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『けものフレンズ』は本当に面白かった。

2017年03月19日 11:55

『競女』の新刊が相変わらずで安心というか、本当に凄い漫画だなコレ…。
ただでさえぶっ飛んでるのに、確信犯で笑わせにこないでほしい。
「マミー!」は不意打ちすぎて死ぬかと思ったw

さて、せっかくの休みなので、ノンビリとアニメでも見るかと毎回思うんですが、
アニメの量が多すぎて何を見るか決められないのは、積みゲーと同じですね。
結局、海外のドキュメント番組見ちゃうとかNHKしか見ないご老人たちの気持ちが分かって微妙。

で、せっかくなので、謎の大人気作品『けものフレンズ』を見てみることにしました。
実は1話は見たんですが、あまりのショボイCGと棒読み声優にクラクラきて、
開始5分でギブアップしちゃったんですよね。

しかし、単なるステマでここまで人気になることはありえません。
ダラダラと続く名作の続編なら何もしなくても売れたりしますが、
新規IPで、しかも関連作品はことごとく爆死してるアニメの場合、
しっかりと内容が伴ってないと不可能です。

そこで、今度はしっかり見てみようと思ったわけですが、
予想以上に面白くて、気づけば最新話まで一気に…マジやばくね?

見た目のショボさにさえ目を瞑れば、悪い部分が全然ないんですよね。
気楽に見れるお気楽な珍道中と、そこで出会う様々な動物(フレンズ)たちが彩りになり、
また、フレンズも単なる擬人化ではなく、
ちゃんと元ネタの特徴を活かした見た目や性質を持っていて、丁寧な仕事が伺えます。

フレンズは見た目は人間ですが、中身は動物なので、
ヒト(と思われる)カバンちゃんのひらめきに対する反応も微笑ましく、
自己肯定を望む傾向の強い飢えた現代人には癒やし効果も強そうです。
基本的に排他的なフレンズがまるで居ないのも、この世界の居心地の良さに繋がってます。

これだけだと、ちょっと変わった日常アニメでしかありませんが、
適度に世界やカバンちゃんの謎をチラつかせることで、
物語の先を見たいと思わせるようにも作られています。
そうでなければ、一気に見たりしません。

残念なのは、メイン以外のフレンズは使い捨てというと言い方が悪いですが、
1話(とCパートのおまけ)だけのゲスト出演という感じで、
「あ、この子可愛い」とお気に入りを見つけても、すぐに出番がなくなってしまうことですね。
多種多様なキャラが出て来るのはいいけれど、掘り下げが足りない物足りなさはあります。
まぁ、そこは自分で調べてみてね、という趣旨なんでしょうけど。
実在の動物をモチーフにしてる利点でもありますし。

あと、残念な見た目のショボさは、割とすぐに気にならなくなります。
むしろ今ではこれが味になってるとすら感じていて、逆にリアルタッチだったら、
他の凡百の作品に埋もれていた可能性すらあると思います。

まぁ、すべては最初の期待値の低さもあると思いますけどね。
「予想外に良かった」という、いわゆる「不良が子猫を拾う」系のギャップ萌えの一種で、
もしビジュアル面がしっかりしていて、期待値が高かったとしたら、
より高水準の物を求められていたはずです。

とはいえ、惹きつける魅力があるのも確かなので、
土台がしっかりしていて、低予算の中で人事をつくしていることが伝わるからこそ、
こうした結果に結びついてるのではないかと思います。

…まぁ、放映時に人気あるからって、円盤が売れるわけじゃないんですけどね。
『競女』はどうしてこうなった…orz
でも、『けものフレンズ』は円盤安いし、特典も豪華みたいなんで、
もしかしたらもしかするのかもしれませんね。
誠実な仕事には正しい評価が下されて欲しいものです。

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