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『コードギアス』は凄い作品だった。

2016年09月20日 19:43

オールハイルブリターニアー!
旬の過ぎたアニメに今更ハマる虚しさったらないね!(ぉ
しかし、見ないまま人生を終えるよりは意味があったのだと信じたい。超面白かったし。
とはいえ、割と最近まで劇場版が作られてたことを考えれば、それほど的外れでもないのか?
10周年みたいだし。つーかこのクオリティで10年前なのかよ…。

そんなわけで、強行軍で一気に50話全部見ました! 死ねる! 眠い!
でも何か吐き出したい! だから書く! 俺のギアスが書けと命じるんだあああ!(厨二乙

2期になって面白さが加速したというか、格段に2期が面白かったわけですが、
それも1期で25話も使って伏線をバラ撒くだけバラ撒く贅沢な下準備をしたおかげであり、
結果として、2期はそれを収穫していくだけという、美味しい立場にあったわけだから、
むしろ面白くなかったら大変でした。面白くてよかった。
1期だけで視聴を打ち切ると、これほどクソな投げっぱアニメもないもんだと思いますがー。

個人的に、名作を超える超名作、あるいは「完璧」な作品に必要な条件は、
「極力無駄を出さない」「伏線はちゃんと回収する」「すべてに意味を持たせる」
この3つが揃えば必然的に「そう」なると思っています。

1つ目は、彩りや人気取りのためだけに、物語に関係の浅いキャラや設定を出さないこと。
2つ目は、広げた風呂敷はちゃんと畳むこと。
3つ目は、一見意味がないものにも役割を与えること。1つ目と被る部分もありますね。

そういう名作は色々ありますが、パッと思いつくのは『うしおととら』や『シュガーダーク』かな?
この基準はあくまで私の個人的好みなので、必ずしも絶対的な基準ではありませんが、
要するに私は、設定を使い捨てるのではなく、きちんと全部無駄なく活用する、
日本人的「もったいない」思想に支配されているのだと思います。

しかし、1冊の文庫でまとめるならまだしも、長編のアニメや漫画でこれをやるのは、
至難の業と言わざるを得ません。
なぜなら、連載・放映作品である以上、人気がなければ続けられないし、
そのためには無理なテコ入れもやむを得ない時もあるでしょう。
しかし、それらを跳ね除け、あるいはクリアして、その到達点へたどり着いた作品は、
間違いなく名作と呼ばれるに相応しいものであるはずです。
『コードギアス』は間違いなく「名作」でした。

しかも、ただ設定を並べ、伏線を回収するだけではなくて、
きちんとエンタメとしての面白さを維持してるのがすげい。
その証明が常に「上げて落とす」逆転に次ぐ逆転の物語構造。
とにかく先の展開が読めず、この先はどうなるのかというワクワクで満ちていました。
そうでなければ、50話も一気に見させる力はありませんしね。

特に2期の後半は物凄い波でした。
「勝った!」と思った次の話では全てを失ってるとかザラで、この落差は面白さと引き換えに、
視聴者にもパワーを要求し、見ていて非常に疲れました。息をつく暇すらない。
だからこそ、「次へ次へ」と求めさせる力にもなっていたんですが。

正直、これがハッピーエンドかと言われると難しいところですが、
すべてのキャラクターが幸せに終わるなんてありえないのだから、
せめて生き残った全員が前向きに明日を見ながら笑顔で終われただけでも、
ちゃんとハッピーエンドで終わったと考えていいのではないでしょうか。
兄妹が確執を残したまま別れるのではなく、
たとえ一瞬でも理解し合えただけで、意味はあったのだと思いたい。

あまりにいいラストだったので、もう一度最終話を見てから、次は劇場版に取り掛かりたいですね。
まだこの世界を楽しめるなんて、なんて幸せなんだろう!
さあ、そろそろ筆を置き、またあの世界に耽溺するのだ!
イエス、ユアマジェスティ!


以下、個人的女の子キャラ感想(ネタバレあり)

・シャーリー
超正統派ラブコメヒロイン。出て来る作品を間違えたとしか思えない。間違えたから死んだのだな(ぉ
幸せフラグを立てた瞬間に世界結界(監督の都合)により絶望に叩き落されるという、
「ギアス」で一番可哀想な娘は間違いなくこの娘。
実に完璧に「普通の恋する乙女」として描かれており、その真っ直ぐさが眩しくて、
2期12話のルルーシュとのやりとりで大好きになった直後の13話でアレですよ。
なんか「ギアス」ってスピンオフが色々あるけど、シャーリーが幸せに過ごす作品はないのだろうか。
なんだかんだで、最終的に重要なのは属性ではなく、
キャラクターとしてのリアルな魅力なのかもしれない。

