2017年02月12日 10:43
合間合間にプレイしていた『ニューダンガンロンパV3』、ついにクリアしました!
噂の賛否両論なラストも、ようやく見ることができました。
可能な限りネタバレにならないよう配慮はしましたが、
とはいえ、何を書いてもネタバレになりそうなんで、一応、続きは追記に移しておきます。
ひとつだけ言っておくと、「私は」面白かった!
…という内容で書いてるので、ネガキャンしたい人は回れ右でお願いします。
以下、『ニューダンガンロンパV3』の正しい楽しみ方
噂の賛否両論なラストも、ようやく見ることができました。
可能な限りネタバレにならないよう配慮はしましたが、
とはいえ、何を書いてもネタバレになりそうなんで、一応、続きは追記に移しておきます。
ひとつだけ言っておくと、「私は」面白かった!
…という内容で書いてるので、ネガキャンしたい人は回れ右でお願いします。
以下、『ニューダンガンロンパV3』の正しい楽しみ方
個人的には全然アリだと思います。
というか、凄く考えさせる内容だと思うし、今作は「嘘」というテーマを重視してるのがよくわかる、
「ダンガンロンパ」というゲームだからこそできたオンリーワンな結末でした。
しかし、この感想も、事前のネガキャンあればこそかもしれないんですよねぇ。
というのも、基本的に私は天邪鬼なんで、「クソゲー」と言われると「それは違うよ!」と、
苗木誠ばりに反論したくなるんですよね。意地でも良い部分を見つけてやろうという気になる。
なので、事前にそういう「良くない評価」を聞いていたために、
私の天邪鬼フィルターが発動し、普段はあまり考えずにストーリーの上っ面だけを楽しむ私が、
「そこにどういう意味があるのか」まで考えながらプレイしてしまったために、
こういう感想になった可能性があるのです。
どういうことかというと、今作のラストは「考察するほど面白い」からですね。
例えば、国語のテストにおいて、「この時の作者の心情を述べよ」みたいな問題が出た時、
「そんなん分かるかボケ!」と思考放棄する人は、今作は楽しめません。
「どこかに答えがあるはずだ」と考えられる人なら、今作は非常に楽しいはず。
エンディングを終えて思ったのは、そういう感想でした。
まぁ、酷評される理由も分かりますけどね。
5章までの展開がドラマチックすぎて、6章でどう決着を着けるのかワクワクしてたら、
全部無意味にされたようなものですから。
つまり、5章までで盛り上げすぎたともいう。
5章までを一区切りとして、6章は6章で独自に評価するのであれば、
少なくとも今作はクソゲーではないです。
だって、5章までは紛れもなく神ゲーだったでしょ?
あのキャラの印象が一気に激変する展開は鳥肌ものだったでしょ?
そこまで楽しめたなら、値段以上の面白さはもう回収できてるでしょ?
しかし、あの盛り上がりがあったからこその6章でもあるので、
切り離して考えるのは難しいとも思いますが、
だからこそ6章は考察する価値があるのです。
キャラクターの現状、世界の状況、真実と嘘の取捨選択、それぞれを吟味し、考え、
プレイヤー独自の「答え」を出すことが、今作の醍醐味なのです。
1&2は実に分かりやすいストレートな展開だったので、考察する必要もありませんでした。
まぁエンタメはそれくらいが一番いいんですが、今作は考える必要があります。
プレイヤーすら当事者なんだから、当たり前ですよね。
だからこそ、この賛否両論が生まれるのは、むしろ開発者としては狙い通りなのでしょう。
そういう展開になるように作られてるわけですからね。
しかし、これを「メタ」というのは違います。
それは考察が足りてないからこそ出る感想です。
あの世界をリアルだと考えるならば、つまり、きちんと登場人物の立場にたち、
状況を理解しながらプレイすれば、これがどれだけ面白い状況か気付けるはずなんです。
ただ、そこまで考えずにプレイすると、それこそ劇中で頻繁にキャラクターが言う「え?」というまま、
流されて終わってしまうのも目に浮かびます。
必要なのは感情移入と、正しい状況把握です。
つまり、きちんと物語について考えながら進めないと、脱落します。
個人的にも5章までの展開が超面白かっただけに、
6章の展開は「うーん」と思うのも事実なんですが、
それはそれとして、6章の構成は非常に面白いとも感じたんですよね。
遊び心に満ちている。
タイトルに隠された下らない仕掛けも、ミニゲームの使い方も、
あらゆる部分に意味を持たせたゲームデザインを評価したい。
1や2と同じものを求めている人にとっては裏切られた思いがあるかもしれませんが、
同じことを繰り返すことをよしとしなかったスタッフの意気込みが伝わる今作は、
私は「よくやったもんだ」と感心するばかりです。
絶賛はできないけど、評価はしたい。
本来、創作物というのは、創り手の自由さを楽しむものでした。
しかし、シリーズという枷がはめられると、途端に「自由さ」が失われます。
『蒼き革命のヴァルキュリア』がどうしてあんな中途半端な代物になったのかといえば、
「戦場」シリーズのファンの意見を半端に取り入れてしまったからです。
スタッフは己の信じる新しい「ヴァルキュリア」を作るべきでした。
そうしないのなら、素直に「戦場」シリーズを作ればよかったんです。
ただ、これはビジネスの観点で言えば間違っています。
ファンの声を聞き、望まれるものを作ることがビジネスの秘訣です。
でもそれをよしとせず、あくまで自分を貫き通した今作をこそ、私は評価したい。
なんだかんだで、私は6章も面白かったし、これで次のダンガンロンパがどういうものになるのか、
更に予想できなくなったわけでしょう?
