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PSV『GRAVITY DAZE/重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動』総評

2012年03月07日 00:33

【クリア時間:18時間 個人評価:9 一般評価:10】


チャレンジミッションはオールシルバー取得程度までやり込み、
街中のプレシャスジェムをほぼ回収してからクリアしたので、
ストーリーだけを追った場合、クリア時間は5時間前後早まるかと思います。

PSV期待のオリジナルタイトル、
重力を操って自由自在に動き回れる痛快アクションADVです。
期待に応えるだけの面白さと、既存のゲームでは味わえない魅力に満ちた、
PSVを持っているならプレイしなければ損な一品です。

重力操作という一見難しそうなシステムを搭載しながらも、
操作系統は非常にシンプルにまとめられているため、
操作の複雑さで困ることはまずありません。
空中での移動の仕方に慣れられるかどうかが鍵ですが、
重力に振り回されるのもまた楽しい時間になると思います。

空中を自在に飛び回る快感、建物の壁を地面のように走り回る不思議な感覚。
広大でかつ作り込まれた空中都市を縦横無尽に駆け回るだけで楽しい、
まさに「ゲーム」らしいゲームです。

基本的にどこにでも行ける上に、マップが広大なので目的地を見失いそうですが、
マップにはストーリーの進行ポイントが記されており、
また、マップのポイントに目的地設定をすれば、
画面上でナビゲーションも表示されるので、迷う心配は皆無。
また、ワープポイントも多数用意されているので、長距離移動も楽々です。
オプションでカメラのリバースや速度まで調整できる細かい配慮も行き届き、
ユーザーのことをよく考えて作られているのが分かります。好感触。

ストーリーにも色々な仕掛けが施されており、
同じ作業を延々と繰り返すようなことがなく、飽きさせない工夫が随所に見られます。
そういったゲーム的な面白さも相まって、ストーリーだけを追うと、
存外に早くゲームが終わってしまう印象があるでしょう。
ストーリー的にも伏線が多数未回収のまま残されており、
続編の存在を匂わせる作りであるため、不完全燃焼気味です。

しかしそれは必ずしも欠点ではありません。
短い中に様々な仕掛けを施し、一気にプレイさせる魅力を持続させたまま終わるため、
だからこそ「もっと遊びたい」と思わせる力にもなっていると言えます。
そして、そういうプレイヤーのために用意されているのが、
膨大な量のチャレンジミッションです。

ネットに繋ぐことで世界ランクで競うことのできるチャレンジミッションは、
規定のコースを走るタイムアタックから、
時間内にどれだけの敵を倒せるか、はたまた重力操作で人を運搬するものまで、
実に様々に用意されています。
クリア報酬で主人公を強化できるアイテムも手に入るので、
プレイするモチベーションも上がります。
これだけでもゲームとして成立するクォリティになっています。

唯一の欠点は、繰り返し遊ぶことが前提のチャレンジミッションなのに、
リトライ時のロードが異常に遅いことですね。
個人評価の減点対象はまさにこれが原因です。

ロードに関しては、基本的に気になることはほぼありません。
明らかにロードが入ることが分かる部分でしかロード時間が発生しないので、
ストレスになるようなことはまずありません。
だからこそ、チャレンジミッションのロードの長さが尚更気になるわけですが。

PSVを持っているなら、これをプレイしない理由はありません。
新しい「遊び」に触れるチャンス、逃す手はありませんよ?

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