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「ぬらりひょんの孫」は名作

2013年03月27日 13:12

なんとなく、単行本限定版OVAを見ていたら、
そういえば、ぬら孫は途中で読むのを止めてしまったなぁと思い出して、
単行本を引っ張り出して、一気にラストまで読み終えました。
いや、超いい終わり方してますねー。

私はジャンプを立ち読みしながら、気に入った作品は単行本も揃えていたため、
単行本は買っても読まずにそのままなことが多いんですよ。
で、ある時、行きつけの本屋が漫画雑誌の立ち読みを禁止したことがあって
(立ち読みのマナーが超悪かったから仕方ない。迷惑考えろバカヤロー)、
別の本屋まで立ち読みに行くのもバカらしく、
それ以来、立ち読み解禁になってもジャンプは読まなくなってしまいました。

つまり、「立ち読みで読んでたから単行本は読まない」だったのが、
「立ち読みもしてないし単行本も読まない」になってしまい、
長らく中途半端な所で止まっていたわけですよ。
で、最近ぬら孫の画集が出たこともあって、ちょっと再燃していたところへ、
OVAの燃料投下も相まり、ようやく私の中のぬら孫は完結することができました。

私は漫画は30巻前後くらいが最もいい長さだと思うので、
25巻というのは少し短いですが、
引き伸ばしもなく丁度いい終わり方だったと思います。

長く続いてる作品だと、どうしても新鮮味は失われ、
半ば惰性的に読んでしまうもので、せっかくラストになっても、
特に感動もないまま流して読み終えてしまう作品も多々あります。
そういう作品は「その程度」なのでしょう。
ですが、ぬら孫は所々でぐっと来る場面も多く、
ラストバトルはそれまでの積み重ねが活きる素晴らしい展開で、
思わず涙が滲みました。

少年漫画でありがちな「バトル中でパワーアップして強敵を一方的に倒す」展開も、
ちゃんと納得行く理由の上でのものでしたから、
むしろ王道展開を見事に描ききったものだなぁと感嘆しました。
そりゃあ、リクオと羽衣狐が合わされば最強に見えますw
百鬼夜行の一撃の描き方も見事でしたね。絵に力があるってのは重要です。

羽衣狐の扱いは相当難しかったと思いますが、
よくぞまぁリクオと共闘するところまで持っていったものですね。
心情描写を丁寧に描いていたので、特に不自然だとは思いませんでした。
むしろ胸熱でしょう、ええ。
リクオとふたり並び立つ絵は感動モノですよ。

個人的に凄く良かったのは、晴明側の子供(二代目吉平)の存在ですね。
唐突に出てきた感がありますが、彼のおかげでリクオと晴明の因縁も深まり、
タイトルである「ぬらりひょんの孫」という部分ともかけることができていて、
凄く綺麗にまとまったと思います。
こういう作品タイトルやキャラの名前とシナリオがリンクするの好きなんですよ。

単行本には番外編も多数収録されていて、後日談が色々読めます。
個人的に見たかったエピソード満載で(もちろん色恋と羽衣狐関係ですよ!)、
モヤモヤとしたものを残さない、それでいて想像の余地を残している、
すっきりしたラストを飾っていると思います。
や、リクオの想い人は完全にウヤムヤでも良かったと思いますが、
まぁせっかく狐の呪いも解けたわけだし、そこが一番だよね!w
OVAのロリ雪女も超可愛かったしね!(そこかよ

ともあれ、きちんと最後まで描かれて、本当によかったです。
なかなか生きのいい新人が出てこない最近のジャンプの中にあって、
良き中堅としてジャンプを支えてくれた作品ではないかと思います。
間違いなく名作なので、是非とも一度ご覧あれ。

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