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「魔壊神トリリオン」プレイ記録 マモン編 ~君、死にたもう事なかれ~

2015年07月26日 13:24

超久しぶりのプレイ記録記事、今回は色々と話題の『魔壊神トリリオン』です。

絶大なる力をもつ「トリリオン」に対抗するべく、6人の魔王が順番に絶望的な戦いに身を投じる…。
キャラクターの死がほぼ確定している異色のゲーム性が、どんなドラマをもたらすのか、
最初から嫌な予感しかしませんが、同時に物凄く興味深いところです。
大手メーカーでは絶対に作れないゲームですよねー。

一応、軽い縛りとしては、ゲームのやり直しは一切しません。
結果、クリアできなくなる可能性もありますが、それもまたドラマのひとつの形ですから。

それと、大事なこととして、重大なネタバレが含まれます。
ちょっと興味あるなー、という人は、あんまり見ない方がいいかもしれません。
逆に、全然興味のない人が、この記事で「やってみたい!」と思えれば幸いです。

ではでは、HP1兆のバケモノ討伐、張り切っていってみよー!


以下、ダクソとは別の意味で心を折りにくるゲーム

さてさて、まずは軽くオープニングから。
舞台は大魔王ゼアボロスが支配する「魔界」。
そこに突如、古の巨悪「魔壊神トリリオン」が出現し、魔界を次々と蹂躙していきます。

でまぁ、魔界の門を守ってたはずの魔王たちは出かけてていないし、
そもそも魔王たちは基本好き勝手に生きてるので、非常事態に緊急招集もできません。
これが平和ボケの代償ってヤツか…。

と、ゼアボロスの兄にして近衛隊長であるアスタロスが「自分が討伐してくる」とかいう。
いやー、この辺のやりとり見てるだけで、いい奴らばかりなことに気が付きます。
『ディスガイア』だと、善と悪の価値観が逆転してる世界なので、どうにも矛盾が色々ありましたが、
『トリリオン』の魔界は実に人間的道徳観念が浸透しているのか、
誰も彼もが思いやりの心を持ち、他者を尊重していて、優しい世界であることが分かります。
まぁ、手下の魔王たちは色々アレですが…w

で、斥候的に出陣したアスタロスさん、出陣の2秒後くらいにもう部隊壊滅してます。早いよ!w
会話劇だけで進行してたので、ギャグかと思うレベルでちょっぱやでした。
でもこれで精鋭らしいから、『スプリガン』のA級エージェント並みの信頼感のなさです(ぉ

慌てたゼアボロス、急いで駆けつけるも、
どうやらトリリオンの周囲は雑魚を即死させる瘴気に満ちており、
これが原因で部隊が壊滅したことに気づきます。
ついでに、耐えられても全力が出せなくなるとか?
それは詰んでますよオニーサン。

そして目の前でアスタロスさんが殺されたことに逆上するゼアボロス。
つーか、あんなにイケメンで性格もいい兄貴が、オープニングで死ぬとか予想外すぎる。
妙に存在感あったし、これはストーリー後半でまた出番あるんじゃないのー?

それはともかく、ここからチュートリアル戦闘です。
ゲーム中、唯一ゼアボロスを操作できる場面なので、ここでその強さを堪能しましょう。
つーか、一撃で2億ダメージとか出してるんですけど、桁が大きすぎて笑えるw

戦闘はローグライク…いわゆる「不思議のダンジョン」系のアレで、
こちらが1回行動すると、敵側も一斉に1回だけ行動する、というヤツです。
変にアクション要素やリアルタイムじゃない分、じっくりと敵の動きを読みながら、
先々の動きを考える必要のある、かなり戦略性の高い戦闘になってます。
なにしろ、トリリオンはHPが高いだけでなく、攻撃力もおかしいので。
つーか、ほぼ一撃でゼアボロス半死半生ですよ。うへぇマジかー。

一応、ここでのダメージもトリリオンに累積するようなので、少しでも傷つけておきたいところ。
まぁ、戦闘に慣れてない状態で、攻撃食らったらほぼ即死な戦闘に生き残れるはずもなく、
2発くらい殴って終了ですよ。あふん。

死の淵に立ったゼアボロスは、己の命を賭けてトリリオンに攻撃を仕掛けるも、
多少の手傷を負わせることしかできずに敗北。
死の淵に立ったゼアボロスに、ファウストという日笠陽子っぽい声の女が取引を持ちかけます。
要約すると、「トリリオンを倒す協力をするから、お前の魂をよこせ」ということらしい。
同意した結果、ゼアボロスは復活しますが、復活の代償として、以前の力は失ってしまいました。
つまり、力を失ったゼアボロスの代わりに、6人の魔王がトリリオンと戦う、ということでつね。

