2019年06月08日 05:26
新作ゲームは色々買っているのだが、結局パッケージすら開けることなく、
やることと言えばスマホゲーな今日この頃であります。
これはゲーマーとしての堕落…ッ!
しかしまぁ、スマホゲーというのは、とにかく「楽」に作られていて、
これに慣れると小難しい家庭用ゲームに戻れない気持ちも分かる気がします。
最近、とあるスマホのハクスラゲーをやったんですが、
やりたいクエストを選ぶと次々に敵が現れ、こちらは自動でガンガン攻撃して、
気がつくと敵は撃破され、装備やら素材やらをジャラジャラとバラ撒いて敵は消滅、
即座に次の敵が現れて…以下、クエストボス討伐まで繰り返し。
そんなゲームでした。
そこにあるものは、一切の無駄を省き、「自己強化」というハクスラの目的のみを追求した、
ある種求道的とすら言える簡略の極みでした。
テンポ良し、爽快感有り、デスペナルティがないからストレスも無し。
ん? もしかしてこれ、完璧なハクスラゲーなんじゃないかしら?
敵を探してフィールドの同じ場所を行ったり来たりするのは無駄の極みだし、
そもそもフィールドを移動するという行為自体が面倒くさいし、
いちいちコマンド入力したり攻撃ボタンを連打するのも億劫ですよね。
ゲームによっては負ければペナルティでお金が減ったりアイテムを失ったりもする。
それまでの努力や費やした時間がすべて無駄になる虚しさたるや尋常ではありません。
そう考えれば、このスマホゲーの形式は完璧のように見えます。
無駄を省き、必要な要素だけを取り出してブラッシュアップしているのだから、
そこに不平不満のつけ入る隙なんぞありゃしません。
しかしふと、高速でクエストを周回しながら、こうも思うのです。
これ、楽しいんだろうか?
正直、プレイしながら自分が楽しいと思ってるのかすら定かではありませんでした。
確かにバトルは軽快で、どんどん敵を倒していくのは気持ちがいいし、
アイテムをバラバラとドロップする様は見ていて爽快なのですが、
私は本当に心からこのゲームを楽しんでいるのだろうか?
前にも書いたことがありますが、ゲームとは本来ストレスを得るための娯楽です。
ゲームから与えられたストレスを、ゲーム内のルールに則り解消することで、
ストレスから開放された爽快感、乗り越えた達成感、打ち勝った満足感を得るのです。
それが「ゲーム」の存在意義ではないかと思っています。
しかし、時代の流れ、状況の変化、娯楽の多様化等さまざまな要因により、
ゲームに割く時間は削られていくという現状の中で、
ゲームが生き残るために行われたのが簡略化でした。
とにかくストレスを与えず、楽しさだけを与え、離れていく可能性を下げる。
そうして築かれたのが現在のスマホゲー市場ではないでしょうか。
世の中の流れに乗った結果、というわけですね。
ゲームもビジネスなので、求められる仕様に変化させるのは当然のことですが、
では、ストレスがなくなったゲームの中で、我々は何に爽快感や楽しさを求めるのでしょうか?
その結果が「ガチャ」なのかな、と思う次第です。
当たりが出れば嬉しいという単純な物欲への訴求。
そうして得た強大な力で敵を蹂躙する万能感、優越感。
かつてゲームで得ていた感情とは方向の違う快楽を得るのが、今の「ゲーム」です。
もちろん、それが間違いとは言いません。
「ゲーム」とは楽しく遊ぶためのものであり、楽しめている限りそれは「正しい」のです。
ただ、ふと思う時もあります。
薄暗いダンジョンで、いつ敵に襲われるかビクビクしながら彷徨い歩き、
襲い来るモンスターに怯え、死の恐怖に絶望しながら、
それでも尚、生きて戻った時の安堵と達成感。
持ち帰った宝に一喜一憂する瞬間。
ゲームがただのデータの集合体ではなく、冒険そのものであった頃の喜びを。
本当に求めているのは、「それ」ではないのかと。
スマホゲーに耽溺しながら、今尚家庭用の新作を買い続けているのは、
本能的に満足できていないからなのかもしれません。
スマホゲーは楽しい。それは間違いありません。
しかし、たまには家庭用の泥臭く、手垢にまみれた様式美に立ち戻るのもいいのでは、と。
そう思うのでありました。
やることと言えばスマホゲーな今日この頃であります。
これはゲーマーとしての堕落…ッ!
