2012年02月16日 17:20
PSストアをふと見ると、「リッジレーサーパス」なるものが目に付いた。
これを買うと、PSV版リッジレーサーにおけるDLCの幾つかが無料になるらしい。
要するに、ひとつにまとめた代わりにお買い得になったDLCですな。
で、PSストアはDLしたソフトに関して評価を付けることができるのだけど、
☆5が最高の評価である中で、リッジの評価は3以下。
低価格の手抜きゲーならまだしも、
パッケージ販売までされてるソフトとしては、異常なまでに低い。
まぁこのソフト単体で評価したら、そうなるよなぁと思う。
実際にプレイしたわけではないので、正確なところは分からないけど、
使用できる車は5台、コースも3つ(リバース含めて6)しかないという。
単純にボリュームが残念すぎるという話ですな。
ただ、このPSV版のリッジは恐らく、
新しいソフトの販売形態のテストケースでもあると思われる。
つまり、本体には基礎しか入っていない代わりに低価格で提供し、
もっと遊びたいというユーザーには、
自分の好みに応じて追加で料金を払ってもらおう、というもの。
理想としては、全DLCを購入すると、普通にフルプライズと同じ値段になること。
これの利点は幾つかある。
まず、メーカーとしては、ソフトが完全に出来上がる前に販売できる点。
通常、すべての要素が完成するまでソフトは売ることができないのが普通だった。
しかし、あるラインは完成してるのに、別のラインが原因で発売が遅れると、
一気にコストが跳ね上がってしまう。
しかしこの形式だと、骨子の部分に全力投球できるので、
ゲームとしての安定性を高めることができるのと同時に、
ラインの遅れで発売日が遅れるリスクを減らすことができる。
単純に、コストを減らしつつより良い物が作れる可能性が高まる。
もうひとつは、ユーザーにDLCを買わせると、
中古で売られる可能性を抑えられる点だろうか。
本体を手放すと、それまで買ったDLCは全て無駄になってしまうので、
貧乏性な人間であれば、DLCを買ったソフトを手放すことは殆どない。
また、DLCを買うほど気に入った作品であるということも考えられる。
つまり、DLCが売れるということは、収益以上のメリットがメーカーにはあるのだ。
ユーザーとしてのメリットは、
クソゲーかもしれない作品にフルプライズを支払うリスクが減らせること。
たとえ気になっている作品だとしても、
実際に買ってみたら微妙なデキというものは往々にしてあるもの。
しかしこの形式だと、初期投資が低く抑えられるので、
お試しで気楽に買える上に、ダメだった時のダメージも低く抑えられる。
反面、ボリュームは不足するので、物足りなさを確実に感じる欠点もある。
今回のリッジの低評価は、まさにそれが如実に現れた結果だろう。
個人的な意見としては、この形式は悪くない。
ただ、今までのゲーム観により、
「パッケージには全ての要素が入っているもの」という先入観がユーザーにはある。
私もフルプライズで買うゲームなら、全てが入ってるべきだと思う。
しかし、今回のリッジに関しては、
期間限定な上にDL版限定ながら、本体価格はハーフプライズだし、
リッジレーサーパス(期間限定で値下げ中)を併用するなら、
4000円以下で従来レベルのボリュームのリッジが楽しめるわけで、
そう考えると、少なくともボリューム面でのフォローは完璧だと思われる。
PSV版リッジは新しいゲーム販売の可能性を示す試金石でもある。
完全な評価を下すなら、リッジレーサーパスを購入し、
全てのDLCを導入した後でも遅くは無いのではなかろうか。
…とまぁ、建前上の意見を書いた後で、本音を書いてみると、
ハーフプライズとはいえ、
ボリュームが致命的に不足した作品を「買わせて」しまったのがマズイかな、と。
ぶっちゃけ、体験版レベルの物に3000~4000円前後を払わせてしまったわけで、
そりゃユーザーも怒るでしょうよ。
