2021年05月01日 12:26
GWをお過ごしの皆さん、ごきげんよう。
私はいつGWが強制終了するか恐々としながら過ごしてます(死
何で…こんなことに…orz
リアルが辛い時は漫画に逃避するのが一番!
ということで、今回はアニメ化も決まった『その着せ替え人形は恋をする』を紹介するぜ!
簡単に説明すると、自分に自信のない雛人形造りの家の息子である主人公と、コスプレ好きのギャルによる、コスプレ衣装づくりを通してお互いの距離が近づいていく、微笑ましい系のラブコメです。
特徴としては、とにかく読んでてストレスがない!
この手の話でよくある嫌な雰囲気の展開(嫉妬、勘違い、三角関係等)が一切ないので、安心して読めるのがいいですね。
一瞬、嫌な展開になりそうにはなるんですが、次のページでもう解決したり、問題ないというフォローが入ったりして、驚くほどストレス要素を排除してくるのが逆に凄い。
娯楽はストレスを与えた後で解放させることでカタルシスを与える手法が一般的なんですが、最近では少しのストレスも嫌がられる傾向にあるので、この作品は実に現代的な作りになっているとも言えます。
とにかく安心して読めるのと、コスプレ衣装作りというニッチな分野を丁寧に解説していく構成の上手さも光っており、「知識系」としての面白さも併せ持っているのが人気の秘訣ですかね。読み物として単純に面白い。
最近の流行りとしては、「オタクに優しいギャル」要素も取り入れられていて、ヒロインはバリバリのギャルですが、陰キャな主人公にガチ惚れしていく過程も悶えるポイントですね。
個人的に微妙なのは、主人公が気持ち悪いことですかねー。主人公は裏表のない良いヤツなんですが、等身大の高校生男子をリアルに描写しすぎてて、ぶっちゃけると気持ち悪い。ヒロインをネタにセンズリする所なんて描かなくてもよくね?
あと、あまりにも自分に自信がなさすぎて、鈍感や難聴系主人公よりもちょっとウザい感じになってるのも勿体ないですね。
まぁ、こうでもしないと簡単にくっついて物語終わっちゃうんで仕方ないんですが、物語作りの犠牲となって主人公の好感度が徐々に落ちていくのはなんとも言えないもどかしさがあります。
ただ、周囲の人間が良い奴らだらけなおかげで、少しずつ自分と向き合うことができ始めてるの成長が感じられていいですね。
というか、最新刊はマジで脇役キャラたちがGJすぎる。なんだこれ良いヤツしかいなくて逆にリアルじゃないw
ここまでストレスを排除されるとマジで安心して読めるので、いきなり鬱展開とかにならないことだけ気を付けてほしいですね。このままゆるやかに優しい物語として幸せに終わってくれればいいんだぜ。
ラブコメは好きだけど、ハーレムはなんか違うし、寝取られとか三角関係とかは見たくないし、性格悪い脇キャラ出てくるだけで萎える~みたいな人には文句なしでオススメです。
とにかく可愛いキャラが多いし、絵も綺麗なので、目の保養としてもアリですぞ。
以下、逆に色々と失敗してる『ジーティー・ガール』について語る
私はいつGWが強制終了するか恐々としながら過ごしてます(死
何で…こんなことに…orz
リアルが辛い時は漫画に逃避するのが一番!
ということで、今回はアニメ化も決まった『その着せ替え人形は恋をする』を紹介するぜ!
簡単に説明すると、自分に自信のない雛人形造りの家の息子である主人公と、コスプレ好きのギャルによる、コスプレ衣装づくりを通してお互いの距離が近づいていく、微笑ましい系のラブコメです。
特徴としては、とにかく読んでてストレスがない!
この手の話でよくある嫌な雰囲気の展開(嫉妬、勘違い、三角関係等)が一切ないので、安心して読めるのがいいですね。
一瞬、嫌な展開になりそうにはなるんですが、次のページでもう解決したり、問題ないというフォローが入ったりして、驚くほどストレス要素を排除してくるのが逆に凄い。
娯楽はストレスを与えた後で解放させることでカタルシスを与える手法が一般的なんですが、最近では少しのストレスも嫌がられる傾向にあるので、この作品は実に現代的な作りになっているとも言えます。
とにかく安心して読めるのと、コスプレ衣装作りというニッチな分野を丁寧に解説していく構成の上手さも光っており、「知識系」としての面白さも併せ持っているのが人気の秘訣ですかね。読み物として単純に面白い。
最近の流行りとしては、「オタクに優しいギャル」要素も取り入れられていて、ヒロインはバリバリのギャルですが、陰キャな主人公にガチ惚れしていく過程も悶えるポイントですね。
個人的に微妙なのは、主人公が気持ち悪いことですかねー。主人公は裏表のない良いヤツなんですが、等身大の高校生男子をリアルに描写しすぎてて、ぶっちゃけると気持ち悪い。ヒロインをネタにセンズリする所なんて描かなくてもよくね?