安定した面白さより、先が見えないワクワク感を選んだことがプラスになることを、
私は祈るばかりです。
次回作も楽しみにしています。
というか、凄く考えさせる内容だと思うし、今作は「嘘」というテーマを重視してるのがよくわかる、
「ダンガンロンパ」というゲームだからこそできたオンリーワンな結末でした。
しかし、この感想も、事前のネガキャンあればこそかもしれないんですよねぇ。
というのも、基本的に私は天邪鬼なんで、「クソゲー」と言われると「それは違うよ!」と、
苗木誠ばりに反論したくなるんですよね。意地でも良い部分を見つけてやろうという気になる。
なので、事前にそういう「良くない評価」を聞いていたために、
私の天邪鬼フィルターが発動し、普段はあまり考えずにストーリーの上っ面だけを楽しむ私が、
「そこにどういう意味があるのか」まで考えながらプレイしてしまったために、
こういう感想になった可能性があるのです。
どういうことかというと、今作のラストは「考察するほど面白い」からですね。
例えば、国語のテストにおいて、「この時の作者の心情を述べよ」みたいな問題が出た時、
「そんなん分かるかボケ!」と思考放棄する人は、今作は楽しめません。
「どこかに答えがあるはずだ」と考えられる人なら、今作は非常に楽しいはず。
エンディングを終えて思ったのは、そういう感想でした。
まぁ、酷評される理由も分かりますけどね。
5章までの展開がドラマチックすぎて、6章でどう決着を着けるのかワクワクしてたら、
全部無意味にされたようなものですから。
つまり、5章までで盛り上げすぎたともいう。
5章までを一区切りとして、6章は6章で独自に評価するのであれば、
少なくとも今作はクソゲーではないです。
だって、5章までは紛れもなく神ゲーだったでしょ?
あのキャラの印象が一気に激変する展開は鳥肌ものだったでしょ?
そこまで楽しめたなら、値段以上の面白さはもう回収できてるでしょ?
しかし、あの盛り上がりがあったからこその6章でもあるので、
切り離して考えるのは難しいとも思いますが、
だからこそ6章は考察する価値があるのです。
キャラクターの現状、世界の状況、真実と嘘の取捨選択、それぞれを吟味し、考え、
プレイヤー独自の「答え」を出すことが、今作の醍醐味なのです。
1&2は実に分かりやすいストレートな展開だったので、考察する必要もありませんでした。
まぁエンタメはそれくらいが一番いいんですが、今作は考える必要があります。
プレイヤーすら当事者なんだから、当たり前ですよね。
だからこそ、この賛否両論が生まれるのは、むしろ開発者としては狙い通りなのでしょう。
そういう展開になるように作られてるわけですからね。
しかし、これを「メタ」というのは違います。
それは考察が足りてないからこそ出る感想です。
あの世界をリアルだと考えるならば、つまり、きちんと登場人物の立場にたち、
状況を理解しながらプレイすれば、これがどれだけ面白い状況か気付けるはずなんです。
ただ、そこまで考えずにプレイすると、それこそ劇中で頻繁にキャラクターが言う「え?」というまま、
流されて終わってしまうのも目に浮かびます。
必要なのは感情移入と、正しい状況把握です。
つまり、きちんと物語について考えながら進めないと、脱落します。
個人的にも5章までの展開が超面白かっただけに、
6章の展開は「うーん」と思うのも事実なんですが、
それはそれとして、6章の構成は非常に面白いとも感じたんですよね。
遊び心に満ちている。
タイトルに隠された下らない仕掛けも、ミニゲームの使い方も、
あらゆる部分に意味を持たせたゲームデザインを評価したい。
1や2と同じものを求めている人にとっては裏切られた思いがあるかもしれませんが、
同じことを繰り返すことをよしとしなかったスタッフの意気込みが伝わる今作は、
私は「よくやったもんだ」と感心するばかりです。
絶賛はできないけど、評価はしたい。
本来、創作物というのは、創り手の自由さを楽しむものでした。
しかし、シリーズという枷がはめられると、途端に「自由さ」が失われます。
『蒼き革命のヴァルキュリア』がどうしてあんな中途半端な代物になったのかといえば、
「戦場」シリーズのファンの意見を半端に取り入れてしまったからです。
スタッフは己の信じる新しい「ヴァルキュリア」を作るべきでした。
そうしないのなら、素直に「戦場」シリーズを作ればよかったんです。
ただ、これはビジネスの観点で言えば間違っています。
ファンの声を聞き、望まれるものを作ることがビジネスの秘訣です。
でもそれをよしとせず、あくまで自分を貫き通した今作をこそ、私は評価したい。
なんだかんだで、私は6章も面白かったし、これで次のダンガンロンパがどういうものになるのか、
更に予想できなくなったわけでしょう?
安定した面白さより、先が見えないワクワク感を選んだことがプラスになることを、
私は祈るばかりです。
次回作も楽しみにしています。
- 関連記事
-
- ゲームにおける「ストレス」の違いと役割。
- 『ニューダンガンロンパV3』感想
- 『仁王』買ったった。
コメント
コメントの投稿