2016年03月26日 21:32
アニメ版『僕だけがいない街』の最終話を見ました。
…いいラストだった。
私はちょっと変則的な形でこの作品に触れたため、
それもまた評価に影響を及ぼしているような気がします。
どういうことかというと、アニメを見てから原作を読み、
そのまま原作のラストを知らないままアニメの最終話を見る、という形です。
この作品に関しては、そういう人も多そうですね。
それがどう評価に影響を及ぼしたかというと、
序盤はただ先が気になるドキドキ感があったんですね(原作未読)。
で、中盤では、キャラクターたちの動きの表現が楽しみになってきます(原作読了)。
これはアニメが非常に丁寧に、かつ高クオリティで作られていたため、
「アニメならでは」の表現を見ることが目的になっていたからです。
ストーリーはもう分かってるからねぇ。
問題は終盤で、これまで非常に丁寧に描かれていたものが、急に性急になってきます。
ぶっちゃけると、私が一番見たかった場面がカットされてて超ガッカリしたんですね。
具体的には、加代が「私のヒーローだよ」というところ。あれ、アニメで見たかったのに…。
でも、多分、あれをカットしたのは、加代へのヘイトを減らすためだったと思うんですよね。
だって、あの場面やった後で、未来であんなことになってたら…ねぇ?
更に、ラスト直前(9~11話)は、物凄いカットの嵐で、いきなり失速したというか、
今までの丁寧な仕事が台無しになったような感すらあったのです。
でもそれって、やっぱり原作を知ってるから感じるものなんですよね。
だって、結局、最終話を見たら「いい終わり方だなあ」って思ったわけで、
それは私が原作のラストを知らないからなんじゃないかと。
原作読んでてこの感想が出るかは、ちょっと分からない。
よく「原作厨」などと呼ばれて、原作に忠実ではない作品に対して無駄に噛みつく人もいますが、
気持ちは凄く良く分かります。
やっぱり、原作に思い入れがあると、原作のお気に入りのシーンというのが出てきて、
それをアニメでどうしても見たくなるんですよね。
あと、自分の中ではもっと情感がこもってたのに、アニメではアッサリ流されて拍子抜けするとか。
要するに、自分の中で補完や修正がされたものと、
実際に出てきたものとの差異を受け入れられないから、批判が出るわけですね。
また、原作を読み込んでいると、何気ないセリフの伏線や意味を知ってしまうことで、
それをカットしてしまうことは、作品(あるいはキャラクター)を壊すことになると思えてしまうのです。
実際に、それのせいで魅力が減ったり無駄なヘイトを稼いでしまったキャラもいます。
そもそもキャラクターの設定そのものがねじ曲がったりすることも…。
それは暴れたくなる気持ちも分かりますよ。それがお気に入りのキャラだったら尚更です。
しかし、それもこれも原作を知ってるからこそなんですよねぇ。
だからといって、原作を先に見るのが悪いわけでもないのです。
これが問題になるのは「アニメが面白い場合」なのです。
何故なら、アニメの評判はいいのに、
何故か原作厨が暴れるという意味不明なことが発生するからですね。
これはアニメにとって不幸なことです。
逆にアニメのデキが悪い場合、せっかく面白い原作が死ぬというか、勿体無い場合もあるので、
一概に先に原作を読むのがマイナスということもないのがまた難しいところです。
俺ツイとか、原作はメチャクチャ面白いんだけどなあ…。
なので、どちらが先でもアニメのデキ次第な部分もあるわけですが、
どちらかといえば、アニメを先に見た方が、原作で違いがあっても「許せる」んじゃないかな。
先に見た物の印象(好意)が強くなるのは確かですが、
だからといって「原作」に対して、「アニメの通りにしろ!」とは言えないですから。
まぁ、たまに「アニメの方が面白い」なんて言われる作品もありますケドね。
それはそれで幸せなことのような気もします。つまんないよりいいでしょうよ。
でもたまに、アニメがオリジナル展開になっても全然問題ない神作品も出てきますね。
最近だと『蒼き鋼のアルペジオ』なんかは、原作ファンからも肯定的に見られてるそうです。
私も原作を先に読んだクチですけど、アニメ版は綺麗にまとめたなあと感心しました。
劇場版は必見。これ、原作の方が大丈夫なのかと思うレベルです。
だって、アニメ版の設定(原作の謎)が凄く腑に落ちちゃったんですもの。
このままやったらアニメ版の二番煎じになるだけなんで、どう変えてくるのかに期待。
全然関係ないけど、『ソルティ・ロード』が3巻で完結しちゃって死にそうです。
あれ、大好きなのにー。
話戻して、「僕街」に関しては、
全編を原作未読の状態で見ていたら、また違った感想があったかもしれませんが、
途中で原作を(中途半端に)挟んだおかげで、感想の落差に気づいた部分もあるので、
どちらが良かったということもないですね。
とりあえず、両方楽しめたからよし!