でまぁ、ようやく集まった魔王たちは、さすがの魔王っぷりで、自信満々唯我独尊状態です。
ゼアボロスの状態を見ても、まだトリリオンに勝てる気でいるんですよねー。

ところが、瘴気の影響で魔王でもまともに戦えないということで、
瘴気に抵抗できたゼアボロスの魂を使って作り上げた「覇王の指輪」をファウストが取り出します。
これを装備すれば、瘴気を気にせず戦えるけど、1つしかないので…はい、そういうことです。
何故1人ずつしか戦えないのか?という謎が、ここで解けます。

んで、このままではどのみち倒せないってことで、ゼアボロスの力を宿した指輪の力を利用して、
更なるパワーアップを魔王たちに求めることになります。
幸い、トリリオンはゼアボロスの最期の一撃で休眠期に入っているので、時間はあります。
その時間を利用して特訓じゃー!…という流れで育成パートになるんですが、その前に。

まずは誰を最初の生贄…もとい、勇敢なる一番槍の栄誉を与えるか決めねばなりません。
で、ストーリーの流れ的に、まずは3人からしか選べないようです。
ゼアボロスの姪ペルペル、従妹のマモン、幼なじみのレヴィアの中から選ぶことに。
うーむ…。

一番好みから外れてるのはペルペルなんですが(私はロリならなんでもいいわけじゃない)、
最初からどうでもいいキャラを使うと、モチベーションが上がらんのよね。
かといって、ほぼ確実に死ぬ一番槍なので、レヴィアは使いたくない。声が今井麻美だし(重要
となると、消去法でマモンに決定ー。
がさつでワイルドなポニーテールとか、割と私の好みです。
が、キャラクターとしてまるで理解できてないので、
まぁシステムを理解する役割と割りきって使えばいいかなーとか思ってました。

この時までは。

さて、育成パートの開始です。
基本は「修練」を選ぶことで、筋力とか反応とか魅力とかのパラメータに経験値が入ります。
修練で選んだ項目によって、どこに多く経験値が入るか変わるわけですが、
他の魔王も手伝ってくれるので、日によって上がりやすい項目が違います。
今は反応が欲しいのに、魔力のが上げやすいなーとか、なかなかにジレンマ。

で、経験値が溜まったら、それを消費することで基礎能力を上げられます。
また、スキルもこの経験値を消費して覚えるので、何をどう伸ばすのか、
予め考えておいた方がいいっぽい。
無駄なスキルを覚えてる余裕はないのです。

マモンは物理攻撃力とスピードに優れているので、長所を伸ばすのがいいかと思い、
そっち方面に注力することにしました。

が、先のチュートリアル戦闘で経験したこととして、
遠距離攻撃と攻撃後に移動できるスキルが超重要と気付いております。
まずは、そういったスキルの中から、使い勝手の良さそうなものをピックアップ。

遠距離攻撃でよさげなのは「サンダーレイ」ですが、魔力依存かー…。
攻撃後の移動は物理系が大半なんですが、悩ましい。
とりあえず、魔法でどれだけダメージ出るかも分からんので、「サンダーレイ」は修得。
他にもちょこちょこ覚えつつ、基礎能力も上げていきます。
つーか、常時発動のスキルの量が多すぎて、どれがいいのか全然分からん…。

そんな試行錯誤をしてるうちに、対トリリオンの模擬戦闘ができるようです。
攻撃パターンはほぼ同じらしいので、まさに模擬戦闘ですな。
ちなみに、トリリオン戦までだいたい5周期あります。1周期は7日なのかな?
で、1周期が終わる度に模擬戦闘がありまして、勝てば大量の経験値ゲットです!

しかし、最初の模擬戦闘で初の魔王の戦闘力お披露目になるんですが…弱ぇー。
や、もちろん、尋常じゃないダメージ出してますよ? 3000万くらい。
でも、ゼアボロスが2億とか叩き出してたことを考えるに、弱すぎます。
これであんな大口叩いてたのか…。

もちろん、模擬戦は惨敗。
まぁ、これは負けイベントだったようで、魔王たちの置かれた現状が説明されます。
ついでに、ファウストから「犠牲無しで勝つのは無理」とかも言われます。
早い話が、「最初に戦うヤツはほぼ死ぬよ」と言われたんですね。
さすがの自信家マモンさんも密かにビビっているようです。そりゃそーだろ。

とはいえ、それで逆に気合が入ったのか、真剣に訓練するようになりました。
結果オーライというか、ヤケクソになってるだけな気もする。

で、折角の模擬戦を生かさない手はないので、何が有効で何が足りてないのか考えます。
まず、「サンダーレイ」超有能。
やはり遠距離攻撃できるのは凄く便利です。
となると、路線変更して、魔力も上げるかー。

あと、パッシブ(常時発動)スキルでは、「不動の意思」がいいかな。
これはその場で動かずに攻撃し続けるとダメージがどんどん上がるスキルなんですが、
トリリオン戦は基本、安全地帯からチクチク攻撃する流れなので、
攻撃機会がある時は、あまり動きまわることはないんですね。
なので、これが一番使い勝手がいいはず。

防御関連は本当に悩ましいですが、こちらはもう防具に頼って、
ステータスは攻撃に偏重することにしました。
1兆のHPとか本当にバケモノなんですよ!

