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ジョジョゲーが炎上した理由を考える

2013年09月04日 11:13

圧倒的原作再現映像でファンを魅了した「ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル」は、
発売直前に発覚したソーシャルゲーム的なシステムと課金システムが発表された瞬間から、
それまでの歓迎ムードから一変、大荒れな評価が舞い飛ぶ中で発売されました。

結果として、格闘ゲームとしてのデキの中途半端さも伴い、評価は大炎上。
キャラクターを愛でるだけなら最高のゲームなものの、
システム的な問題で猛烈なバッシングを浴びるに至っています。

とりあえず、良い点悪い点を分かりやすくまとめてる記事があるので、
購入を迷ってる人がいれば、こちらを参考にするといいかと思います。

ちなみに私はジョジョには特に思い入れもないし、ゲームもプレイしてないので、
バランスや内容についてどうこう言うつもりはありません。
ただ、気になった部分があったので、ちょっと書いてみようかなと思い、
こうして記事にしてみました。

とりあえず大きな問題点のひとつであろうと思われるのは、
ソシャゲ的なスタミナ性を導入してしまったキャンペーンモードでしょう。
ただでさえフルプライズから更に金をむしり取るDLCは印象が悪いのに、
更に自由度を制限するスタミナ性での回復薬購入を促すというのは最悪です。
なんのためにフルプライズのゲームを買ってると思っているのか。

上記のリンク先の記事でも言われている通り、
コスチューム等を販売してくれたなら、多少の不満はあれど、
ファンはそれなりに納得の上で購入したと思われます。
興味の薄い人は買わないだけのことですから。

しかし、ゲームプレイを制限する要素として課金が絡んでくると話は違います。
これは海外で言われている最悪なDLCスタイルでもあるのです。
海外のゲームは膨大な衣装のDLCなどを用意する代わりに、
ゲーム内容に影響するDLCは極力入れないという不文律があります。
それはメーカーからユーザーへの最低限の配慮であるからです。

ソーシャルゲームが嫌われながらも隆盛したのは、
基本的に無料でプレイできる、ユーザーリスクの低いものだからです。
合わなければ課金せずに止めてしまえば、一切のコストがかかりません。
そして課金は自業自得であり、メーカーを責めるのは筋違いになります。

しかしフルプライズでは、すでに事前の投資が発生しているだけに、
同じ感覚で売りつけるわけにはいきません。
すでにコストは支払われているのだから、
中身は快適に遊べなければならないはずです。
だからこそ追加DLCというのは嫌われますし、中身が伴わなければ炎上します。
当たり前の話です。

そもそも、いくらソシャゲが受け入れられたといっても、
生粋のゲーマーからの憎しみは根強いものです。
ソシャゲのせいで家庭用ゲーム業界が衰退してると考えてる人も多いでしょう。
実際は遊びのジャンルが違うわけですから、
比べることがそもそも的外れだと思うわけですが。

つまり、今回のジョジョゲーは二重の意味で間違いを犯したわけです。
ひとつはフルプライズで売ったこと、そこにソシャゲ的不自由さを植えつけたこと。
格闘部分のバランスは、後のアップデートでどうとでもできる要素ですから、
実際には大した問題ではありません。
しかし、既にシステムの一部として作られてしまったゲームモードは、
取り返しのつかない部分であります。
すでに課金の仕組みも公表されており、今更変更もできないでしょう。

客には気持よく金を払わさねばならない。
商売の鉄則です。
今回の件は、目先の利益に目が眩んだ結果としか言い様がありません。
特に回復薬系の課金はまさに何も残らない課金の典型だけに、
最悪の選択をしたと言えます。
素直に追加キャラクターやコラボ衣装でも用意しとけばよかったのに…。

しかしまぁ、これでバンナムが少しは反省してくれたなら、
今後のバンナムゲーは「気持ちのいい課金」ができるように改善されるでしょう。
ジョジョという名作に傷をつけた代償は、安くなかったと思いますけどね。

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