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『ゆらぎ荘の幽奈さん』の面白さの秘訣を真面目に考えてみる。

2016年10月06日 21:43

『コーセルテルの竜術士』8巻が出てるのに気づかなくて、とうとう限定版買い逃した…orz
ウチのTSUTAYAはゼロサム系列を少女漫画棚に入れる上に新刊コーナーに置かないもんで、
発売日を調べておかないと絶対に見落とすという罠ががが。
しかもドラマCDとか出てるし…てか、前にも出てたけど、今更1話とかやるのは、
アニメ化の伏線と考えていいのかしら。
ファンタジー版『のんのんびより』としてブレイクすると思うんだけどなー。

さて、思いの外早く『ゆらぎ荘の幽奈さん』の3巻が発売されたぜひゃっほい!
最近のジャンプで何が楽しみかというと、ソーマとワートリとゆらぎなのよね。

特に3巻は宮崎さん率が高くて、本当にこの子はエロ担当で面白いのよなw
宮崎さん回にハズレなし!
3巻は表紙だし、カバー裏も要チェックや!(カチカチカチカチ

一見、『ToLOVEる』系列に見えるんだけど、そこまでエロ推しではなく、
どちらかというと正統派にラブコメやってるにもかかわらず、
主人公のコガラシ君がバトル漫画の主人公なせいで、色々とおかしくなってるのが、
「ゆらぎ荘」の個性だと思うのよね。

ラブコメってのは「恋愛」が根幹にあるから、主人公は最初から片思いだったり、
少なくとも恋愛に興味があることが基本なんだけど、
「ゆらぎ荘」は悟空やルフィをラブコメ時空に放り込んだような状態でやってるから、
普通のラブコメとはベクトルが違ってくるのも当然なのです。

そもそも、誰か特定の想い人がいない時点で、コガラシ君はリトさんよりも清廉なので、
やましい事件(ラッキースケベ)が発生しても、何に気兼ねする必要もないのがポイント。
ついでに、リトさんほど取り乱さない冷静さと、女子に対する真摯さが、
コガラシ君の好感度を爆上げしてるんですよねー。
ストレス要素がまるでないのが凄い。

このおかげで、すれ違いや誤解といった恋愛物でのストレスファクターから切り離され、
純粋に「誰かを好きになる過程」を楽しめるようになってるんですね。
これはコガラシ君が~でもいいし、周囲の女の子が~でもいいので、
好きな視点で楽しめるのも幅が広くていいのです。
「好きな人がいるからどう仲良くなろうか」より更に前の段階なのも珍しい。

ちなみに、女性キャラ視点で見やすい理由は、コガラシ君はあまりメインを張らないからですね。
なんかモブみたいな扱いされてることもあって、でも締める所はきっちり締めるから、
存在感はしっかりあるという、絶妙なポジションにいるのが凄い。
出番は少なくてもちゃんと「主人公なんだな」と思わせる力があります。

で、この3巻の見所としては、18話が実に秀逸なデキ。
宮崎さんのToLOVEるだらけなお泊り回なので、そりゃもう読者サービスだらけな上に、
そのシチュエーションがアホすぎて、これで笑わないのはウソでしょうw
『影牢』でトラップコンボ食らった人みたいになってるものなw

そのくせ、最後はコガラシ君の株を引き上げる紳士描写を入れて、
宮崎さんや朧の意識を変化させるといった、実に濃密な1話なのです。
いやマジでここのコガラシ君がイケメンすぎて、大好きになっちゃったもの。
主人公は好感度が大事ですからね。

最初は「わーい、単行本で乳首が見れるぞー!」とかいう小学生並の感想でしたが、
回を重ねるごとに、独特の味わい深さが出てきたなあと思っています。
特にラブコメの主人公としてはコガラシ君は異質であることを意識できるようになれば、
そのオリジナリティが見えてくるはずです。
決して『ToLOVEる』の二番煎じではない。

いや本当に最近の「ゆらぎ荘」はどんどん魅力的になってるから、もっと売れていいと思うな。
超応援してますぜ。

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