2012年07月17日 22:42
いやいや、凄く濃密な時間を堪能させて頂きました。
さすがに尺の関係で端折った部分も目につくものの、
作品の質を落とすほどの物ではないかと。
十分以上にファンの期待に応えていたと思います。
TV版から、かなりの設定変更がされているため、
TV版を知ってる人も新鮮な気持ちで楽しめるのが良い所。
それでいて、基本となるストーリーラインはそのままなので、安心感もありますよ。
これ以上はネタバレにしかならないので、
詳しい感想は追記に回しておきますね。
いやー、面白かったー!
以下、感想
さすがに尺の関係で端折った部分も目につくものの、
作品の質を落とすほどの物ではないかと。
十分以上にファンの期待に応えていたと思います。
TV版から、かなりの設定変更がされているため、
TV版を知ってる人も新鮮な気持ちで楽しめるのが良い所。
それでいて、基本となるストーリーラインはそのままなので、安心感もありますよ。
これ以上はネタバレにしかならないので、
詳しい感想は追記に回しておきますね。
いやー、面白かったー!
以下、感想
一番大きな変更点としては、
グレアム提督とリーゼ姉妹の存在がなかったことにされたことでしょう。
これ、本当に驚きました。
リンディさんがデュランダルのカードを持っていた辺りで、
「まさかのリンディさん黒幕説!?」などとドキドキしてしまい、
先の分からない楽しさを提供して頂きました。
確かに、ただでさえ新キャラの多い話なのに、
更にグレアム回りの説明までしてたら尺が足りないという事情は分かります。
そしてまぁ、見事にグレアム無しでのA'sを成立させてしまったのだから、
かなりの英断だったんじゃないでしょうか。
ただ、問題点がなかったわけではなく、
これはB先輩が言っていたことですが、ドラマ性が薄れたというのがあります。
そもそもTV版でのグレアムの執念は見事なもので、
リーゼ姉妹の強さも相まって、かなりのインパクトと説得力を与えていたこともあり、
彼の退場で影響が出ないわけがないんですよね。
リーゼ姉妹が出なくなったことで、
「はやてを絶望させる方法」も変更せざるを得ず、
リインフォースが、なのは達と戦うモチベーションの説明に苦心していましたね。
本来であれば「ヴォルケンズの命を奪ったなのフェイを倒す」ことが、
リインフォースの戦闘理由であったのが、
「はやてとヴォルケンズの静かな時間を邪魔されたから倒す」という、
どうにも弱い理由での戦闘にならざるをえず、
この辺は無理が出た部分かなぁと思います。
それを払拭するためにリインフォースにベラベラと喋らせたのも苦しかった。
ただ、あの説明があったからこそ、あの戦闘の意味にも一応の納得ができたわけで、
必要な演出ではあったんですけども。
次に、なのフェイとヴォルケンズの絆の構築時間が足りなかった点。
TV版では幾度と戦うことで、お互いを意識していく描写がされていたため、
ラスト(特にシグナム)の、フェイトへの攻撃の葛藤が、
悲痛な程に伝わってきたんですね。
ところが、劇場版ではシグナムとフェイトは2回ほどしか戦っておらず、
しかも最初はフェイトがTVよりアッサリと、
一方的に負けるという有様だったこともあって、
ラストで急に「どれほどの友になれたか」などと言われても、
「そこまで言うほど相手を理解できてないだろ」と、
ちょっと首を傾げてしまう展開だったのが惜しい。
この辺は単純に尺の足りなさが現れてしまった感じですね。
そしてこれは、媒体の違いによる仕方のないことではありますが、
クライマックスが長すぎて観ていて疲れるという贅沢な不満(?)。
TV版だと適度に「次回に続く!」となるので、
インターバルを置きながら自分のペースで見られる利点がありますが、
劇場版では一気に観るしかないので、激しい(そして超絶クオリティな)バトルが、
息つく暇なく(多分)30分以上続くと、観ていて非常に疲れます。
特にA'sはリインフォース戦から防衛プログラム戦までが一続きな上、
劇場版ではリインフォース戦の尺が物凄く延びてることもあり、
更に戦闘が物凄くカッコいいため、興奮しっ放しなんですよ!