もしこの売り方を成功させたかったなら、本体は無料で提供し、
徹底的にDLCの数を増やす方が良かったと思う。
定期的に「まとめパック」などを提供すれば、
後からプレイする人でも入りやすいだろうし。
前述の通り、私はこの販売形態自体は悪くないと思っている。
とはいえ条件はあって、それは
「DLCを全て購入すると、丁度フルプライズで買うのと同じ程度の値段に収まる」
ということ。
つまり、通常のフルプライズゲームを切り売りするような形、ということですね。
そして事前にそういう情報を提示しておくこと。これは信用を得る上で重要。
PSV版リッジは、スタート地点こそ間違えたものの、
最終的には、かなり理想に近い形式の作品になる可能性はあります。
まぁ、対応が遅すぎて手遅れになってる感が残念ですが。
昨今のフルプライズゲームは、DLCにより更に追加の支払いを強いるもので、
これは非常に印象がよろしくない。
そうではなく、全DLCを買ってもフルプライズと同じ値段に収まるのであれば、
ユーザー側に損は殆ど無く、それどころか、不要な要素を削れるならば、
お得にプレイができる可能性もあるわけで。
現状、ユーザーには「フルプライズ=完全版」という意識があるのだから、
DLCを扱うならば、そのことを念頭におくべきだと思う。
とりあえず、リッジの件はキチンと教訓にして欲しいですね。
これを買うと、PSV版リッジレーサーにおけるDLCの幾つかが無料になるらしい。
要するに、ひとつにまとめた代わりにお買い得になったDLCですな。
で、PSストアはDLしたソフトに関して評価を付けることができるのだけど、
☆5が最高の評価である中で、リッジの評価は3以下。
低価格の手抜きゲーならまだしも、
パッケージ販売までされてるソフトとしては、異常なまでに低い。
まぁこのソフト単体で評価したら、そうなるよなぁと思う。
実際にプレイしたわけではないので、正確なところは分からないけど、
使用できる車は5台、コースも3つ(リバース含めて6)しかないという。
単純にボリュームが残念すぎるという話ですな。
ただ、このPSV版のリッジは恐らく、
新しいソフトの販売形態のテストケースでもあると思われる。
つまり、本体には基礎しか入っていない代わりに低価格で提供し、
もっと遊びたいというユーザーには、
自分の好みに応じて追加で料金を払ってもらおう、というもの。
理想としては、全DLCを購入すると、普通にフルプライズと同じ値段になること。
これの利点は幾つかある。
まず、メーカーとしては、ソフトが完全に出来上がる前に販売できる点。
通常、すべての要素が完成するまでソフトは売ることができないのが普通だった。
しかし、あるラインは完成してるのに、別のラインが原因で発売が遅れると、
一気にコストが跳ね上がってしまう。
しかしこの形式だと、骨子の部分に全力投球できるので、
ゲームとしての安定性を高めることができるのと同時に、
ラインの遅れで発売日が遅れるリスクを減らすことができる。
単純に、コストを減らしつつより良い物が作れる可能性が高まる。
もうひとつは、ユーザーにDLCを買わせると、
中古で売られる可能性を抑えられる点だろうか。
本体を手放すと、それまで買ったDLCは全て無駄になってしまうので、
貧乏性な人間であれば、DLCを買ったソフトを手放すことは殆どない。
また、DLCを買うほど気に入った作品であるということも考えられる。
つまり、DLCが売れるということは、収益以上のメリットがメーカーにはあるのだ。
ユーザーとしてのメリットは、
クソゲーかもしれない作品にフルプライズを支払うリスクが減らせること。
たとえ気になっている作品だとしても、
実際に買ってみたら微妙なデキというものは往々にしてあるもの。
しかしこの形式だと、初期投資が低く抑えられるので、
お試しで気楽に買える上に、ダメだった時のダメージも低く抑えられる。
