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『終わりのセラフ』のファンになりました

2015年10月07日 08:03

今日はお休みなんで、昨夜はビール飲みながら『オーバーロード』見てました。
これは原作読んだ方が絶対に楽しめるよなー。
ラストの展開は世界設定(ゲーム設定)が分からない視聴者置き去りだったし。
「なんかすごいことやってる。訳わからんけど」とボンヤリ思ってました。
これはまさにMMORPGを友人がやってる横で見てるのと同じ感覚ですな!

さて、実は更にその前に、うっかり『終わりのセラフ』アニメ版を見たら止まらなくなり、
仕事あるのに全話無理やり見て死にかけたわけですが、
いくら分割2クールが初めから決まってたとはいえ、マジで続き前提な終わり方してて、
こんなことなら11話で止めておいてもよかったと軽く後悔したり。
分割でも、デレマスみたいに綺麗に締めて欲しかったなぁ。展開上無理なのは分かりますが。

で、あんまり面白かったんで、昨日原作全巻買ってきて、読書中でございます。
いわゆるアニメの2期から、世界観の説明が始まるんですねぇ。
なんか1期だけ見ると、世界観が全然わからん内に状況だけ進んでいってて、
「これ、大丈夫なのか?」と不安になってたもんですが、
狙いとしては、まずはキャラクターを理解してもらう流れだったそうなんで、
1期で脱落してなければ、2期で一気に世界観が広がって超楽しめるはずです。
実際、原作5巻(アニメ1期は4巻まで)から加速度的に世界観の理解が深まりますから。

あと、アニメは基本的に原作に忠実なんですが、ちょくちょく改変されてるのも面白いですね。
尺的な関係で削ったと思われる部分もあれば、展開を自然にするための追加もあって、
その違いを探してみるのも面白いかと思います。
特に新宿で出てきたメガネの隊長が完全にオリジナルだったのはビックリです。
隊が分断されるのもオリジナルだったのかー。
あれ、仲間との関係性を強調するいいイベントだったから、良改変じゃないですかね。
クスリの受け渡しも自然な感じになったし。
むしろ原作で走りながらクスリの受け渡しやってたのが変に思えたw

アニメでも後半は優一郎がどんどん素直になってましたが、原作では更に加速してまして、
最初の頃のまさに「ミスター猪突猛進」な印象がどんどん薄れていくのが心地よいです。
最初は命令無視で「俺が俺が」なワガママだらけで印象悪かったんですが、
根が仲間思いで優しいキャラなんで、それが表に出てくると、一気に好感度上がるんですよね。
他作品の主人公と比較しても、かなり上位で好きなキャラになってます。
なにより、ウジウジしないのがいい。超真っ直ぐです。
家族が吸血鬼(敵)になってたら、普通は「何でだ!」とか葛藤しそうですが、
優一郎はまず「生きててよかった」が最初に来るのが素晴らしい。そしてスタンスが変わらない。
こんなに真っ直ぐで悩まない主人公は、最近だと珍しい気がしますね。
自分の中にしっかりした軸があるため、姿勢がブレないのが見ていて気持ちいいのです。

そんなわけで、主人公が非常に魅力的であること、
世界観の理解が深まることで、よりその世界に興味が出てきたこと等、
色々と良い循環もありまして、気がつけば大ファンになっておりました。
単純に漫画の絵が綺麗なのも重要です。
漫画は芸術作品なので、どんなに面白くても、手元に残すなら絵が綺麗なものがいいですから。
この人、画集とか出さないかなー。ファンブックは絵が小さいから物足りないんよー。

最後に、ちょっとマヌケな話。
本屋で探していた時、全然見つからなくて困ってたんですが、
それもそのはず、ガンガン系の棚を探してたからなんですよね。
私、何故かこれはガンガン系列の作品だと思い込んでました。
まさかジャンプ系列とは…奥が深い(ぇー


以下、ここが凄いよ『終わりのセラフ』

漫画版9巻読破ー。くそー、超良いところで終わりおってー。
つーか、アニメ2期でどこまでやれるんだこれ。
12月に出るらしい10巻までは最低でもやらないとキリが悪いと思うんだけど、
多分、そこまでやってもキリが悪い。3期とかいつになるんだって話ですぞ。

で、私はこの作品の何を気に入ってるかというと、「敵が強い」ことと、「味方が弱い」ことですね。
最近の傾向としては、チートだ最強だと、とかく強すぎる主人公が好まれるようですが、
ぶっちゃけつまんねーだろそれ。

最初はいいんですよ。いけすかないクソみたいな敵を、
強大な力で叩き潰すカタルシスは私も大好物です。
でも、右も左もそんなのばかりでは、それが「普通」になっちゃって、全然気持よくありません。
いいからもっと苦戦しろよ!(ぉ

快楽はストレスからの開放があるから感じるのです。
ゲームでも、ボタン連打してるだけで攻略できる無双より、
何度も負けて心が折れそうになりながら攻略したゲームの方が、達成感がありますよね。
ノーストレス作品は私も好きですけど、そういう時代からこそ、
逆にこういう逆境in逆境な作品が魅力的に見えるのかもしれません。

というかね、序盤から大物感丸出しで、俺様傲慢絶対無敵な雰囲気を出してたグレンが、
メッチャクチャに敵にやられてるのを見るたびに、リアルを感じるんですよねぇ。
ちゃんと敵のヤバさが表現されてるというか。
普通、こういうキャラは『るろ剣』の比古清十郎ポジションで、
「こいつが来たらもう安心だ」みたいな空気になるはずなんですけどねぇ。
毎回、ズタボロになりながらギリギリの勝利(と呼ぶのもあやしい)をもぎ取る様は、
実に無様でカッコいいです。もう絶望しか見えない。
だって、主人公が暴走しても敵に勝てないんだもんなぁ、どうしろと。

そう、この作品、主人公がすんげー力を持ってるのはいいけど、
それを出しても「所詮は人間」で留まってて、敵を倒せないんですよね。
それをカタルシスを得られない駄目演出と捉えるか、
敵の格を上げる名演出と感じるかは人それぞれですが、私はすごく気に入ってます。
気合だけで勝っちゃう何も考えてない作品とか嫌いなんよ。

願わくば、今後もチーム戦を重視し、優一郎だけでオラオラするような作品にはなりませんように。
ここまでチームの大切さを呼びかけてきておいて、そういう展開にはならないと思いますけど、
名作って一瞬で駄作に堕ちるんで、油断できないんですよねぇ。
今後に期待です。

とりあえず、はやくアニメ2期見たーい。

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