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そのムービーは幻想

2016年06月12日 19:06

ウィクロスちっくなタイトルでw

相変わらずDQH2やってます。
ようやくラスボスが登場したんで、そろそろエンディングっぽいですね。
しかし、この終盤の怒涛の展開が物凄い茶番臭で、大丈夫なのかと心配になるレベル。
特にイベント戦闘で大量にいる仲間の大半が棒立ちってのは非常にマズイ。
説明するために必要だからって、舞台演劇でも見てる感じで、全然緊迫感がない。ヤバイ。

あと、主人公たちの秘密も、そんな伏線どこにもなかったろ!
という展開なんで、色々と腑に落ちません。
なんてお粗末なストーリーなんだ…。

まぁ、私はRPGにストーリーは求めてないので、ゲーム的に面白ければいいんですが、
世の中そうでない人の方が多いでしょうから、これは正直擁護できません。
ドラクエとして、これでよかったんだろうか。

そんなことを考えながら、ボンヤリとムービー見てたんですが、唐突に気づいたことがあります。
PSが登場し、大容量を活かしたムービーを搭載するRPGが増えたことで、
あまり良い意味ではなく「ムービーゲー」という表現が使われるようになりました。

私の解釈としては、自分で操作することができず、
ただ眺めることしかできないムービーパートが大量に入ってるRPGをこう呼ぶと思ってるわけですが、
従来のRPGを受け入れてた人がこれを嫌うのは理にかなってないと思うんですよ。

というのも、昔からRPGにはストーリーを説明するための「演劇パート」があり、
そこでできるのはセリフを読むこととボタンを押してセリフを先に進めることだけなんですよね。
これ、ムービー見てるのと何が違うんですかね?
むしろ、文章を読む手間が省けて、セリフ送りする必要もない親切満載なシステムに変化したわけで、
ムービーがダメだという理由にはなりません。
これがダメならストーリーを説明するために操作不能なイベントを搭載してきた、
過去のRPGを全部否定することになります。

そんなとりとめのないことをDQH2の長いムービー見ながら考えてたわけですが。
これ、単にイベントシーンが豪華になっただけだ、という。
やってることはドット絵時代から何も変わってなくね? という。

まぁ、ムービーゲーというのは他にも、映像が綺麗なだけのゲームであったり、
それに加えて一本道でやらされてる感が強いものだったりと、
色々な解釈があるので、すべての「ムービーゲー」と呼ばれるものがそうだとは言いませんが、
なんとなく、私がムービーゲーと呼ばれるタイプのゲームを、
そんなに嫌いじゃない理由が分かったような気がします。
同じなんですね、昔のゲームと。表現が豪華になっただけ。

なんとなく、見た目で別物のように思いがちですが、
本質を考えると同じだったということが面白いですね。
重要なのは映像表現ではなく、根本的な物語としての質の高さだということですな。

まぁ、ドット絵で想像させることと、
映像付きで音声まで入ると、同じシナリオでも全然印象が変わったりしますけどね。
そこは演出次第ってことになるんでしょうが。

例えば、最近、なんとなく『ゼノサーガ』のアルベドのイベントをようつべで見たんですが、
ドット絵とテキストでは、あの狂気は再現できなかっただろうなと思います。
同様に、過去のSFC作品辺りの名場面を切り出して、それを今風のムービーで再現しても、
そこまで記憶に残る場面にはならなかったかもしれません。
「あの世で俺にわび続けろ、オルステッドー!」とか。

どちらも一長一短ということで、どちらかを拒絶するのではなく、
ゲーマーであるならば、どちらも受け入れていこうよ、というお話でした。

…まぁ、旧ドラクエ7のムービーはダメ出ししてもいいと思うけど。
あれは単純に質が低かっただけだから、シナリオとはまた違う問題ですがね。
クォリティの問題はまた別物。それもまた、ドットゲーでも同じなのです。

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