何故『ゆゆゆ』は『まどマギ』になれなかったのか

2015年02月06日 23:17

サントラは買ったのに、本編は4話までしか見てなかった『結城友奈は勇者である』。
せっかくだから、俺はこの本編を全話見るぜ!

と、ゆーわけで、見てきましたー。
いやー、エグい話でしたわ。
正直、設定だけなら『まどマギ』なんて比じゃないレベルで悲惨だと思います。
どう考えても救いがないんですよね、コレ。

だからこそ、(文字通り)命がけで戦う姿に感動したというか、
11話の夏凛無双なんて涙ドバドバ流しながら握りこぶしで見てたのに、
ラストのハッピーエンドの説得力の薄さが残念でなりません。
それでいいなら、先代勇者の惨状はなんだったのか。

や、凄く設定やら構成やらが練られた作品だと思うんですよ。
特にキャラクターの立ち位置(主義主張など)が逆転していく様が面白くて、
これはよく考えて作られてるなぁと感心した部分でもあります。
特に夏凛はおいしすぎる。完全に泣かせにきてましたね。ええ泣きましたともさ!
あと、東郷まわりの設定も見事でしたね。こういうパズルのピースがはまる展開好きだわー。

個人的には、かなりお気に入りでして、
今月発売されるゲームも欲しくなるくらい好きになっちゃったんですが、
おそらくは第二の『まどマギ』を目指したと思われる点に関しては、
一歩及ばず、という感じでした。

まず、展開の遅さ。
不穏な空気が漂い始めるのが6話目と、物語の半分が終わった頃な上、
物語が動き始めるのは8話目とかなり遅いのは、全体的な引きの弱さに繋がっています。
だから私も4話目で一度視聴を中断しているという事実もあるわけです。
代わりに、しっかりと日常を描写していたことで、より設定の凄惨さが増し、
後半の物語への引き込み具合の強さを生んでいるのも確かなので、
一概に悪いとも言い切れないのですが、昨今のとかく早く結論を出したがる風潮を鑑みると、
このスロースターターっぷりはマイナス要因ではないかと思われます。

最大の問題は、前述した通りハッピーエンドに至る過程の描き方の不足、ですね。
要するに、説得力が足りないように思うのです。
私は計算されて作られた作品を美しいと思う反面、
思考を放棄してご都合に走る作品は駄作と断じる傾向にあるため、
『ゆゆゆ』のラストの展開については、もう少し説明が欲しかったんですよね。
多分、単純に描写(尺)が足りなかっただけな気がするんですけど、
あれだけの絶望設定の結末があれだと、東郷の行動は本当に何だったのかという感じで。
もちろん、東郷のアレがあったからこその結果だとは理解してるんですが、
だったら最初からそうしとけよ神様という感じなんですよねぇ。ちょっと納得いかない。

『まどマギ』という作品は、本当によくできていて、
物語を変転させるタイミングや、終わりまで興味を惹かせる仕掛けの配置、
それでいて最後はハッピーエンドに(一応見えるように)する締め方の上手さなど、
全体を通して隙が無い作りがされていたことに驚きます。
類似設定の作品でこれを超えるのは相当大変だろうなと思うわけですよ。

本当に『ゆゆゆ』が『まどマギ』を目指していたかは分かりませんが、
似た傾向の作品だとは思うので、どうしても比較しちゃいますよね。
まぁ、両方共、それぞれにそれぞれの良さがある作品ですので、
こんなつまらん分析などせず、何も考えずに楽しんだ方が絶対にお得です。面白いよ!

うおー、俺は『ゆゆゆ』のゲームを買うぞ! ジョジョー!

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