クールダウンする余裕がないままの長時間の鑑賞を余儀なくされるため、
観終わった後の脱力感たるや、かなりのものでした。
観ていて体力を消耗するアニメとか何なんだ。
あと、TV版は「次回への引き」を作ることで、
印象的な場面を作りやすいという利点もあるんですが、
劇場版への移行による演出の変更と尺の都合もあってか、
なのはとフェイトの劇的な再会の名場面・名台詞が変更されてるんですよね。
あれです、「友達だ」というアレ。
これに関しては、「引き」で使えないために、
そのまま使うとTV版ほどのインパクトを出せなかったと思われるので、
より悲痛な感じになった劇場版演出は、個人的に凄くよかったと思うんですが、
媒体の違いによる演出・シナリオ変更は、
そういうことも考慮しないといけなくて大変だよなー、とか思ったり。
とまぁ、ややネガキャンから始まってしまった感想ですけど、
しかししかし、超名作であるA'sを、よくぞこの尺に綺麗に収めたと思うので、
全体的には超満足です。
個人的にお気に入りなのは、ヴィータのプロフェッショナルぶり。
まさか魔法少女の変身中に攻撃を仕掛けるとは完全に予想外で、
これは思わず「ブラボー!」と叫びたくなりました。
そりゃ、隙があれば攻撃しますよね。
それと、リンディさんがシグナムとの会話に気を取られてる隙に、
不意打ちで攻撃を仕掛けたのもよかった。
これは卑怯とかそういうことでは全然なくて、
目的遂行を第一とした行動として、プロっぽさがよく出ている、
とても良い動きだと思うんですよ。
ヴィータといえば、対なのは初戦でちゃんとトドメを刺しに行ったのもよかった。
ヴィータちゃんマジプロフェッショナル。
あと、細かい演出も凄く考えられていて、
特にラストの、倒れたはやてに声をかけたリインフォースが、
はやてに背中を向けた場面で、一瞬だけリインフォースが拳を握り込むんですよ。
つまり、リインフォースにも、はやてと離れがたい想いがあるのだと想像させる、
本当にこだわりを感じさせる良い演出だったと思います。
色々な感想で書いてますけど、神は細部に宿るんです。
ただストーリーを見せるだけでなく、キャラクターの行動に一貫性を持たせ、
また、セリフでの説明をしなくても感情を感じさせる演出ができていれば、
その作品のクオリティは数倍跳ね上がるという良い例ではないでしょうか。
演出といえば、「重さ」の表現にもこだわりを感じましたねー。
特になのはのバリアジャケットが凄く重そうでw
ちょっと前作の変身シーンと見比べてみたんですけど、
明らかに重装甲感が出てます。前作はまだ普通に服でした。
ああ、変身シーンというと、観る直前にB先輩が「乳首乳首」言うもんで、
思わずおっぱいばかり観てしまったのは内緒ですよ(ぉ
あの人、結婚しても何一つ変わってないよ!
閑話休題。
あとは、リインフォースの戦闘がゾクゾクするほどカッコよかったことですかね。
魔法を使う度に闇の書のページがバラバラッと開く演出が超グッド!
魔法の「溜め」と、次の魔法への合図の両方を兼ねてるんですね。
続けざまに魔法を叩きつけてくるのも相まって、強キャラ感が際立ってました。
歴代作品の中でも間違いなく最強の部類ですよね、リインフォース。素敵!
残念ながら、やはり尺の都合によりやや駆け足展開だったことで、
ヴォルケンズとはやての絆の余韻に浸る余裕があまりなかったためか、
前作ほど泣ける場面はなかったですね。
はやてが泣いてる所を見て、
それに引き摺られるような形で涙がこみ上がることが多かったように思います。
や、前作はなんか至る所でボロボロ泣いてたもんで…えへへ。
TV版でだいたいのことを知ってたのも影響してたのかしら。
でも、最後の劇場版の追加演出は素晴らしかったですね!