これが一番、理想的な形なのは間違いないっしょ!
…いいラストだった。
私はちょっと変則的な形でこの作品に触れたため、
それもまた評価に影響を及ぼしているような気がします。
どういうことかというと、アニメを見てから原作を読み、
そのまま原作のラストを知らないままアニメの最終話を見る、という形です。
この作品に関しては、そういう人も多そうですね。
それがどう評価に影響を及ぼしたかというと、
序盤はただ先が気になるドキドキ感があったんですね(原作未読)。
で、中盤では、キャラクターたちの動きの表現が楽しみになってきます(原作読了)。
これはアニメが非常に丁寧に、かつ高クオリティで作られていたため、
「アニメならでは」の表現を見ることが目的になっていたからです。
ストーリーはもう分かってるからねぇ。
問題は終盤で、これまで非常に丁寧に描かれていたものが、急に性急になってきます。
ぶっちゃけると、私が一番見たかった場面がカットされてて超ガッカリしたんですね。
具体的には、加代が「私のヒーローだよ」というところ。あれ、アニメで見たかったのに…。
でも、多分、あれをカットしたのは、加代へのヘイトを減らすためだったと思うんですよね。
だって、あの場面やった後で、未来であんなことになってたら…ねぇ?
更に、ラスト直前(9~11話)は、物凄いカットの嵐で、いきなり失速したというか、
今までの丁寧な仕事が台無しになったような感すらあったのです。
でもそれって、やっぱり原作を知ってるから感じるものなんですよね。
だって、結局、最終話を見たら「いい終わり方だなあ」って思ったわけで、
それは私が原作のラストを知らないからなんじゃないかと。
原作読んでてこの感想が出るかは、ちょっと分からない。
よく「原作厨」などと呼ばれて、原作に忠実ではない作品に対して無駄に噛みつく人もいますが、
気持ちは凄く良く分かります。
やっぱり、原作に思い入れがあると、原作のお気に入りのシーンというのが出てきて、
それをアニメでどうしても見たくなるんですよね。
あと、自分の中ではもっと情感がこもってたのに、アニメではアッサリ流されて拍子抜けするとか。
要するに、自分の中で補完や修正がされたものと、
実際に出てきたものとの差異を受け入れられないから、批判が出るわけですね。
また、原作を読み込んでいると、何気ないセリフの伏線や意味を知ってしまうことで、
それをカットしてしまうことは、作品(あるいはキャラクター)を壊すことになると思えてしまうのです。
実際に、それのせいで魅力が減ったり無駄なヘイトを稼いでしまったキャラもいます。
そもそもキャラクターの設定そのものがねじ曲がったりすることも…。
それは暴れたくなる気持ちも分かりますよ。それがお気に入りのキャラだったら尚更です。
しかし、それもこれも原作を知ってるからこそなんですよねぇ。
だからといって、原作を先に見るのが悪いわけでもないのです。
これが問題になるのは「アニメが面白い場合」なのです。
何故なら、アニメの評判はいいのに、
何故か原作厨が暴れるという意味不明なことが発生するからですね。
これはアニメにとって不幸なことです。
逆にアニメのデキが悪い場合、せっかく面白い原作が死ぬというか、勿体無い場合もあるので、
一概に先に原作を読むのがマイナスということもないのがまた難しいところです。
俺ツイとか、原作はメチャクチャ面白いんだけどなあ…。
なので、どちらが先でもアニメのデキ次第な部分もあるわけですが、
どちらかといえば、アニメを先に見た方が、原作で違いがあっても「許せる」んじゃないかな。
先に見た物の印象(好意)が強くなるのは確かですが、
だからといって「原作」に対して、「アニメの通りにしろ!」とは言えないですから。
まぁ、たまに「アニメの方が面白い」なんて言われる作品もありますケドね。
それはそれで幸せなことのような気もします。つまんないよりいいでしょうよ。
でもたまに、アニメがオリジナル展開になっても全然問題ない神作品も出てきますね。
最近だと『蒼き鋼のアルペジオ』なんかは、原作ファンからも肯定的に見られてるそうです。
私も原作を先に読んだクチですけど、アニメ版は綺麗にまとめたなあと感心しました。
劇場版は必見。これ、原作の方が大丈夫なのかと思うレベルです。
だって、アニメ版の設定(原作の謎)が凄く腑に落ちちゃったんですもの。
このままやったらアニメ版の二番煎じになるだけなんで、どう変えてくるのかに期待。
全然関係ないけど、『ソルティ・ロード』が3巻で完結しちゃって死にそうです。
あれ、大好きなのにー。
話戻して、「僕街」に関しては、
全編を原作未読の状態で見ていたら、また違った感想があったかもしれませんが、
途中で原作を(中途半端に)挟んだおかげで、感想の落差に気づいた部分もあるので、
どちらが良かったということもないですね。
とりあえず、両方楽しめたからよし!
これが一番、理想的な形なのは間違いないっしょ!
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