・C.C.
説明不要の絶対ヒロイン。SFロボアニメで不老不死の魔女が出て来るとか、そりゃ人気出るわさ。
不死身の肉体を駆使した自己犠牲を何度も見せる反則さと、
高飛車唯我独尊が実は依存体質で健気で小悪魔とかこれまた属性メガ盛り。
更に記憶喪失で怯える小動物属性まで見せるなど、あざとさの極み。
複数属性によるキャラ性の複雑化と畳み掛けはキャラ人気に有効なのかも。
三つ編みメガネでレズでメンヘラというのはダメだったので、積む属性も考えるべきですが。

・咲世子
まさかのダークホース。
単なるモブキャラか、戦闘に巻き込まれて死ぬ一般人かと思いきや、
天然くノ一メイドなんていう凄まじい属性の塊にメガ進化した超人。声も新井里美だし(ぉ
そのあまりに美味しすぎるポジションと、絶対的な忠誠心による安心感が、
多大なる好感度に繋がったと言わざるをえない。
絶対に死ぬと思ってたので、最後まで生きててよかった。

・アーニャ
2期からの新顔ながら、そのあざとい容姿とキャラ付けで一気にランクを上げた合法ロリ(ぉ
「ラブ・アタック」で男子生徒に狙われまくってた辺り、あの学園の男子はよくわかってる(ぇー
ギアス関係の重要人物っぽさは垣間見えてたけど、予想以上の大物だった驚愕たるや。
それより驚きなのは、最後あれオレンジとフラグ立っちゃったの!?

・カレン
非常にいいキャラだと思います。
しかし、出番や役割の割に地味なのは、服装含めた全体の配色のせいだろうか。
ただのレジスタンス出の兵士が、エース機使って経験値稼ぎまくったところ、
正規軍人のエース相手に互角に戦えるようになってたとか、実にゲームチックな説得力。
個人的にちと評価が落ちるのは、最終的に敵側に回っちゃったことが強いんですが、
だからこそという部分もあるので、難しいところですね。
やはり味方だった強キャラが敵になるのはストレスが強い。

・ナナリー
マスコットのまま終わるのかと思いきや、最後の最後でラスボス化するという、
なかなかの離れ業をやってのけた奇跡の幼女。
すれ違いの権化で、視聴者的には非常にストレスのかかる子でしたが、
ラストの悲痛な鳴き声で全てを許さざるをえないから声優さんて偉大だ。

・ユーフェミア
善意がすべてゼロにとってマイナスに働く凄まじい呪い力の持ち主。
個人的に声が南央美という以外に好ましい部分はなかったのだけど(おひ
あまりに悲惨すぎる展開に、さすがに同情せざるを得なかった。
色々な作品で悲劇のヒロインを見てきたものだけど、この子ほど悲惨なキャラはそういない。

・ヴィレッタ
なんだかんだで一番の幸せを手にしたのはこの人でした。
C.C.の時もそうだったけど、記憶喪失で大人しくなっちゃうのはズルい。あざとい。
正直、暴徒に囲まれたところでレイープ展開だと警戒してたので、違ってよかった。
つーか、意外にエロに関しては健康的なレベルを保ってた気がする。
元の絵がエロいのは仕方ない。

・ニーナ
圧倒的不人気臭がするのだけど、実際どうなんですかね。
正直、角オナ少女という部分しか良いところがないのだけど(マテ
使い捨てずに最後に重要な役割を与えた上で救いも用意してる辺りが、
この作品のレベルを押し上げる理由になってるのよな。

・楽耶&天子
ロリコンジャスティス(ぇー


そういえば、結局ルルーシュは生きてるのかね。
C.C.から不死性を受け取っていたとすれば不思議じゃないし。
恐ろしいほどに精緻に組み立てられていながら想像の余地も残すとか、
化物レベルのエンターテイメント作品でしたね。
いやマジで見れてよかった。

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コメント

  1. 飯田沙々 | URL | -

    Re:『コードギアス』は凄い作品だった。

    50話一気見とか…
    君もなかなか強者…いやモノノフだなww

    僕には出来ない…

  2. 岳る | URL | -

    Re:『コードギアス』は凄い作品だった。

    >飯田沙々
    それだけ力のある作品だったということだね。
    さすがにもう一度最初から見るのはキツイけど、最終話が凄く良かったから、そこだけ5周くらいしたわw
    今は劇場版見てるー。こっちも面白いぜぃ。

  3. あちょぷ | URL | -

    V.V.の声はちょっと...

  4. 岳る | URL | -

    Re:『コードギアス』は凄い作品だった。

    >あちょぷさん
    言いたいことは分かりますw
    まぁ慣れれば、あれはあれで。

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