なのは達とはやてに絆が生まれた瞬間とでも言いますか、
あの時、彼女たちは親友になったんだなぁと思える、素晴らしい場面でした。
さすがにあれを見たら泣くしかなかった。
達観した感のあるはやてが全然割り切れてなかったこと、
はやてもまだ子供なんだと感じさせる、良い追加エピソードだったと思います。
そういえば、TV版では一気に中学3年生になっちゃう彼女たちですが、
劇場版では5年生くらいで止まってましたね。
これは幻の中学生エピソードフラグですね!(ぇ
いやもう本当に、なのははスタッフにもファンにも愛されてるのを感じる、
幸せな作品だと思います。
なのはと巡り合わせてくれた友人たちに感謝を。
グレアム提督とリーゼ姉妹の存在がなかったことにされたことでしょう。
これ、本当に驚きました。
リンディさんがデュランダルのカードを持っていた辺りで、
「まさかのリンディさん黒幕説!?」などとドキドキしてしまい、
先の分からない楽しさを提供して頂きました。
確かに、ただでさえ新キャラの多い話なのに、
更にグレアム回りの説明までしてたら尺が足りないという事情は分かります。
そしてまぁ、見事にグレアム無しでのA'sを成立させてしまったのだから、
かなりの英断だったんじゃないでしょうか。
ただ、問題点がなかったわけではなく、
これはB先輩が言っていたことですが、ドラマ性が薄れたというのがあります。
そもそもTV版でのグレアムの執念は見事なもので、
リーゼ姉妹の強さも相まって、かなりのインパクトと説得力を与えていたこともあり、
彼の退場で影響が出ないわけがないんですよね。
リーゼ姉妹が出なくなったことで、
「はやてを絶望させる方法」も変更せざるを得ず、
リインフォースが、なのは達と戦うモチベーションの説明に苦心していましたね。
本来であれば「ヴォルケンズの命を奪ったなのフェイを倒す」ことが、
リインフォースの戦闘理由であったのが、
「はやてとヴォルケンズの静かな時間を邪魔されたから倒す」という、
どうにも弱い理由での戦闘にならざるをえず、
この辺は無理が出た部分かなぁと思います。
それを払拭するためにリインフォースにベラベラと喋らせたのも苦しかった。
ただ、あの説明があったからこそ、あの戦闘の意味にも一応の納得ができたわけで、
必要な演出ではあったんですけども。
次に、なのフェイとヴォルケンズの絆の構築時間が足りなかった点。
TV版では幾度と戦うことで、お互いを意識していく描写がされていたため、
ラスト(特にシグナム)の、フェイトへの攻撃の葛藤が、
悲痛な程に伝わってきたんですね。
ところが、劇場版ではシグナムとフェイトは2回ほどしか戦っておらず、
しかも最初はフェイトがTVよりアッサリと、
一方的に負けるという有様だったこともあって、
ラストで急に「どれほどの友になれたか」などと言われても、
「そこまで言うほど相手を理解できてないだろ」と、
ちょっと首を傾げてしまう展開だったのが惜しい。
この辺は単純に尺の足りなさが現れてしまった感じですね。
そしてこれは、媒体の違いによる仕方のないことではありますが、
クライマックスが長すぎて観ていて疲れるという贅沢な不満(?)。
TV版だと適度に「次回に続く!」となるので、
インターバルを置きながら自分のペースで見られる利点がありますが、
劇場版では一気に観るしかないので、激しい(そして超絶クオリティな)バトルが、
息つく暇なく(多分)30分以上続くと、観ていて非常に疲れます。
特にA'sはリインフォース戦から防衛プログラム戦までが一続きな上、
劇場版ではリインフォース戦の尺が物凄く延びてることもあり、
更に戦闘が物凄くカッコいいため、興奮しっ放しなんですよ!
