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『北斗の拳』読了

2011年10月21日 17:58

そんなわけで、文庫版全15冊、読破いたしましたー。

個人的な感想としては、一番最後のリュウと旅するエピソードが一番面白かったです。
ケンシロウがカメハメ波みたいなのを出すのはさすがにどうかと思うけど、
それはそれとして、
それまでの強いケンシロウが悪党をぶっ飛ばすだけの話に比べれば、
サブキャラに焦点が当たり、キャラの掘り下げが深い最終エピソードの方が、
物語としてちゃんと練られてる感じがして印象に残りましたねー。

それでもキャラクターのアクが強いのは確実にラオウ編の面々であり、
そういう意味では、ラオウ編の人気の高さも理解できないでもない。
確かにキャラの魅力はラオウ編でピークだったのだけど、
物語性という意味では行き当たりばったりすぎて、私はあまり好きじゃない。
初期ジャンプ作品特有の…とでも言うのか、とにかく設定の後付感覚が凄まじく、
どこまで行ってもラオウの幻影が付きまとう展開だし。
ラオウ伝説って何だよw

バトル漫画としては、とにかく「強い方が勝つ」みたいな内容で、
戦術とか戦略は何もなく、ひたすら正面から殴りあうだけなんですね。
トンデモ理論ながら無理やり戦術を生み出して勝ちに行く『男塾』の方が、
そういう意味ではよく考えられていて、うまく読者を騙していたなぁと思います。

ぶっちゃけると、あんまりバトルシーンは面白くなかった。
これは雑魚がいかに無残に殺されるかを楽しむ漫画であって、
ボスキャラとのバトルは食後のデザートみたいな感覚ですねぇ。

むしろケンシロウが関わらない、サブキャラが頑張る話の方が熱くて困る。
そしてそういうキャラは9割方死ぬ。切ない。
まぁケンシロウが出てくると絶対的な安心感が生まれるから、
そういう意味ではケンシロウは癒し系。

物語としてはあまり魅力を感じないのだけれど、
このスピード感は昨今のダラダラと展開する漫画に見習って欲しい所。
何が凄いって、メインキャラの身内がいきなり登場して、
いきなり無残に殺されるということが多々あって、
それでいてネームドキャラ縁の人物だけに登場しただけでキャラ立ちするわ、
敵との因縁も生まれるわで、よくぞまぁ1週だけでここまで話を回すもんだなと。

あと、移動や途中の雑魚戦がほぼ省かれていて、
ボスが判明すると、次のページではもうボス戦直前になってたりする。
これ、『ワンピース』だったら、ボスに辿り着くだけで二ヶ月はかかってるよ。
この豪快な端折りっぷりは、盛り上がる場面が連続して読めるのでいい感じ。

基本の流れとしては、

悪逆非道の雑魚が暴れている

ケンシロウに無残に殺される

村人から事情を聞き、黒幕発覚

ケンシロウが抹殺に動き出す

ボス戦


こういうテンプレートが1~2週で進行していて、
ボスとの因縁とかでちょっと色を付けてるんですね。
だからとにかく展開が速い。でもボス戦からが無闇に長い。

まぁ、基本的にツッコミ所満載な作品なんで、
あまり細部を突付くよりは、雑魚の容赦ない爆散描写や、
ひたすら暑苦しい漢たちのドラマを、何も考えずに受け入れることが、
この漫画の正しい楽しみ方なんだと思います。

やっぱり昔の漫画はリアルタイムで読んでこそなんですかねー。
『キャプテン翼』は今読んでも面白いんですけどねぇ。そこは好みの差なんだろうか。

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コメント

  1. あちょぷ | URL | -

    最近はキン肉マン的な楽しみ方されてますね

  2. 岳る | URL | -

    Re: 『北斗の拳』読了

    >あちょぷさん
    キン肉マン的な楽しみ方というのが、どういうものか分からないですけど、『北斗の拳』の後付ぶりはキン肉マンに通じるものがあったように思います。

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