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ラブコメの理想的な終わり方

2014年02月24日 17:50

コッソリと愛読してた『カガクなヤツら』が、先日発売の6巻で完結してしまいました。
ToLOVEる系のエロコメディ(やや過激)で、結構面白かったんですけど、残念無念。
後半の怒涛の過去話やシリアス展開を見るに、打ち切りだったのかなぁ。
まぁ、ToLOVEると違い、エロ展開がワンパターン化してたから、
この辺が潮時だったのかもしれませんがー。

ただ、主人公の優柔不断設定とか、ヒロインの特殊な身体構造などが、
きちんと内容や展開とリンクしていて綺麗にまとまっていて、
ハルキが幼なじみ2人を助けた理由が凄く美しく(悲しく)、ちょっとホロッときましたよ。
単なるいいヤツとか正義感だけではないのが、血の通った人物らしさに繋がってるんですね。
いやはや、最終巻にしてきちんと物語としての評価が上がるとは(おひ
三鼎編が駆け足だったことだけが不満ですかねー。

さて、ラブコメとはいえ恋愛物ですから、
やっぱり最終的にはヒロインを選ぶ必要があるわけです。
単独ヒロインのラブコメとかありえませんからね。
基本的に複数のヒロインが登場するのがラブコメのラブコメたる所以です。

ですが、読者それぞれに贔屓のヒロインがいるわけで、
作中で特に明言されていない限りは、誰に転んでも不満は出るものです。
そこでラストのパターンとしては、きちんと誰かを選んでケジメをつける場合と、
ウヤムヤにして「俺達の戦いはこれからだ!」的に終わらせる2パターンがあるわけです。
前者はきちんと物語として完結するためスッキリしますが、
余程上手くそこまでの筋道を組み立てていないと、必ず角が立ちますし、
後者は誰も不幸にならない代わりに、ハッキリせずに終わることで、
読者に煮え切らない印象を与えてしまいます。

『カガクなヤツら』は、結構いい感じで終わったと思いますけどね。
これは終わるタイミングが主人公のトラウマ解消とリンクしていたため、
いきなり結論を出す必要性がなかったことも影響してると思われます。
もしこのまま続いていたら、結論を出さないとグダグダになっていたでしょう。
そういう意味では、ひとつのベストな終了タイミングだったかと。
まぁ、その先のラブ展開が見たかった気持ちもありますがね!

ちなみに、もっともお似合いだと思うのは綾奈です。ハルキはおっぱい星人だしね。
愛莉は私が嫁に貰っていきます(おひ
三鼎組も可愛いんだけど、ちょっと弱いかなー。
後半の登場回数の多さで巻き返した感はあるけど、やはり幼なじみ補正は強い。

そんな数多あるラブコメの中で、ToLOVEるが一足飛び抜けているのは、
設定を活かした禁断のハーレムルートを用意したことですよね。
ラブコメ究極のラストですよマジでw
あれはララが宇宙人(しかも宇宙の帝王の娘)という特殊な出自だからこそできた力技で、
宇宙人設定に意味があったのも上手かった。
直前にきちんとリトがケジメをつけてたのも良かったんですよねぇ。
そこを取り違えるララのキャラクターあってこそのラストだったわけですがw
『ダークネス』はどうやって終わらせるのか、非常に楽しみです。

私は割と「みんなで幸せになろうよ」派なので、誰かが泣いてしまうくらいなら、
ウヤムヤで終わってしまう方がいいかなというダメな人なんですけど、
誰かを選ぶというのは、やはり難しい選択なのだと思います。
そういう意味では、最初から彼女がいて、終始彼女一筋で終わる『いいひと。』なんかは、
割と読んでて安心できた作品でしたねー。
あんまりこういう作品は無いような気がするんですけど、知らないだけかしら?

ちなみに、読み物としては超面白いんだけど、
ラブコメとしては割と最悪な展開で終わる『ツルモク独身寮』という漫画があって、
これが若干のトラウマになってる部分もあります。
こういうのって、ヒロインには落ち度がなくて、大抵は主人公がクズなんですよねぇ。
主人公に感情移入してしまう私としては、こういうのは読んでて辛い。
や、掲載誌を考えれば、こういう「大人の恋愛」は普通なのかもしれませんがー。
漫画の中くらいは綺麗な話が見たいなぁと思うのは、まだまだ夢見てるってことですかねぇ。
うぐぅ。

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