2021年03月13日 20:39
最近は忙しすぎて、なかなか更新できませんでした。やはり日曜しか休みがないのはキツいよぉ…。
書きたいことは色々あるけど、まずはコレを書いておかねばなるまいて。
実は公開初日に観に言ってたんですが、マジで書く余裕なかったので、ここまで遅れてしまいました。
つーか、しばらく更新休んだ後で、映画の感想と共に戻ってくるのが定番になりつつあるなあ…。
さて、本編についてですが、正直なところ、専門用語の嵐と目まぐるしい場面転換の連続で、内容の半分も理解できずに気が付いたら終わっていたという感じでした。ただまぁ、みんな危惧していただろう「実はまだ続くんじゃよ」という感じにはせずに、キチンと終わってくれたのは安心しましたw
個人的に思ったこととしては、まさに集大成的に作られているなあということ。
それこそ最初のTVシリーズから、旧劇と呼ばれる「新」ではない劇場版も絡めて、エヴァという壮大な世界についてのアンサーが詰まっていたと思います。どこかで見たようなシーンや演出やセリフや描写は、長くエヴァを追ってきた辛抱強いファンであるほど感慨深いものがあることでしょう。逆に、話題性だけで観に来た人にはマジで???となることだらけな気がするので、プレーンでカジュアルな視聴者の感想こそ気になりますねw
そういった構成である分、実に「エヴァらしい」抽象的な演出や表現が多いので、特に後半になるほど(シン・エヴァではなく作品そのものの核心に近付くため)理解が追いつかなくなり、段々と「とりあえず理解できる部分だけ見よう」という感じになった結果、伏線だの実はアレはこういう意味だっただのを考える余裕がないので、純粋に、こんがらがりまくってた人間関係が整理されていく流れを楽しめたような気がします。とにかく各キャラクター達に関して色々な形で決着が着いていく流れが、最終作として丁寧な仕事だなあと感じました。
まぁ、最後の展開は、ねw
正直、最後の最後で脳が破壊された感はあるんですが、衝撃展開と長時間視聴でボンヤリとした頭の中にスッと流れ込んでくる宇多田ヒカルの「One Last Kiss」が実に美しくて、これを聴くためにここまで来たのかもしれない…などと思ってましたねw
そして改めて流れる「Beautiful World」ですよ。この歌の本当の意味というか、何でここでまた流れるのかも含めて、上手い演出だなと感心しました。エヴァは宇多田ヒカルがいたからこそ完成した。
そんな感じで、終わったことに納得はしたけど、ぶっちゃけ内容は全然理解できなかったので、パンフレット買って帰ってきました。
これねー、演者さんのインタビューが中心で、それはそれで非常に興味深く面白い内容なんですけど、肝心の専門用語の解説的なものが一切ないので、そういうのを期待して買うと肩透かし感が強いかもしれません。や、「なのは」のパンフってマジでデキ良かったんだなあって改めて思うわ。あのレベルを期待して買うと若干後悔しそう。高いし。
でも、「中の人」によるキャラクター解説はかなり読み応えあるので、悪い買い物ではなかったですよ。最後だしね!
とまぁ、綺麗に終わってくれただけで満足感がかなりあるんですが、わかりにくいとかカジュアルなファンに優しくないとかは置いといて、映像作品としてのダメ出しとして、3DCGの使い方が下手すぎるなぁということだけ言いたいですね。これ、3Dモデルがヘボいとかいう話ではなくて、アニメ作品で3DCGを使う時にやっちゃいけないことをやりまくってて、見た目はド派手で凄そうだけど、何やってるのか全然わからん絵になってるのがダメだなぁと思いました。カメラ回しすぎなんだよ…。
そんなわけで、不満がないとは言い切れないけど、きちんと終わってくれただけで満足感はあります。
Qからの流れでどん底まで落ちてるシンジが立ち直るまでの丁寧な描写で1泣き、ミサトとシンジのシーンで2泣きしました。やっぱり主役はシンジだから、シンジに感情移入しちゃうのよね。だからこそ、何で…ラスト…あれだけが…ッ(諦めろ
「鬼滅の刃」みたいに分かりやすい作品ではないだけに、素直に絶賛されるような作品ではありませんが、考察の可能性に塗れた実にエヴァらしい映画でした。
改めて考察などを読んでみると、色々なことに気が付けるのも面白いので、そのうえでもう一度見たら、色々と感じるものが変わるかもしれませんね。
とりあえず、これ見た後で無性に漫画版を読みたくなったので、愛蔵版を買ってしまうかもしれないw
つーか、「破」と「Q」の間の話が必要だと思うので、もう1本作ってくれてもいいのよ?
