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課金について考える

2012年03月20日 07:15

以前にも少し題材にしたけれど、ちょっと違う方向での話です。

私はゲーセンにはプライズ目当てかSTGやるくらいでしか行かないので、
最近のアーケードゲーム事情には詳しくないんですが、
データカードを使ってポイント等を蓄積するタイプのゲームが色々あるようで。

で、今日ちょっと遅めですが、ぶるらじW第10回を見てたら、
ペルソナ4の格ゲーでも、いわゆるゲーム内通貨というのがあるんですね。
これを使ってカラーバリエーションとかメガネとかを買えるそうな。

通常、アーケードゲームはお金は使いきりで、
繰り返しプレイによるゲーム情報の蓄積以外では、消費する一方だったわけです。
たとえ1プレイ100円であっても、累積すればそれなりの額になる上、
手元に何も残らないこともあって、
私などはあまりゲーセンでゲームはやらなくなってしまいました。
家庭用機の性能が上がり、ゲーセンで遊ぶメリットが減ったこともありますが。

そういった状況を打破すべく、
ゲーセンは大型筐体の導入や、カードゲームやオンラインプレイなど、
様々な「ゲーセンだからできる遊び」を提供することで、
家庭用ゲームとの差別化を図ってきたわけです。
今まで存在したタイプのゲームも対応を迫られ、
その結果がこういった「ゲーム内通貨」になったのだと思われます。

これは確かにいいシステムだと思います。
投入したお金がゲームプレイ以外にも生きるようになる上、
ちゃんと蓄積されていくのは、なんだか得した気分になりますよね。

このシステムの上手いところは、
お得感だけしかプレイヤーに感じさせないことですね。
何故なら、ゲーセンのゲームにお金を払うのは当然のことなので、
支払いに対して抵抗が少ないということがひとつ、
もうひとつは、失われるだけのはずのお金が、ちゃんと別の方向に活きること。
客の側にしてみれば、失ってる感覚が薄くなります。
ちゃんとプラス要素があるわけだし。

これ、考えてみれば、ゲーセンのゲームに「課金」してるわけですよね。
しかも「1プレイする毎に100円」という無体な仕組みの課金。
ソーシャルゲーだったら見向きもされないタイプじゃないでしょうか。
でも、ゲーセンだと抵抗なく課金できる。不思議!

つまり、「課金」という仕組み自体は、遥か昔から存在していたわけです。
ただ、最近になってゲーセン以外の日常の中でも「課金」が発生するようになり、
ようやく目が向くようになった、ということでしょう。
そう考えると、ゲーセンというのは上手く搾取するようにできてると思いますね。
まぁ維持費とかあるんで、ソーシャルよりは厳しい世界なんですがー。

少し話は変わりますが、先日、ぷちロクにハマり中の友人Yとも話した時のこと。
「適当に課金してても、オフゲ買うより安上がり」という話を聞いて、
納得する部分がありました。
これ、以前にネトゲやってる人からも似たような意見を貰いましたね。
月に1000~2000円払う程度は、ゲーム1本買うより安い、と。

ソーシャルゲーはバカな子供や大人げないオトナの無茶な課金が目に付きますが、
大多数は理性的に課金してるんですよね。
月に3000円も使ってればそれなりなんじゃないでしょうか?
それでも家庭用ゲーム1本買うにも満たない金額です。

私も少しだけプレイしていたことがあるので、なんとなく分かりますけど、
課金系のゲームは、トップクラスを狙う(あるいはコンプリートしたがる)と、
確かに重度の課金を求められますが、
それなりに快適にプレイしたいだけなら、そこまでの課金は求められないんですよね。
もしそのゲームしか遊ばないのであれば、
月に2000~3000円程度の娯楽はリーズナブルな部類に入る気がします。

私などは色々なタイプのゲームを遊びたいのと、
お金を払って手元に何も残らないのが嫌な人なので、
「結果的にお得」と言われても、今後もあまり手を出すことはないと思います。
ただ、世の中課金課金と騒がれてはいるものの、
冷静に見てみれば、そこまで悪質なものでもないように思います。
もちろん、課金する側の理性や、そのものズバリに悪意に満ちたゲームもありますが、
そこはまぁプレイする側が注意するべき部分ではないかと。

そう考えると、最近の家庭用ゲームでの課金の方が悪質ですよね。
最近では「ストリートファイター×鉄拳」が話題になったように、
既にROMの中にあるものをアンロック方式でDLC販売するのは、
さすがの私もどうかと思います。
家庭用ゲームはフルプライズで買ってるんですから、
そこはDLCで出すべきではないでしょうに。

基本的にユーザーは金を払いたくないので、
「課金=悪」という風潮があるのも分かります。
私だってできれば払いたくありません。
でも、世の中がそういう方向になり、またそれが受け入れられつつある今、
冷静に「課金」というものを捉え直すことにも意味があると思います。

皆さん、賢く課金しましょう!


まぁでも、スマホの月額がおおよそ5000円として、
そこから月に2000円前後も課金してたら、
結局家庭用ゲーム1本買うのと同じくらいの支出なんですけどねー。

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コメント

  1. 県外ハンターY | URL | YFxzpq2g

    Re: 課金について考える

    月2000~3000円の課金はリーズナブルですよね!やったー!
    あれ?スマホのくだりはオレのことじゃないですかー!やだー!

  2. 岳る | URL | -

    Re: 課金について考える

    >Y
    私の例で言えば、私はガラケーで月2000円くらいしか払ってないのよ。で、5000円くらいのゲームを月イチで買う、と。
    Yはスマホで月5000円払って、2000円くらいの課金をする。
    そう考えると、ゲームに関連する部分だけ見れば、支払いにあまり差は無いわけで。

    重要なのはどちらが優れているか(得か)ではなく、どれだけ満足できるか、ということなんだと思う。
    だから課金そのものも、払う側が納得してるなら悪ではない。
    ガチャはどうかと思うけどね。

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