しかしまぁ、スマホゲーというのは、とにかく「楽」に作られていて、
これに慣れると小難しい家庭用ゲームに戻れない気持ちも分かる気がします。
最近、とあるスマホのハクスラゲーをやったんですが、
やりたいクエストを選ぶと次々に敵が現れ、こちらは自動でガンガン攻撃して、
気がつくと敵は撃破され、装備やら素材やらをジャラジャラとバラ撒いて敵は消滅、
即座に次の敵が現れて…以下、クエストボス討伐まで繰り返し。
そんなゲームでした。
そこにあるものは、一切の無駄を省き、「自己強化」というハクスラの目的のみを追求した、
ある種求道的とすら言える簡略の極みでした。
テンポ良し、爽快感有り、デスペナルティがないからストレスも無し。
ん? もしかしてこれ、完璧なハクスラゲーなんじゃないかしら?
敵を探してフィールドの同じ場所を行ったり来たりするのは無駄の極みだし、
そもそもフィールドを移動するという行為自体が面倒くさいし、
いちいちコマンド入力したり攻撃ボタンを連打するのも億劫ですよね。
ゲームによっては負ければペナルティでお金が減ったりアイテムを失ったりもする。
それまでの努力や費やした時間がすべて無駄になる虚しさたるや尋常ではありません。
そう考えれば、このスマホゲーの形式は完璧のように見えます。
無駄を省き、必要な要素だけを取り出してブラッシュアップしているのだから、
そこに不平不満のつけ入る隙なんぞありゃしません。
しかしふと、高速でクエストを周回しながら、こうも思うのです。
これ、楽しいんだろうか?
正直、プレイしながら自分が楽しいと思ってるのかすら定かではありませんでした。
確かにバトルは軽快で、どんどん敵を倒していくのは気持ちがいいし、
アイテムをバラバラとドロップする様は見ていて爽快なのですが、
私は本当に心からこのゲームを楽しんでいるのだろうか?
前にも書いたことがありますが、ゲームとは本来ストレスを得るための娯楽です。
ゲームから与えられたストレスを、ゲーム内のルールに則り解消することで、
ストレスから開放された爽快感、乗り越えた達成感、打ち勝った満足感を得るのです。
それが「ゲーム」の存在意義ではないかと思っています。
しかし、時代の流れ、状況の変化、娯楽の多様化等さまざまな要因により、
ゲームに割く時間は削られていくという現状の中で、
ゲームが生き残るために行われたのが簡略化でした。
とにかくストレスを与えず、楽しさだけを与え、離れていく可能性を下げる。
そうして築かれたのが現在のスマホゲー市場ではないでしょうか。
世の中の流れに乗った結果、というわけですね。
ゲームもビジネスなので、求められる仕様に変化させるのは当然のことですが、
では、ストレスがなくなったゲームの中で、我々は何に爽快感や楽しさを求めるのでしょうか?
その結果が「ガチャ」なのかな、と思う次第です。
当たりが出れば嬉しいという単純な物欲への訴求。
そうして得た強大な力で敵を蹂躙する万能感、優越感。
かつてゲームで得ていた感情とは方向の違う快楽を得るのが、今の「ゲーム」です。
もちろん、それが間違いとは言いません。
「ゲーム」とは楽しく遊ぶためのものであり、楽しめている限りそれは「正しい」のです。
ただ、ふと思う時もあります。
薄暗いダンジョンで、いつ敵に襲われるかビクビクしながら彷徨い歩き、
襲い来るモンスターに怯え、死の恐怖に絶望しながら、
それでも尚、生きて戻った時の安堵と達成感。
持ち帰った宝に一喜一憂する瞬間。
ゲームがただのデータの集合体ではなく、冒険そのものであった頃の喜びを。
本当に求めているのは、「それ」ではないのかと。
スマホゲーに耽溺しながら、今尚家庭用の新作を買い続けているのは、
本能的に満足できていないからなのかもしれません。
スマホゲーは楽しい。それは間違いありません。
しかし、たまには家庭用の泥臭く、手垢にまみれた様式美に立ち戻るのもいいのでは、と。
そう思うのでありました。
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コメント
飯田沙々 | URL | -
Re:簡便さと引き換えに大切な何かを失ったような気がする
ダウンロード派の私としては、最近と言うかここ数年パッケージ開けた記憶がないw
ダウンロードの利点として買って落としたらすぐとりあえず起動してプレイ出来る点かな。とりあえずプレイはする…が、途中で放置が増えた気がする…
結局、私も積みゲーばっかりになるな、ここ最近。
コードヴェインに期待、がっつりやり込みたい(願望)
( 2019年06月08日 23:27 [編集] )
岳る | URL | -
Re:簡便さと引き換えに大切な何かを失ったような気がする
>飯田沙々
いやー、私も最近はDLメインよ?
パケを開けないというのは比喩で、DL版の起動すらしないということでねw
デジタル積みゲー。
コードヴェインもキャラ作って満足しそうなのが怖いわw
( 2019年06月09日 05:36 [編集] )
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