以下、ネタバレありで徒然と語ってみる
書きたいことは色々あるけど、まずはコレを書いておかねばなるまいて。
実は公開初日に観に言ってたんですが、マジで書く余裕なかったので、ここまで遅れてしまいました。
つーか、しばらく更新休んだ後で、映画の感想と共に戻ってくるのが定番になりつつあるなあ…。
さて、本編についてですが、正直なところ、専門用語の嵐と目まぐるしい場面転換の連続で、内容の半分も理解できずに気が付いたら終わっていたという感じでした。ただまぁ、みんな危惧していただろう「実はまだ続くんじゃよ」という感じにはせずに、キチンと終わってくれたのは安心しましたw
個人的に思ったこととしては、まさに集大成的に作られているなあということ。
それこそ最初のTVシリーズから、旧劇と呼ばれる「新」ではない劇場版も絡めて、エヴァという壮大な世界についてのアンサーが詰まっていたと思います。どこかで見たようなシーンや演出やセリフや描写は、長くエヴァを追ってきた辛抱強いファンであるほど感慨深いものがあることでしょう。逆に、話題性だけで観に来た人にはマジで???となることだらけな気がするので、プレーンでカジュアルな視聴者の感想こそ気になりますねw
そういった構成である分、実に「エヴァらしい」抽象的な演出や表現が多いので、特に後半になるほど(シン・エヴァではなく作品そのものの核心に近付くため)理解が追いつかなくなり、段々と「とりあえず理解できる部分だけ見よう」という感じになった結果、伏線だの実はアレはこういう意味だっただのを考える余裕がないので、純粋に、こんがらがりまくってた人間関係が整理されていく流れを楽しめたような気がします。とにかく各キャラクター達に関して色々な形で決着が着いていく流れが、最終作として丁寧な仕事だなあと感じました。
まぁ、最後の展開は、ねw
正直、最後の最後で脳が破壊された感はあるんですが、衝撃展開と長時間視聴でボンヤリとした頭の中にスッと流れ込んでくる宇多田ヒカルの「One Last Kiss」が実に美しくて、これを聴くためにここまで来たのかもしれない…などと思ってましたねw
そして改めて流れる「Beautiful World」ですよ。この歌の本当の意味というか、何でここでまた流れるのかも含めて、上手い演出だなと感心しました。エヴァは宇多田ヒカルがいたからこそ完成した。
そんな感じで、終わったことに納得はしたけど、ぶっちゃけ内容は全然理解できなかったので、パンフレット買って帰ってきました。
これねー、演者さんのインタビューが中心で、それはそれで非常に興味深く面白い内容なんですけど、肝心の専門用語の解説的なものが一切ないので、そういうのを期待して買うと肩透かし感が強いかもしれません。や、「なのは」のパンフってマジでデキ良かったんだなあって改めて思うわ。あのレベルを期待して買うと若干後悔しそう。高いし。
でも、「中の人」によるキャラクター解説はかなり読み応えあるので、悪い買い物ではなかったですよ。最後だしね!
とまぁ、綺麗に終わってくれただけで満足感がかなりあるんですが、わかりにくいとかカジュアルなファンに優しくないとかは置いといて、映像作品としてのダメ出しとして、3DCGの使い方が下手すぎるなぁということだけ言いたいですね。これ、3Dモデルがヘボいとかいう話ではなくて、アニメ作品で3DCGを使う時にやっちゃいけないことをやりまくってて、見た目はド派手で凄そうだけど、何やってるのか全然わからん絵になってるのがダメだなぁと思いました。カメラ回しすぎなんだよ…。
そんなわけで、不満がないとは言い切れないけど、きちんと終わってくれただけで満足感はあります。
Qからの流れでどん底まで落ちてるシンジが立ち直るまでの丁寧な描写で1泣き、ミサトとシンジのシーンで2泣きしました。やっぱり主役はシンジだから、シンジに感情移入しちゃうのよね。だからこそ、何で…ラスト…あれだけが…ッ(諦めろ
「鬼滅の刃」みたいに分かりやすい作品ではないだけに、素直に絶賛されるような作品ではありませんが、考察の可能性に塗れた実にエヴァらしい映画でした。
改めて考察などを読んでみると、色々なことに気が付けるのも面白いので、そのうえでもう一度見たら、色々と感じるものが変わるかもしれませんね。
とりあえず、これ見た後で無性に漫画版を読みたくなったので、愛蔵版を買ってしまうかもしれないw
つーか、「破」と「Q」の間の話が必要だと思うので、もう1本作ってくれてもいいのよ?