反面、ボリュームは不足するので、物足りなさを確実に感じる欠点もある。
今回のリッジの低評価は、まさにそれが如実に現れた結果だろう。
個人的な意見としては、この形式は悪くない。
ただ、今までのゲーム観により、
「パッケージには全ての要素が入っているもの」という先入観がユーザーにはある。
私もフルプライズで買うゲームなら、全てが入ってるべきだと思う。
しかし、今回のリッジに関しては、
期間限定な上にDL版限定ながら、本体価格はハーフプライズだし、
リッジレーサーパス(期間限定で値下げ中)を併用するなら、
4000円以下で従来レベルのボリュームのリッジが楽しめるわけで、
そう考えると、少なくともボリューム面でのフォローは完璧だと思われる。
PSV版リッジは新しいゲーム販売の可能性を示す試金石でもある。
完全な評価を下すなら、リッジレーサーパスを購入し、
全てのDLCを導入した後でも遅くは無いのではなかろうか。
…とまぁ、建前上の意見を書いた後で、本音を書いてみると、
ハーフプライズとはいえ、
ボリュームが致命的に不足した作品を「買わせて」しまったのがマズイかな、と。
ぶっちゃけ、体験版レベルの物に3000~4000円前後を払わせてしまったわけで、
そりゃユーザーも怒るでしょうよ。
もしこの売り方を成功させたかったなら、本体は無料で提供し、
徹底的にDLCの数を増やす方が良かったと思う。
定期的に「まとめパック」などを提供すれば、
後からプレイする人でも入りやすいだろうし。
前述の通り、私はこの販売形態自体は悪くないと思っている。
とはいえ条件はあって、それは
「DLCを全て購入すると、丁度フルプライズで買うのと同じ程度の値段に収まる」
ということ。
つまり、通常のフルプライズゲームを切り売りするような形、ということですね。
そして事前にそういう情報を提示しておくこと。これは信用を得る上で重要。
PSV版リッジは、スタート地点こそ間違えたものの、
最終的には、かなり理想に近い形式の作品になる可能性はあります。
まぁ、対応が遅すぎて手遅れになってる感が残念ですが。
昨今のフルプライズゲームは、DLCにより更に追加の支払いを強いるもので、
これは非常に印象がよろしくない。
そうではなく、全DLCを買ってもフルプライズと同じ値段に収まるのであれば、
ユーザー側に損は殆ど無く、それどころか、不要な要素を削れるならば、
お得にプレイができる可能性もあるわけで。
現状、ユーザーには「フルプライズ=完全版」という意識があるのだから、
DLCを扱うならば、そのことを念頭におくべきだと思う。
とりあえず、リッジの件はキチンと教訓にして欲しいですね。
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- PSVのリッジは本当に駄作なのか?
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コメント
智郎 | URL | -
Re: PSVのリッジは本当に駄作なのか?
ガストからまさに教訓にならんとするシェルノサージュなんてゲームが発売される訳ですが…。
売上とかゲーム評価とかいろんな意味でどうなるんだろうか往く末がちょっと気になる。
( 2012年02月16日 18:44 [編集] )
岳る | URL | -
Re: PSVのリッジは本当に駄作なのか?
>智郎君
私はああいうハード初期に出る変なゲームが好きだから買うけども。もう予約してあるし。
ただまぁ、私みたいなユーザーは珍しい部類だという自覚もあるんで、キャラ萌えだけでどこまで売れるかは分からんねぇ。
DLCが月イチで500円だけなら悪くない。武装神姫の週イチ400円(5分アニメだけで)に比べれば…ねぇ?
( 2012年02月16日 19:07 [編集] )
智郎 | URL | -
Re: PSVのリッジは本当に駄作なのか?
