PSV『ワールドオブファイナルファンタジー』総評

2016年11月14日 20:33

FFシリーズのキャラクターやモンスターが大集合したお祭りゲーム、
『ワールドオブファイナルファンタジー』を無事にクリアしたので、レビューです。

【クリア時間:58時間  個人評価:9点  一般評価:9点】
※仲間モンスター130種、お願いクエストほぼ未達成、真エンド到達時のクリア時間です。

可愛くデフォルメされたFFのモンスターを、ポケモンみたいに仲間として集めるRPG。
独自要素として、仲間にするための条件がモンスター毎に色々設定されていることと、
仲間にしたモンスターは単独で使うのではなく、タワーのように上に乗せて合体して使うことが特徴。

このタワー合体「ノセノセ」は非常に面白いシステムです。
一番下からLサイズ、Mサイズ、Sサイズの最大3体のモンスターを積み上げて、
それぞれのステータスとアビリティを併せ持った1体のモンスターとしてバトルで使う仕組み。
なので、様々なアビリティを持ったモンスターを色々と仲間にしたくなるし、
アビリティ習得のためにレベルを上げたくなります。
収集と育成のモチベーションを常に高く維持しているところがポイント。

ちなみに、主人公たちは真エンド後ならパーティから外せるようになるので、
クリア後はノセノセの組み合わせの自由度が一気に広くなりますよ。
クリア後には隠しダンジョンも追加されます。やり込みの王道ですな。

FFのモンスターというと、ドラクエほど馴染みがありませんが、
デフォルメされたデザインのモンスターたちがとにかく可愛くて、収集意欲を刺激します。
色々なモンスター収集RPGがありますが、ダントツでデザインが優れていると感じました。可愛い。

バトルのシステムも非常に練られていて、特に「AP」による行動管理は素晴らしい発明です。
攻撃のスキルや魔法は全部APを消費して使うため、MPといった概念がありません。
APは少しずつ回復するので、RPGではMPがもったいなくて、つい使わずに終わる魔法が、
非常に使いやすくなってるのが素晴らしいと思います。

弱点属性をついて攻撃するのが非常に有効なゲームなので、
ただ「たたかう」を繰り返すよりも、積極的に魔法を使う方が有利なんですが、
この「AP」のシステムのおかげで、魔法が使い放題なのが面白いのです。

AP制の素晴らしい点は、弱い魔法にも最後まで意味があることですね。
このゲームでは、レベルアップでAPは増えず、最後まで固定値で戦うので、
大量のMPで大魔法連発ーみたいな頭の悪い戦い方ができません。
強い魔法はそれだけ消費APも高いので、連発できないのです。
すると、AP消費の少ない弱い魔法の使い勝手が非常に大きく、
威力も弱点を突く分には申し分ないので、弱い魔法も戦術に組み込めるんですね。
個人的に「ラ」系の魔法がコスパに優れていて便利でした。全種揃えて使ってました。

バトルはFFでおなじみのATB(アクティブタイムバトル)ですが、
これはオプションで「ウェイト」に切り替えることで、自分のターン中は時間を止めることができます。
なので、じっくり考えたい人も、忙しないのは嫌だという人も安心です。
ちなみに私は最後までウェイトでやってました。

基本的に動きがモッサリしていてスローリーですが、Rボタンで早送りができます。
かなり高速になるので、戦闘速度がストレスになることはあまりないかと。

PSV版では、戦闘開始からコマンド入力可能になるまでのロード時間は7~8秒くらいかかります。
ただ、常にBGMが鳴り続けているのと、映像演出で体感時間を誤魔化されるため、
思ったより気にならないと思います。
この辺は体験版で実際に確認することをオススメします。

ストーリーに関しては、主人公の姉弟2人が記憶喪失になったところから始まり、
記憶を取り戻すためにミラージュ(モンスター)を集める旅に出るという、王道の展開です。
あまり捻くれたストーリーではないので、素直に楽しめると思います。
全体的にノリが軽く、終始ギャグやおちゃらけた雰囲気で進行するのに、
終盤で一気に話が重くなるので、落差に驚くかもしれません。

総じて、非常に高いレベルでまとめられた良作なので、買って損したということはないと思います。
特に、地道に何かを集めたり、レベル上げの育成が好きというような人には、
延々と楽しめる作品になってるのではないでしょうか。

個人的に不満があるとすれば、ランダムエンカウント方式のため、
戦闘したい時にできないことですね。レベル上げしたい時に不便。
なので、次作があるなら、任意でエンカウントできる仕組みを入れて欲しいです。
あと、パーティ人数を増やしましょう。使いたい仲間が多すぎて、2人(6体)では全然足りません。

古き良きRPGの匂いを残しながら、ゲーム的な遊び心とチャレンジ精神に溢れた、
まさに「かつてのFF」らしさが光る1作です。
「最近のFFは何か違う」という人や、「昔のFFは良かった」という人ほど、
これを遊んでみて欲しいですね。
懐かしさと新しさが同居する、不思議な体験が楽しめるはずですよ。

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