以下、ネタバレありで徒然と語ってみる
前項では割と肯定的に書いた(つもり)なので、ここでは色々と適当に言いたいことを書いていきます。
冒頭のパリ奪還作戦にストーリー的な意味が殆どなかったのは、何だったんだアレはw
とにかく初っ端にド派手なバトルシーン持ってきてインパクトを与えようという大人の事情だったんだろうか。
一応、「現在、世界はこんな感じになってて、ミサトたちはこんな活動してるよー」という意味はあったけど、それは別にその後の農村シーンでのケンスケの説明で十分だったよね。
あのシーンの役割としては、過去作からのファンへのサービスがメインだった気がします。いわゆる「逆ヤシマ作戦」はなかなか面白い趣向だったし、あとはアレね、マヤの男嫌いアピールw これも最後に同じセリフを柔らかい印象で言わせることで、マヤというキャラクターの成長というか変化を見せたかったんだと思うけど、逆を言えばマヤのためにあった冒頭なのかと思うと、ねぇ?w
ついでに、あのシーンがイマイチな理由としては、マジで3DCGの使い方がドヘタなんですよねぇ。映像は綺麗、モデリングも美麗、音楽も最高、ただモデルとカメラの動かし方が最悪だった。だから何が起きているのか、何やってるのか全然わからなくて、ただ目が疲れただけ、という感じ。早く動かせばいいというものでも動かしまくればいいというものでもない。バトルシーンが旧劇に負けてたらイカンでしょうよ…。
唯一手放しで良かったと思えるのは、終盤で槍を抱えてビルの上で黄昏る13号機がメチャクチャカッコよかった所くらいですね。その後のバトルは失笑ものでしたが…。
総じて、3DCGメインのシーンはお粗末だったように思います。あと、エヴァ9号機以降のデザインが適当すぎるのも追加でw
量産型エヴァの洗練された気持ち悪さは秀逸だったよなぁと思っちゃいますね。
ストーリーに関しては、脳死で見るには問題ないんですが、やっぱりちょっと言い訳がましい部分があるんですよ。主に「Q」に関する部分でのことで。
これ、何で「Q」でシンジに対する当たりがキツかったのかの言い訳として「シンジが世界を救ったヒーローであることを認めつつも、大破壊の原因にもなった人物なので、尊敬や愛情や憎悪が混ざった複雑な心情があった」ということだと思うんだけど、「Q」での当たりがキツすぎたために後付け感が強く、ちょっとモヤっとする部分があります。もっといい言い方ややり方があっただろ、ということで、主に「Q」での描写不足が悪い。登場人物が全員コミュ障の陰キャだとするならアリだけど、それもどうなんだ。
あとはねー、何でケンスケなんだ、ということよねw
や、28歳のケンスケはメッチャ良いヤツでイケメンだから何も文句ないんだけど、だからアスカとくっついていいのかと言われたら認めがたいじゃない?