まぁねぇ…岳る君の言いたい事はよくわかる。武装神姫は動画はもとより追加神姫素体、その追加シナリオ、武装、全部別売りでかつその種類の豊富さと値段の高さはホント酷いと思う。シェルノサージュの方がDLCをコンプリートするにはキットまし。神姫に救いをもとめるならばソフト単品だけでストーリーが完結出来る事くらいか…。
引き合いにだされると長所がそのくらいしか浮かばないwww
( 2012年02月16日 20:16 [編集] )
飯田沙々 | URL | -
ユーザー全てにネット環境求めるのは酷ではないかと…
あと、後付けパッチみたいな追加コンテンツはソロならともかくパーティープレイでは何かと不都合が…
ア●ワイアの剣○士psp版の話だが、DLC持ってる人と対戦すると持ってない方の画面がバグる。アイテム性能とかシステムとかバグったりする。
DL環境ない人がかわいそう。ブレイブルーの追加システムヴォイス600円は高い。オフラインRPGとかだったらそのシステム許せるけど、複数人でやるゲームでそれはひどいと思う。人それぞれとは思うが、個人的には賛同しかねる。
( 2012年02月17日 04:32 [編集] )
岳る | URL | -
Re: PSVのリッジは本当に駄作なのか?
>智郎君
武装神姫のDLCはちょっと値段設定がイカれてると思う(´・ω・`)
擁護するなら、別にDLC無しでもボリューム十分なことよね。我慢できるなら何も問題ないレベルで完成されてる。
>飯田沙々
あー、そうか。自分がネット環境整えてしまったから、DL環境が無い人の立場には立ててなかったなあ。盲点だった。
DLCの有無によるバグは、DLCが悪いんじゃなくて、メーカーのクソ対応のせいだから、ちょっと問題が違うんじゃないかな。それくらいは想定されていて然るべき。
キミが「オフラインRPGなら許せる」という部分が重要で、DLCによるフルパッケの切り売りは、全てが否定されるほど悪いことじゃないと思うのよ。こういうのはもっと議論されて、より洗練された方向に行くのが理想でしょう。
まぁ、現状では販売するメーカーのやり方次第だと思うけどね。そういう意味では、今回のPSVリッジが悪手だったのは間違いない。
( 2012年02月17日 17:29 [編集] )
飯田沙々 | URL | -
メーカーの腕のみせどころ、というわけですね。
( 2012年02月18日 22:05 [編集] )
フクロウ | URL | -
神姫って本家はフリーゲーのハシリなんだよね。
が、いかんせんフリーゲーとしては頭打ちにしてある
ベアボーンで舞台だけ用意してやんよな体験版
人形を売る→人形のと同じ装備を人形についてきたコードでゲット
現実にある奴らがゲームでも!ってのをコンセプトに作られたから、人形の出来も結構よかったり
ただやっぱり間口が狭いから廉価版であるPSP版はコードのみ販売なんだけど、まぁそれでも高いよね
ソフト一本分でPC版のキャラ一人分くらいのコスパなんだよね^q^
それでも買いまくる連中は確かに居るから、PSP版はまだマシなのかも
リッジ自体はPS出た当初から叩き台というか「ちょい遊べる機能のついたPV」もしくは「こんな使い方も出来るよ的機能のテスト版」だったような…
バーチャルアイドルの概念を必死に打ち出してたのは方向間違ってたと言わざるをえない。
( 2012年02月19日 03:19 [編集] )
岳る | URL | -
Re: PSVのリッジは本当に駄作なのか?
>フクロウさん
PSP神姫は単なるゲームですけど、バトルロンドは男の子の夢ですから(ノ∀`)
コスパで比べるには畑違いかなぁとも思いますね。
「叩き台でありながら、きちんとゲームとして満足できるもの」がリッジの役割だったはずです。少なくともPSとPS2のロンチ版に不満はありませんでした。
PSV版は明らかに値段と内容が合ってないんですよ。本体価格とDLC価格が完全に逆だったと思います。本体が1000円で、DLCが発売日から定期的に投入されていたら、こんな評価にはならなかったんじゃないかと。
永瀬麗子w
あの頃のナムコのムービー技術は神レベルでしたから…。
( 2012年02月19日 06:44 [編集] )
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