TRPGの面白さのすべてがここにある! 『かけだし君主の魔王修行』新刊発売!

2015年10月20日 20:50

今日はリプレイが2冊に、『俺ツイ』10巻も買ってしまったので、ゲームやってる時間ががが。
本当なら明日は休みのはずだったのにー。休日出勤バンザイ!(血涙

でまぁ、1巻があまりに面白すぎて、続刊を今か今かと楽しみにしていた、
『グランクレスト・リプレイ かけだし君主の魔王修行』の2巻がついに発売されたのですよ!
もう何はなくとも、まずはこれを読むのは避けられないのであった。
つーか、2巻で終わりとか悲しすぎる…。

本来は、小さな村の領主から始まり、
近隣に巣食う魔物を退治しつつ、少しずつ領地を広げていくストーリーになるはずが、
プレイヤーの自由な選択と行動の結果、魔物たちの国の王(魔王)になっちゃった少女君主の、
笑いあり涙ありの、本当に面白い読み物でございます。
基本となるルールとか知らなくても全然楽しめるんで、一読を強くススメます!

前述の通り、プレイヤーの行動の結果で内容が大きく変わるのがTRPGの面白さですが、
リプレイというのは商品なのと、執筆者であるゲームマスター(GM)もベテランなので、
そうそう想定外のことにはならんのですよ。
たまにGMの想定から大きく外れることもあるけど(主役キャラが雑魚戦で死ぬとか)、
大半は、そこまで大きな変更がなされることはありません。
多少の想定外はアドリブで修正できるものですしね。

それでも、読み物として十分以上に面白い作品は多いわけですが、
本作に限っていえば、道を外れまくる自由さが大暴れしていて、TRPGだからこそのライブ感や、
デジタルゲームでは不可能な柔軟なストーリーテリングが楽しめる、
「TRPGならではの面白さ」が、これでもか!と詰まっているように思います。
そもそも、1話目からして、何で魔王になってるんだという話ですからねw

TRPGは、誤解を恐れず言うならば「戦うゲーム」です。
プレイヤーは自分の分身をひたすら強化することを望み、
より強大な敵を倒すこと(そこから得られる報酬)に喜びと達成感を得るものです。
シナリオの最後には強敵との戦いが待っており、
いかにしてそれを叩き潰すかを楽しむのが基本です。
この辺は、デジタルゲームのRPGと共通する部分でしょう。

しかし、TRPGは本来「自由」なゲームです。
なので、「戦わない」ことを選ぶこともアリなのです。
まぁ、基本的にプレイヤーはレベルアップして強くなった自分のキャラクターを活躍させたいし、
GMもそれを理解しているので、シナリオの最後には激しいボス戦を用意するんですが、
「それだけがTRPG」ではない、ということを、本作は思い出させてくれます。

本作の主人公・エルザは、徹底した非戦主義者で、とにかく戦いは避ける方向で動きます。
敵はなるべく殺さずに、仲間もどうにか死なせずに、平和に仲良くラブ&ピースがモットーです。
まぁ、そんなだから魔物たちに同情して「優しい王様」になっちゃったわけですがw

で、GMとしては、やっぱり戦闘を入れたいので、
あの手この手で戦闘から逃げられないシチュエーションを用意するんですが、
エルザは想定の斜め上をいく発想で、戦闘を避けようとしてくるんですね。
で、GMがそれを「ダメ」と否定せず、きちんと受け止めた上でシナリオを柔軟に変化させていくので、
読者的にも先の読めない、ライブ感あふれる展開になってるわけです。

…と、書くだけなら簡単ですが、実際に読んでみると、色々な意味で紙一重なんですよね。
まず、エルザの非戦主義は、「戦う物語」である『グランクレスト』では異端なので、
「戦いたくないー」と言うだけでは何も変わらないんですね。
となると、その行動には相応のリスクが発生するわけで、
GMがそこに関して、割と容赦がないんですよ。
具体系には、割とアッサリと仲間が死ぬ(シチュエーションが発生する)。
選択を間違えたり、判定で悪い目を出したら問答無用で死! 全滅!
そんな危うい状況の中で、それでも最善を求めて足掻くエルザの姿に、
自然と目頭が熱くなってくるのです。

特に今巻はクライマックスということもあって、シビアな場面が多々あります。
しかし、ただキツイだけではなく、エルザの行動の結果が活きてくる場面もあったりして、
今までのことは無駄ではなかったのだと実感させてくれるのです。
いや本当に、良質の物語を読んでる気持ちよさが凄まじいですよ。
「ここに繋がるのか!」というのが、まさにラスボスの処遇を決める段において発生しまして、
確かにエルザはずっとそういうスタンスだったよ…と、脱力と笑いと感動で大変なことに。

正直、2巻で終わるのは本っ当に勿体無いくらい面白いんですが、
2巻でまとめたからこその濃密さもあるので、痛し痒しというやつですね。
ああ、でも、もっと読みたかったなあ。

TRPGの本質的な面白さを知りたいなら、これを読んでみることをオススメします。
ここまで自由に遊べるゲームは、他にはないと断言できます。
やっぱりTRPGはいいなあ!

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