この辺も含めて「破」と「Q」の間のエピソードが必須だと思うんですよねぇ。NTR感半端ないというか、闇ケンスケのアスカ洗脳同人とかあるだけにケンスケが相手ってのが複雑なんよ(そこかよ
これに関する擁護としては、これは式波で惣流じゃないからセーフというものがあって、変な所で深い設定の部分を知ってしまった感がありますw
なんかラストで急に出てきた、旧劇ラストっぽいシーンでの大人アスカがオリジナルの惣流だという説で、あのシーンも旧劇とは違う展開になったことでオリジナルのアスカも救われているというのはすげぇ考察だなあと感心しました。あの短い場面でプラグスーツのデザインにまで意識回らんというか、あのビリビリに破れた妙にムチムチなアスカのエロボディにばかり目が行ってそんな所まで思考が及ばないよね普通(ぉ
つーか、まさかこんな所で28歳のアスカさんが見れると思ってなかったので、ある意味心残りが消えたとも言えます(ぇー
でもそう考えると、わざわざラストバトルでのプラグスーツを白にしたのは、あの場面での違いを分かりやすくする意図があったのかと思えて色々と納得できてしまうんですよねぇ。すげぇ。
でまぁ、ラストがなんでああなったかというのが、庵野のオタク嫌いに由来する「現実を見ろ」というメッセージだという話がスルリと入ってきて、そういうことか、という感じですよ。
見てた時はラスト間際で急にカップルができまくる系のアレだとしか思ってなかったんですが、そういう嫌なメッセージが込められてると思うとエヴァらしくて泣きそうになります。だったら今更フワフワロンゲ綾波なんていう破壊力高すぎる萌えキャラ出すんじゃねーよ! だからオタはいつまで経っても綾波を卒業できねーんだよ! ムチムチアスカとフワロン綾波のフィギュア、待ってます!(ぉ
まぁ、一番の衝撃は、実はゲンドウが主人公だったってことですかね。
最後の最後で「Beautiful World」が流れて、しっとりと聴きながら「あれ?」と思えるのが最後の面白い仕掛けですよね。「まどかマギカ」で実は主人公がほむらで「コネクト」はほむらの歌だったことが判明するような感じ。
それにしても、ゲンドウの独白は心を抉られる人も多そうでしたが、あれ聞いて思ったのは、ユイがゲンドウを押し倒したんだろうなあということですね(ぇー
や、ゲンドウの心理って私、メチャクチャよくわかるんで、ああいう人間は気になる人がいても絶対に自分からアプローチしませんよ。代わりに、押せ押せで好意をぶつけられるとメッチャ脆くてすぐに落ちるというねw
そう考えるとゲンドウも可愛く…はないけど、人間味を感じられて悪くないですね。
こんな感じで賛否入り混じる感じであるんですけど、やっぱりマリがなあ…絶対に説明不足なんだよなあ。だから納得しきれない部分もあるんだと思いますよ。
特に冬月との会話ね! なんだあれ「ヘルシング」じゃねーか! むしろツッコミ待ちみたいで余計アレですよ! 冬月の声優さんなんてもろウォルターだしさー、狙いすぎで見てて「え?」ってなったのメッチャ覚えてるよw
マリは逆張りのための「キャラクター」というイメージが物凄く強くて、どうにも最後まで「エヴァの登場人物」という認識になれなかったんですが、皆さん的にはどうなんでしょうか。
まぁ私がマリを受け付けない理由の大部分はメガネキャラだからというだけだったりするんですけどね(ぇー
これはやっぱりねー、中盤くらいまでアスカが主役だったじゃないですか。ヒーローとして戦いに出向いて、敵に捕らわれてヒロインに転ずるとか、完璧に物語の中心だったし、それでよかったし、それが見たかったんですよね。「破」までの流れならそれもありえたんですが、いかんせん「Q」があったから、この路線にはならないと覚悟しておくべきでしたね。
つーか、みやむーがさ、メッチャ良い演技してたんですよ。一度喉潰してる人だけに、魂削ってる感がヤバかった。もうそれだけで感無量な所があって、完璧に報われてほしいなと思っちゃったんですよね。だから、まぁケンスケが救ったでもいいんだけど、やっぱりシンジがさあー、くそーなんでだよチクショウ!
