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今週のジャンプで学ぶ、打ち切り漫画は何故ダメなのか考察。

2017年02月22日 09:29

FF15のモグチョコカーニバル、最終日に滑り込みでプレイしてたけど、当然間に合わないので、
そのままスタンバイで放置してたらどうなるか試したら、普通に延長戦に突入できました(∩´∀`)∩
アプデさえしなければ、いつまでもプレイできたみたいですね。
釣り道具は強い魚釣るの無理だったんで諦めたけど、ドリームエッグだけは貰ってきたぜ!

さて、仁王やったりFF15やったりでゲーム死しそうな状況ですが、ジャンプはしっかり読むよ!
いやしかし、今週はすごいですね…打ち切りの嵐で。

終わった作品だけでも2本。おそらく来週終わるのが1本。
それ以前に、先週サラッと終わった「ダンス」もあるしね!
あれ、打ち切りというより、もう描くことなかったんだろうなあ…。

まぁ新連載が大量に予定されてるってことは、それだけ終わる作品が出るのも分かるけど、
それにしても、ここまで集中的に打ち切りが続くのは異常です。
看板が次々に終了しちゃって、焦ってるんだろうなあ。
「ソーマ」もそろそろクライマックスという感じだし。

で、今回は神がかり的な1話目からの急速爆死を遂げた『デモンズプラン』から、
ジャンプ漫画に必要なものは何かを学んでいこうと思います。

まず、何でデモプラが死んだのかを考えてみます。
個人的には、あの1話目は昨今の新連載の中では頭一つ抜けてよくできてたんで、
これはもしかするとダークホースかも? などと期待してたんですが、
まさかこんなことになるとは思いませんでした。

では、いったいどこで間違えたかというと、2話目でしょうね。
何であそこで親友(カルロス)と離別させてしまったのか。

確かに、そのおかげで旅立ちが凄く良いエピソードになったんだけど、
結果として先の物語が暗い話になることが決定してしまったとも言えます。

こちらも想定外だったのは、何で『金色のガッシュ』みたいな展開にしちゃったのか?
あれは重すぎる内容をコメディで誤魔化す手法で、絶妙に物語の重さをコントロールしてたけど、
デモプラはギャグを挟む雰囲気の作品じゃなかったから、どう考えても重く重くなるしかない。

でも、少年誌なんか読んでる読者は、ひたすら重いだけの話って求めてないんですよ。
少なくとも、私が期待してたのは違いました。
というか、本気で看板を目指すなら、
ただのバトル物ではなくて「冒険のワクワク感」が必要なんですよ。
その世界に興味を持たせないといけないんです。

デモプラはどうすればよかったのか、今だから言えることではありますが、
ボロとカルロス2人の、悪魔の力を巡る冒険物語にすればよかったんですよ。
閉塞された状況を打開する悪魔の力を手に入れて、成り上がるために大暴れするような、
『ワンピース』に倣ったピカレスクロマンならワクワク感も生まれたんです。
倒した悪魔の能力は、『ロックマン』ばりに吸収できるとかだったら面白いじゃないですか。
ただでさえボロの能力は地味なんだから、派手にする方法が必要だったし。

そうやって2人の絆を深めた上で、悪魔の力の秘密とかが判明したり、
手に入れた悪魔の力の影響とかなんとかで、カルロスと敵対することになるとか、
そうやってまずはキャラに愛着を持たせないと、離別させる意味が薄いんですよね。
『ナルト』でもナルトとサスケは最初にチームを組んで絆を深めたからこそ、
離別の悲劇性が増したわけですし。

あと、『歪のアマルガム』もそうですが、最初に出て来る「能力持ちの敵」が、
何故かイカれた殺人狂なのもマイナス。
敵側に魅力がないから、読者的にも興味が湧かないんですね。
「そうなった理由」があったとしても、倒してからでは遅いんです。
戦ってる間に敵側の魅力を出す必要だあるんだから、
もう敵が登場する回の冒頭で、いきなり敵側の回想とか入れればいいんじゃないですかね。

デモプラは最初が良かっただけに、どんどんダメな方向へと突き進んでしまった、
打ち切り漫画になるための分かりやすいマニュアルです。
世の中には「こんなに面白いのに何で打ち切られたんだ?」と思う漫画や、
もう最初から面白くなくて「これは打ち切りだろ」という漫画はありふれてますが、
デモプラのように段階を踏んで打ち切りルートが目に見える作品は意外に少ないので、
漫画家を目指そうという方々は、教本として単行本を買っておくのもいいかもしれませんね。
なんだこの販促。

ここまで読んでくれた方はお気づきかと思いますが、私はデモプラ、結構気に入ってたんですよ。
少なくとも最初の2話までは本当によかった。
でも急に108の悪魔を全部倒したら願い事が叶う~とかいう話になってゲンナリしたのを覚えてます。
安易なバトル物展開になっちゃったなあという感じですね。

あと、設定がガバガバだなあとか思ったんですよね。悪魔が増える設定なのに何で108なんだとか。
あの宣言が出た時、つまり、ボロとカルロスが悪魔になったことで108の悪魔が揃ったはずなんで、
じゃあそれ以前から戦い続けてるヤツらは、いつ生まれるかも分からん悪魔の誕生を、
長々と待ちながら殺し合いしてたのかと思うと間抜けというか気が長いというか。
それにしては数が残りすぎてるし(最低でも56年前から戦いは始まってるのに)。
最初に明確な数を設定するのは、後付で変更が効かなくなるから悪手なのです。

今までも散々打ち切り漫画は量産されてるわけだから、それらを学習教材にして、
「何で打ち切られるのか」を研究することは無駄ではないはずです。
特にデモプラは本当に分かりやすい打ち切り教材なんで、
是非とも屍を乗り越えて、次世代の看板漫画が生まれて欲しいと思います。

『鬼滅の刃』は光ってるよね。

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コメント

  1. 飯田沙々 | URL | -

    Re:今週のジャンプで学ぶ、打ち切り漫画は何故ダメなのか考察。

    確かに今週の打ち切りラッシュは本当に哀しかった。
    まぁ、ラインナップを見て納得したが。
    しかし、一気に減ったなぁ…
    タカヤ~夜明けの炎刃王~
    を思い出した。

  2. 岳る | URL | -

    Re:今週のジャンプで学ぶ、打ち切り漫画は何故ダメなのか考察。

    >飯田沙々
    タカヤは後世まで残る名言を生み出したし、途中でタイトルも内容も完全に変更するという大冒険までやらかした問題作だし、凡百の打ち切り作品と並べることは間違ってると思うな。

    まぁ減った分は補充されるんだけど、期待できそうな新連載も見当たらんのよな。
    それより早くワートリ復活してほしい。ハンター休載してるよりツライ。

  3. 飯田沙々 | URL | -

    Re:今週のジャンプで学ぶ、打ち切り漫画は何故ダメなのか考察。

    あててんのよ

    最近は面白そうな漫画はWebに流れていくしな…

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