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スマホ『NieR Re[in]carnation』やってみた

2021年02月19日 21:44

ラストオリジンが面白すぎて本格的にメインアプリを変えようか検討中。今のバージョンだと課金ができないので、規制版をDLしなおそうかと思ってるくらい面白い。
課金させるために必要なのはガチャではなくゲーム的な面白さであると教えてくれる良いゲームだけに、キャラデザの下品なイメージが先行してしまったのが惜しまれる。そこがウリであるのも事実なんだけどねー。制服エミリー超欲しい。

さて、そんな自ら課金したくなるゲームとは対照的に、ゲーム要素を完全にブチ殺して脳死的ガチャ搾取ゲーに成り下がってしまった残念なゲーム『NieR Re[in]carnation』について書いていきましょうねー。もう本当に残念ですわ。

ゲームの概要を軽く説明すると、謎の塔で目覚めた謎の少女が、謎のマスコット「ママ」に導かれ、塔の中に封印された武器の記憶を開放していく物語です。謎しかなくて書いてて自分でもよくわかりません。

印象としては、RPG部分の面白さとキャラの魅力と攻略の自由度を完全に削り切った「ヴァルキリープロファイル(以下、「VP」)」でしょうか。それ、何も残ってないよね。
前述した「武器の記憶」を開放していくと、その武器にまつわるキャラクターたちの物語が見れるんですが、これがVPっぽいんですよね。

この「武器の物語」という要素は「ドラッグオンドラグーン」というヨコオタロウ氏の代表作から存在するものなので別に不思議ではないんですが、従来作では主人公(=プレイヤー)が手に入れた武器に対して、それにまつわるエピソードが見れるおまけ要素のようなものだったのに対し、本作ではこの記憶を集めていくことがメインであり、しかも登場人物は既に故人っぽいのと、何故かガチャから排出されて塔の探索における少女のバトルの手助けをしてくれるので、存在としてはVPのエインフェリアにとても似てるんです。
武器の記憶(故人のエピソード)を集める=エインフェリアを集めるというイメージに近く、個人的にVPが思い浮かんだということです。

いうなれば『NieR Re[in]carnation』は「対ラグナロクという目的を持たずによくわからないままエインフェリアを集めてるヴァルキリーの話」です。つまり、軸がないんですね。主人公もプレイヤーも、何でこんなことをしてるのか理解できてない。なんとなく愛着も何もないキャラクター達の物語を見せられ続ける、そんなゲームです。

これがVPだったなら、エインフェリアを集める動機があるのと、一緒に戦う仲間という意識があるので全然問題なかったんですが、『NieR Re[in]carnation』は彼らを集める動機がない(そもそも別に仲間集めをしてるわけでもない)上に、入手方法がガチャなので仲間というよりは手駒でしかないため愛着も何も湧かないという致命的な欠陥が生じています。
彼らの境遇がどれだけ悲惨で先が気になるものであっても、愛着が特にないので、どこか空々しい空気がついて回るのです。

更にいえば、これ、特にゲームにする必要がなくて、デジタル紙芝居のようなもので全然問題なかったというね。
メインとなる「武器の記憶」イベントは、横スクロールするだけでアクション要素も何もない、ただ物語を追うだけの代物で、申し訳程度に探索っぽいことをさせるだけの「ゲー無」です。そこで発生する戦闘も「なんとかゲームとして成立させるために用意しただけの、特にその記憶とは関係ないバトル」であり、存在理由がイマイチ理解できません。
VPだったらまだそのキャラクターに関連する敵だから納得できますが、これ、マジで何の関係もない夢魔みたいなヤツが延々出てくるだけなんですよねぇ。戦うモチベーションがまったく出てこない。

その戦闘も、美麗な3Dキャラがよく動く視覚的には楽しいけれど、プレイヤーは特にすることがなくて、勝手に動くキャラをボンヤリと眺めるだけの典型的スマホのオートバトルになっています。や、スキルの意味がわからない分、他のゲームよりすることがないかもしれません。編成による属性相性とレベル差の時点で結果が決まった試合を眺めるだけのシミュレーターです。それはRPGではない。
「ニーアオートマタ」のイージーモードが神だったのは、プレイヤーが上手く操作してるような錯覚を与えてくれるという部分に集約されており、決してフルオートにして欲しかったわけではないんですよねぇ。

『NieR Re[in]carnation』は、スマホの3Dゲーム特有の劣悪な操作性という問題を抱えたままであり、開発側も塔の探索時にそこが問題になると分かっていたのか、「オートで勝手に目的地まで移動してくれるシステム」が搭載されています。わーい親切ぅ!

…うん、もう探索要素いらなかったよね。

塔を移動する意味って、道中でのウォーリーを探せみたいな黒い鳥発見ゲームだけだし、他のスマホゲーみたいにエリアを選んで即イベント発生みたいな仕組みでよかったんじゃないかな。なんとなくよさげな雰囲気と音楽で騙されそうになるけど、単なる時間とボリューム稼ぎのための無意味な時間でしかないんですよねぇ。だって、別に自分で操作する必要ないんだもん。

総じて、ヨコオタロウ氏のストーリーや世界観を無理やり基本無料ゲームのフォーマットに落とし込み、課金させるための仕組みと客を騙すための要素だけを必死に考えた挙句、小説やテキストADVやムービー集にでもするべきだったものを、『ニーア』の名を冠させるために「RPG的な何か」に無理やり仕立て上げた代物、というのが本作に抱いた感想です。ぶっちゃけるとそびえ立つクソの塊。もしくは金メッキされたウンコ。
ただ、雰囲気とビジュアルと音楽だけは突き抜けて美しいので、そこだけは評価したいですね。というかそこしか評価できるものがないんですけど。

正直、スマホという時点で期待はしてなかったんですが、想像以上に酷いモノが出てきたなあと呆れるばかりです。
現在、「ニーアオートマタ」のコラボイベントが開催されており、オリジナルシナリオを見るためにキャラ強化が必要になるため、これのために課金する人もいるのかもなあと思うと悲しくなります。
もうシナリオだけ切り売りするデジタル紙芝居にでもしてくれれば良かったのにと本気で思うばかりです。まる。

…ラスオリでもやるか。

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