うん、全然消化しきれてないわ。あのエンドだけはやっぱ嫌だわ。ノーと言える人間ですよ私は。
でも、こういう意見は当然あるものだと思うし、私の感想はこれでいいんですよ。
前向きになったシンジの姿に涙が出たし、ミサトさんはカッコよかった。アスカのパンツたくさん見れてありがとうございます(ぇ
「破」の流れのまま行けば、おそらくは大多数が納得して好印象を持つ「良作」として終われたと思うけど、そこで消えてしまった可能性もあります。
あえて「Q」を作り、今作でもアンサーを出しながらも決して優しい内容にしなかったことで、最後まで「エヴァンゲリオン」として終われたのではないかと思います。
ここまで長く続けながら「我」を通すのは並大抵のことではありません。全肯定はできないけれど、やはり庵野監督は凄い人だったと、それだけは間違いなく言えます。
…ああ、ここでTV版のラストの意味がようやく分かったような気がします。これを言うために、ここまで付き合い続けてきたのかもしれません。すさまじい伏線回収でした。
ありがとう、エヴァンゲリオン。
冒頭のパリ奪還作戦にストーリー的な意味が殆どなかったのは、何だったんだアレはw
とにかく初っ端にド派手なバトルシーン持ってきてインパクトを与えようという大人の事情だったんだろうか。
一応、「現在、世界はこんな感じになってて、ミサトたちはこんな活動してるよー」という意味はあったけど、それは別にその後の農村シーンでのケンスケの説明で十分だったよね。
あのシーンの役割としては、過去作からのファンへのサービスがメインだった気がします。いわゆる「逆ヤシマ作戦」はなかなか面白い趣向だったし、あとはアレね、マヤの男嫌いアピールw これも最後に同じセリフを柔らかい印象で言わせることで、マヤというキャラクターの成長というか変化を見せたかったんだと思うけど、逆を言えばマヤのためにあった冒頭なのかと思うと、ねぇ?w
ついでに、あのシーンがイマイチな理由としては、マジで3DCGの使い方がドヘタなんですよねぇ。映像は綺麗、モデリングも美麗、音楽も最高、ただモデルとカメラの動かし方が最悪だった。だから何が起きているのか、何やってるのか全然わからなくて、ただ目が疲れただけ、という感じ。早く動かせばいいというものでも動かしまくればいいというものでもない。バトルシーンが旧劇に負けてたらイカンでしょうよ…。
唯一手放しで良かったと思えるのは、終盤で槍を抱えてビルの上で黄昏る13号機がメチャクチャカッコよかった所くらいですね。その後のバトルは失笑ものでしたが…。
総じて、3DCGメインのシーンはお粗末だったように思います。あと、エヴァ9号機以降のデザインが適当すぎるのも追加でw
量産型エヴァの洗練された気持ち悪さは秀逸だったよなぁと思っちゃいますね。
ストーリーに関しては、脳死で見るには問題ないんですが、やっぱりちょっと言い訳がましい部分があるんですよ。主に「Q」に関する部分でのことで。
これ、何で「Q」でシンジに対する当たりがキツかったのかの言い訳として「シンジが世界を救ったヒーローであることを認めつつも、大破壊の原因にもなった人物なので、尊敬や愛情や憎悪が混ざった複雑な心情があった」ということだと思うんだけど、「Q」での当たりがキツすぎたために後付け感が強く、ちょっとモヤっとする部分があります。もっといい言い方ややり方があっただろ、ということで、主に「Q」での描写不足が悪い。登場人物が全員コミュ障の陰キャだとするならアリだけど、それもどうなんだ。
あとはねー、何でケンスケなんだ、ということよねw
や、28歳のケンスケはメッチャ良いヤツでイケメンだから何も文句ないんだけど、だからアスカとくっついていいのかと言われたら認めがたいじゃない?
この辺も含めて「破」と「Q」の間のエピソードが必須だと思うんですよねぇ。NTR感半端ないというか、闇ケンスケのアスカ洗脳同人とかあるだけにケンスケが相手ってのが複雑なんよ(そこかよ
これに関する擁護としては、これは式波で惣流じゃないからセーフというものがあって、変な所で深い設定の部分を知ってしまった感がありますw
なんかラストで急に出てきた、旧劇ラストっぽいシーンでの大人アスカがオリジナルの惣流だという説で、あのシーンも旧劇とは違う展開になったことでオリジナルのアスカも救われているというのはすげぇ考察だなあと感心しました。あの短い場面でプラグスーツのデザインにまで意識回らんというか、あのビリビリに破れた妙にムチムチなアスカのエロボディにばかり目が行ってそんな所まで思考が及ばないよね普通(ぉ
つーか、まさかこんな所で28歳のアスカさんが見れると思ってなかったので、ある意味心残りが消えたとも言えます(ぇー
でもそう考えると、わざわざラストバトルでのプラグスーツを白にしたのは、あの場面での違いを分かりやすくする意図があったのかと思えて色々と納得できてしまうんですよねぇ。すげぇ。
でまぁ、ラストがなんでああなったかというのが、庵野のオタク嫌いに由来する「現実を見ろ」というメッセージだという話がスルリと入ってきて、そういうことか、という感じですよ。
