな声を出さないで欲しいでしー。せっかくオネムだったのにー。
GM 「目を覚マシテ下サイ、ますたー」ビリッと電気ショックが走ります(一同笑)。
ラナン 痛い!
GM 「トニカク追ウノデス!」
ラナン もー、分かったでしー。
GM そうすると、ピロシキの後ろから鎧の塊が爆走してきます。
ピロシキ ガシャガシャ音がするけど、なんだろう?(笑)
GM すると、ハガレンのアルフォンスみたいなものが(笑)。
アイリ 兄さん!(笑)
GM 少女は後ろを振り向いて「何かな?」と確認してから、ピロシキの服の裾をくいくい引っ張り、「変なのが来るよ?」
アイリ ここは主人公っぽく、抱き上げて逃げるんじゃないの?(笑)
GM あ、道すがら自己紹介していたことにしましょう。少女は君の名前を知っているし、少女の名前をピロシキは知っています。彼女はラミナと言います。
ピロシキ ラミナ、変なのが来るねぇ(のほほん)。
GM 「こっちを目指してるみたいだけど…」
ピロシキ たまたまかもしれないしね。
ラナン 蛮族の追っ手とか考えないの?
シーク 鎧が1体だけなら、おかしな物が来るなぁ程度かもしれないよ。
GM では、ピロシキたちがノホホンとしていると、ラナンが二人に追いつきます。
ラナン そこの二人、ストーップ!
ピロシキ ………俺?(一同笑)。
ラナン そこの変な人、止まるでしー。
ピロシキ いきなり変な人とは失礼な奴だな! …なんですか?(一同笑)
ラナン (鎧に向かって)…で、どうするんでしか?
GM 「私ニモ分カリマセン」(一同爆笑)
リドネア 投げっ放しジャーマンだ!(笑)
GM 「タダ、コノ二人ガ手ガカリナノハ間違イアリマセン」
ピロシキ なぁラミナ、こいつ一人でブツブツ言ってるけど、ヤバイ奴かなぁ(一同笑)。
ラナン ラナンは変じゃないでし!
GM 「気のせいかもしれないけど、鎧が喋ってるように聞こえるよ?」
ピロシキ いやー…ラミナ、疲れてるんだよ(一同爆笑)。
ラナン あーもー、とにかくラナンのセンサーがビンビンするんでし! お前達についていくでし!
GM じゃあ、グダグダになってきたんで、ここで一度切りましょうか(笑)。
ラナン うあー、接点がなーい(泣)。どうすればいいでしー!?


次回に続く!

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