PSP「武装神姫バトルマスターズMk.2」総評

2011年11月23日 14:24

【クリア時間:38時間 個人評価:8 一般評価:8】

全高15センチほどのフィギュアに武装を施した「神姫」を用いて、
ゲーム感覚でバトルを楽しむ娯楽が普及した近未来世界を舞台に、
ひたすら神姫バトルを楽しむゲーム、それが「武装神姫」である。

今作は前作のシナリオを全て収録した上で、
神姫や武装、シナリオを追加したバージョンアップ版となる。
前作を持っているプレイヤーは損した気分になるかもしれないが、
今作から武装神姫に触れるプレイヤーにとっては、非常にお得なソフトといえる。

とにかくバトルをすることが全てのゲームであり、
武装の購入や神姫のセットアップ以外、ひたすらバトルを繰り返し、
経験値を溜めて神姫のLOVE(レベルのようなもの)を上げ、
金を稼いで武装を買い、神姫の強化に努めることになる。
それ以外にやることはない

もちろん、神姫マスターの頂点に立つという目標もあり、
その過程でストーリーが展開したりもするのだが、
ストーリーを進める手段がバトルなので、結局はひたすら戦うことになる。

もっとも、そのバトル部分がなかなか作りこまれている上、
武装の種類が豊富なこともあり、色々と試しているだけでも相当楽しい。
ライバルキャラも無駄に沢山いるし、
バトルのシチュエーション(バトルフィールドやハンデ戦など)も合わさって、
繰り返しの作業を強いられてる感覚はかなり薄い。

また、メインストーリーとは別に、
各神姫ごとに固有の「神姫シナリオ」というものも存在する。
これは神姫のLOVEを一定値まで上げる度に発生するイベントで、
忘れた頃に発生することが多く、ちょっとしたメリハリを生むことに成功している。
また、これがあるから、別の神姫を育てようという意欲も湧く。

ちなみに、クリアまでに戦う回数は、およそ400~450回くらいだと思われる。
私のクリア時の戦闘回数が467回だったので、だいたいそのくらいだろう。
余分な稼ぎをしなくても、神姫1体を集中して使えば、
クリア頃にはLOVEはMAXまで成長しているはずだ。
クリア後には最初からシナリオをやり直すこともできるので、
周回プレイで神姫を育てる目安としては丁度よかったりする。

周回プレイのメリットは色々あって、まず、メインストーリーをやり直せるため、
メインで使用している神姫のセリフを聞けること。
驚いたことに、各神姫固有に、ちゃんとセリフが用意されているようだ。
もちろん、神姫はフルボイスである。
ただ、どういう判定でメイン機体と認識されているのか分からないので、
もしかしたらLOVEが低いと喋ってくれない可能性はある。
ただ、ラストバトルの演出が鳥肌ものなので、全神姫を育ててみたくなること必至。

もうひとつは、神姫はLOVEが低いと強い武装を装備できないので、
新しい神姫は結局、下位の相手から順番に戦う必要があるため、
メリットというよりは、やり直すリスクが低いという理由。
強い相手がいるのに、あえて弱い敵と戦うのは若干のストレスなので、
環境そのものをリセットするのは悪くない手だと思う。

私が購入したのはDL版なので、ロードはそれなりに早い。
戦闘前に入る5~6秒が長めのロードに感じるくらいだろうか。
それ以外のマップ移動などではストレスなく読み込んでくれるが、
UMD版がどうなのかは不明。

神姫を1体育てるだけで20~30時間はかかることを考えると、
DLC無しでも相当なボリュームで楽しむことができる良作である。
個人的にはかなりお買い得な作品ではないかと思う。

ただ、不満も色々ある。

まず、武装データが非常に見難い。
一覧表示ならいいのだが、項目を複数切り替えないと全情報が見えないのが煩わしい。
武装の性能や付加アビリティなど、見たい項目は沢山あるだけにストレスが溜まる。

次に、未取得の武装が分かり難い点。
このゲームでは、敵の神姫が装備していた武装が、
戦いに勝つと一定確率でショップに並ぶという変なシステムになっている。
つまり、敵からどんどん武装を奪っていく感覚で武装の種類を充実させることになる。
ところが、敵の武装そのものは確認できるのに、
どれがすでにショップに並んでいるものか、そうでないのか、
または自分が所持している武装なのかどうかを確認できないため、
武装を集めようと思うと、非常に面倒なことになる
(ショップでメモをとらないと確認ができない)。

武装を購入しても、性能差を測ったり、すぐに装備することができないのも不満。
一度ショップから出て、トレーニングモードに入らないと武装変更できないのは面倒。

マップ移動時、いちいち「ここに移動しますか?」と聞かれるのがウザイ。
オプションでオンオフを切り替えられるとよかったのに。

戦闘中はTPS式(自分の神姫の背中を見る視点)なため、
正面にいる敵の動きが自キャラの影になり見えなくなることが多い。
半透明モードやFPS視点があったら尚よかった。

DLCがアンロック方式でムカつく。

メインとなるバトル部分が結構よくできているため、
細かいインターフェース関連が適当なのが非常に惜しい。
武装もランクによる性能差があるだけで、見た目は同じものが多いのは不満。
神姫固有の必殺技が、特定の装備に依存するのも不便。

とまぁ、細かい不満は多々あれど、純粋にバトルを楽しむツールとしては、
かなり優秀な部類に入るのではないかと思う。
ストーリーもなかなか面白いし、ソロプレイ&DLC無しでも十分楽しめる。
特にラストバトルの演出は胸熱なので、これだけでも買う価値あり。
オープニングアニメが2種類あるのも凄い。

武装神姫に少しでも興味が湧いたというならば、
入口としてこれをプレイするのもありだろう。
DLC含めて金食い虫な作品なので、そこを許容できる懐深さは必要かもしれないが。

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