見てた時はラスト間際で急にカップルができまくる系のアレだとしか思ってなかったんですが、そういう嫌なメッセージが込められてると思うとエヴァらしくて泣きそうになります。だったら今更フワフワロンゲ綾波なんていう破壊力高すぎる萌えキャラ出すんじゃねーよ! だからオタはいつまで経っても綾波を卒業できねーんだよ! ムチムチアスカとフワロン綾波のフィギュア、待ってます!(ぉ
まぁ、一番の衝撃は、実はゲンドウが主人公だったってことですかね。
最後の最後で「Beautiful World」が流れて、しっとりと聴きながら「あれ?」と思えるのが最後の面白い仕掛けですよね。「まどかマギカ」で実は主人公がほむらで「コネクト」はほむらの歌だったことが判明するような感じ。
それにしても、ゲンドウの独白は心を抉られる人も多そうでしたが、あれ聞いて思ったのは、ユイがゲンドウを押し倒したんだろうなあということですね(ぇー
や、ゲンドウの心理って私、メチャクチャよくわかるんで、ああいう人間は気になる人がいても絶対に自分からアプローチしませんよ。代わりに、押せ押せで好意をぶつけられるとメッチャ脆くてすぐに落ちるというねw
そう考えるとゲンドウも可愛く…はないけど、人間味を感じられて悪くないですね。
こんな感じで賛否入り混じる感じであるんですけど、やっぱりマリがなあ…絶対に説明不足なんだよなあ。だから納得しきれない部分もあるんだと思いますよ。
特に冬月との会話ね! なんだあれ「ヘルシング」じゃねーか! むしろツッコミ待ちみたいで余計アレですよ! 冬月の声優さんなんてもろウォルターだしさー、狙いすぎで見てて「え?」ってなったのメッチャ覚えてるよw
マリは逆張りのための「キャラクター」というイメージが物凄く強くて、どうにも最後まで「エヴァの登場人物」という認識になれなかったんですが、皆さん的にはどうなんでしょうか。
まぁ私がマリを受け付けない理由の大部分はメガネキャラだからというだけだったりするんですけどね(ぇー
これはやっぱりねー、中盤くらいまでアスカが主役だったじゃないですか。ヒーローとして戦いに出向いて、敵に捕らわれてヒロインに転ずるとか、完璧に物語の中心だったし、それでよかったし、それが見たかったんですよね。「破」までの流れならそれもありえたんですが、いかんせん「Q」があったから、この路線にはならないと覚悟しておくべきでしたね。
つーか、みやむーがさ、メッチャ良い演技してたんですよ。一度喉潰してる人だけに、魂削ってる感がヤバかった。もうそれだけで感無量な所があって、完璧に報われてほしいなと思っちゃったんですよね。だから、まぁケンスケが救ったでもいいんだけど、やっぱりシンジがさあー、くそーなんでだよチクショウ!
うん、全然消化しきれてないわ。あのエンドだけはやっぱ嫌だわ。ノーと言える人間ですよ私は。
でも、こういう意見は当然あるものだと思うし、私の感想はこれでいいんですよ。
前向きになったシンジの姿に涙が出たし、ミサトさんはカッコよかった。アスカのパンツたくさん見れてありがとうございます(ぇ
「破」の流れのまま行けば、おそらくは大多数が納得して好印象を持つ「良作」として終われたと思うけど、そこで消えてしまった可能性もあります。
あえて「Q」を作り、今作でもアンサーを出しながらも決して優しい内容にしなかったことで、最後まで「エヴァンゲリオン」として終われたのではないかと思います。
ここまで長く続けながら「我」を通すのは並大抵のことではありません。全肯定はできないけれど、やはり庵野監督は凄い人だったと、それだけは間違いなく言えます。
…ああ、ここでTV版のラストの意味がようやく分かったような気がします。これを言うために、ここまで付き合い続けてきたのかもしれません。すさまじい伏線回収でした。
ありがとう、エヴァンゲリオン。
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コメント
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Re:『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』観てきた
ケンケンはもうしょうがないね、アスカも寂しかったのですよ
で、マリって結局何者だったんだろうねぇ
そこがよくわからずじまいだったのが残念かなー
最後大人になったシンちゃんとラブラブなのもちょっとわからんよねー
おまえらなんでくっついてるのよっていうね
あと謎なのは加持さんと渚指令の下りかねぇ
まずは渚指令の説明をしろよ!ってなw
( 2021年03月15日 22:49 [編集] )
岳る | URL | -
Re:『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』観てきた
>Y
色々綺麗に終わった中で、マリだけ説明不足なんだよねぇ。だからこそラストに納得いかないともいう。
渚指令はマジでイミフよなw
その辺も破とQの間の話やれば全部解決しそうだし、やはりもう1本必要だよね!
( 2021年03月15日 23:46 [編集] )
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