とまぁ、そんな方針を立てつつ修練してると、たまに「修練コイン」というのが手に入ります。
これを5枚集めると、「千刃の谷」というダンジョンに潜れるんですが、
これがローグライク風のミニダンジョンで、時間制限内で宝箱を漁り放題という素敵ダンジョン。
敵もいますが、自分のスキルの使い方を学ぶ意味でも便利なので、
積極的に潜っていきたいところ。
しかも潜っても時間経過しない上に、大量の経験値まで貰えます。
さらに探索結果次第でレアアイテムや装備品、お金も稼げるので、本当に楽しいですよー。うひひ。

そんなこんなで、3周期ほどはあっという間に過ぎまして。
模擬戦闘でも2戦目以降は勝利してますし、なにより、魔力強化に転向した結果、
「サンダーレイ」で1億ダメージが出るようになりました! やったぜ!
これでちょっと希望が見えてきたかなー、という辺りで、私の心を折る出来事が発生しました。

それは3周期目の終わりのこと。
マモンが「早めに修練を切り上げたい」とか言う。
で、「あいつらが待ってるから急がないと…」とか言う。

ちなみにマモンという魔王、お宝お宝ー!と強欲な発言が目立つ魔王なんですが、
この流れ、アタシ分かっちゃった…!
こいつ、絶対に孤児院に寄付とかしてるよー!
やめて! そろそろトリリオン戦が始まる頃になって、そんなお約束なお涙設定出さないで!
ブルブルと震えながら、今度は魔王と親睦を深める「交流」コマンドを実行してみた。すると…。

やっぱり見つけたお宝全部孤児院に寄付してたよチクショー!
メチャクチャいい子だったよー!!orz
なんで魔王なんてやってんのこの子ー!?
しかも「トリリオンを倒したらスラムを案内するよ!」とか完全に死亡フラグじゃねーか!orz
おおう…ベタすぎる…でもこんなの見たら、この子見殺しにできない…。

はい、完全に製作者の術中にハマりました
まず、普通に育成して、段々と強くなる姿を見せることで、育成する楽しさを植え付け、
その上で隠された優しい本性なんかをチラ見せすることで、一気に愛情を持たせる作戦…!
愛着が愛情へと変わる瞬間を確かに体感しました。

これ、普通のRPGだったら絶対こんなことになりませんよ。
このゲームだと、ほぼ確実な別れ、逃れ得ぬ死が存在し、
ゲーム終了まで失われてしまうのが確定しているゆえに、「その先」を想像しちゃうんです。
しかも、その展開はストーリー上の必然ではなく、
明確に「自分で選び、自分の育成計画の結果、死ぬ」わけです。
全部自分の責任です。あらゆる要素が自分の意思の下で決定されているのです。

だから、ベタな展開だと思いながら、涙が止まりませんでした。
赤面しつつも、どこか嬉しそうに自分のことを語るマモンをこれ以上直視できませんでした…。
殺したくないー! なんとか生き残らせる方法ないのかー!?

残り2週期。
私はマモンに何をしてやれるのか…続く!

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コメント

  1. 飯田沙々 | URL | -

    Re:「魔壊神トリリオン」プレイ記録 マモン編 ~君、死にたもう事なかれ~

    ベタすぐるww
    これは、他の魔王にもイイ人属性ちらみせして死亡フラグ立てるフラグww
    果たして、「俺、トリリオン倒したら結婚するんだ」フラグは誰が立てるのか楽しみですな。
    ベタといえば、主人公サイドに親切に協力してくれる奴はだいたい黒幕だったりしますが…

    これはもう、トリリオン倒したら、HP1
    京とか1垓とかの超魔壊神スーパートリリオンとか出てくるフラグww

    頑張って倒してくださいねー

  2. 岳る | URL | -

    Re:「魔壊神トリリオン」プレイ記録 マモン編 ~君、死にたもう事なかれ~

    >飯田沙々
    だがそれがいい。
    多分、そのフラグは全員立ててくるから。

    トリリオンがラスボスって展開は素直すぎてないかなーと思うけど、それはプレイしてのお楽しみだわー。

  3. みぃすけ | URL | JUGsyThY

    Re:「魔壊神トリリオン」プレイ記録 マモン編 ~君、死にたもう事なかれ~

    記事を読んでるだけで楽しそうですね!
    強欲のマモンにはそんなエピソードが…!

  4. 岳る | URL | -

    Re:「魔壊神トリリオン」プレイ記録 マモン編 ~君、死にたもう事なかれ~

    >みぃすけさん
    ありがとうございます!
    実際にかなり楽しんで遊んでるわけですが、少しでも伝われば嬉しいですね。
    魔王たちは、ひねくれ者や変人ばかりですが、多分、みんないい子なんだと思います…うう。

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