クールダウンする余裕がないままの長時間の鑑賞を余儀なくされるため、
観終わった後の脱力感たるや、かなりのものでした。
観ていて体力を消耗するアニメとか何なんだ。
あと、TV版は「次回への引き」を作ることで、
印象的な場面を作りやすいという利点もあるんですが、
劇場版への移行による演出の変更と尺の都合もあってか、
なのはとフェイトの劇的な再会の名場面・名台詞が変更されてるんですよね。
あれです、「友達だ」というアレ。
これに関しては、「引き」で使えないために、
そのまま使うとTV版ほどのインパクトを出せなかったと思われるので、
より悲痛な感じになった劇場版演出は、個人的に凄くよかったと思うんですが、
媒体の違いによる演出・シナリオ変更は、
そういうことも考慮しないといけなくて大変だよなー、とか思ったり。
とまぁ、ややネガキャンから始まってしまった感想ですけど、
しかししかし、超名作であるA'sを、よくぞこの尺に綺麗に収めたと思うので、
全体的には超満足です。
個人的にお気に入りなのは、ヴィータのプロフェッショナルぶり。
まさか魔法少女の変身中に攻撃を仕掛けるとは完全に予想外で、
これは思わず「ブラボー!」と叫びたくなりました。
そりゃ、隙があれば攻撃しますよね。
それと、リンディさんがシグナムとの会話に気を取られてる隙に、
不意打ちで攻撃を仕掛けたのもよかった。
これは卑怯とかそういうことでは全然なくて、
目的遂行を第一とした行動として、プロっぽさがよく出ている、
とても良い動きだと思うんですよ。
ヴィータといえば、対なのは初戦でちゃんとトドメを刺しに行ったのもよかった。
ヴィータちゃんマジプロフェッショナル。
あと、細かい演出も凄く考えられていて、
特にラストの、倒れたはやてに声をかけたリインフォースが、
はやてに背中を向けた場面で、一瞬だけリインフォースが拳を握り込むんですよ。
つまり、リインフォースにも、はやてと離れがたい想いがあるのだと想像させる、
本当にこだわりを感じさせる良い演出だったと思います。
色々な感想で書いてますけど、神は細部に宿るんです。
ただストーリーを見せるだけでなく、キャラクターの行動に一貫性を持たせ、
また、セリフでの説明をしなくても感情を感じさせる演出ができていれば、
その作品のクオリティは数倍跳ね上がるという良い例ではないでしょうか。
演出といえば、「重さ」の表現にもこだわりを感じましたねー。
特になのはのバリアジャケットが凄く重そうでw
ちょっと前作の変身シーンと見比べてみたんですけど、
明らかに重装甲感が出てます。前作はまだ普通に服でした。
ああ、変身シーンというと、観る直前にB先輩が「乳首乳首」言うもんで、
思わずおっぱいばかり観てしまったのは内緒ですよ(ぉ
あの人、結婚しても何一つ変わってないよ!
閑話休題。
あとは、リインフォースの戦闘がゾクゾクするほどカッコよかったことですかね。
魔法を使う度に闇の書のページがバラバラッと開く演出が超グッド!
魔法の「溜め」と、次の魔法への合図の両方を兼ねてるんですね。
続けざまに魔法を叩きつけてくるのも相まって、強キャラ感が際立ってました。
歴代作品の中でも間違いなく最強の部類ですよね、リインフォース。素敵!
残念ながら、やはり尺の都合によりやや駆け足展開だったことで、
ヴォルケンズとはやての絆の余韻に浸る余裕があまりなかったためか、
前作ほど泣ける場面はなかったですね。
はやてが泣いてる所を見て、
それに引き摺られるような形で涙がこみ上がることが多かったように思います。
や、前作はなんか至る所でボロボロ泣いてたもんで…えへへ。
TV版でだいたいのことを知ってたのも影響してたのかしら。
でも、最後の劇場版の追加演出は素晴らしかったですね!
なのは達とはやてに絆が生まれた瞬間とでも言いますか、
あの時、彼女たちは親友になったんだなぁと思える、素晴らしい場面でした。
さすがにあれを見たら泣くしかなかった。
達観した感のあるはやてが全然割り切れてなかったこと、
はやてもまだ子供なんだと感じさせる、良い追加エピソードだったと思います。
そういえば、TV版では一気に中学3年生になっちゃう彼女たちですが、
劇場版では5年生くらいで止まってましたね。
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いやもう本当に、なのははスタッフにもファンにも愛されてるのを感じる、
幸せな作品だと思います。
なのはと巡り合わせてくれた友人たちに感謝を。
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コメント
自転車ライダーN | URL | USldnCAg
Re: 「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's」観てきた
「神は細部に宿る」が「神は胸部に宿る」に見えてしまった俺は終わっていると思う。
( 2012年07月18日 10:38 [編集] )
岳る | URL | -
Re: 「魔法少女リリカルなのは The MOVIE 2nd A's」観てきた
>N
それも真理だと思うが、とりあえずNは病院に行け。
( 2012年07月18日 13:49 [編集] )
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