あと、あまりにも自分に自信がなさすぎて、鈍感や難聴系主人公よりもちょっとウザい感じになってるのも勿体ないですね。
まぁ、こうでもしないと簡単にくっついて物語終わっちゃうんで仕方ないんですが、物語作りの犠牲となって主人公の好感度が徐々に落ちていくのはなんとも言えないもどかしさがあります。
ただ、周囲の人間が良い奴らだらけなおかげで、少しずつ自分と向き合うことができ始めてるの成長が感じられていいですね。
というか、最新刊はマジで脇役キャラたちがGJすぎる。なんだこれ良いヤツしかいなくて逆にリアルじゃないw
ここまでストレスを排除されるとマジで安心して読めるので、いきなり鬱展開とかにならないことだけ気を付けてほしいですね。このままゆるやかに優しい物語として幸せに終わってくれればいいんだぜ。
ラブコメは好きだけど、ハーレムはなんか違うし、寝取られとか三角関係とかは見たくないし、性格悪い脇キャラ出てくるだけで萎える~みたいな人には文句なしでオススメです。
とにかく可愛いキャラが多いし、絵も綺麗なので、目の保養としてもアリですぞ。
以下、逆に色々と失敗してる『ジーティー・ガール』について語る
えー、ここからはネガティブな話になるので、追記に回しておきます。興味のある人だけ先に進んでください。
さて、最近、あの「ToLOVEる」の原作者として有名な(単行本の帯にもそう紹介されてる)長谷見沙貴氏の原作で『ジーティー・ガール』という美少女&車という「おっさん趣味を女子高生にやらせたらウケる」系の新作漫画が出ました。
で、私はToLOVEる大好きなんで期待してたんですが、単行本読んでみて、うーん…という感じです。
とりあえず、原作者は自分の武器を知っておけと言いたい。何でパンチラのひとつもないんだよ!(ぇー
あのToLOVEるの原作者の作品だぞ!? 当然エロをまず期待するでしょうよ!
これねー、マジでガッカリしました。導入として失敗してる。多分、ガルパン路線を狙ったんだろうけど、そうじゃないんだよなあ…。
この原作なんだからこうであろうという期待があるわけじゃないですか。実際、帯もそういう煽りをしてるわけだし。
だったら、まずは露骨にエロを入れて読者を安心させるべきだと思うんですよねー。「あ、やっぱりこういう路線なのね」と原作への信頼感を築くべきです。
ToLOVEるが何で成功したかというと、そうしたエロで釣っておいて、実は内容も良いことをアピールする機会を持たせたことだと思うんですよね。実際、私はToLOVEるって全然期待してなかったし、なんなら矢吹神のエロ絵が見れるってだけで買ったからね(ぉ
で、ToLOVEるってマジで序盤はつまんないんですよ。でもエロがあったからなんとなく買い続けて、そうしたら徐々に内容も面白くなった(というか、エロがギャグに昇華されていった)んですよね。中盤以降は普通に作品として好きになってました。
つまり、「まずエロありき」が長谷見原作の魅力だと思うのに、それを捨ててどうするのか。純粋に内容で勝負できるのかというと、全然勝負できてないのが問題で。
そもそも、この「おっさん趣味を女子高生にやらせる」というのは、元々ハードルが高い組み合わせなんですよ。なんせオッサン=大人の趣味だから、お金がかかるものが多い。それを普通はそんなにお金持ってないJKにやらせようとしたら、色々無理が出てくるわけですが、そこを上手く省エネで楽しませたりするのがこのジャンルの特徴です。ただ適当に組み合わせてるだけじゃ成り立たない難しいジャンルなんですよ。
そこへ、金銭的にもトップクラスに無理がある上に、更に年齢制限まである「車」という題材をぶち込むというのは並の力量では無理なんですが、この作品はいわゆる「なんちゃってパラレルワールド」方式で乗り越えました。要するに「未成年も車に乗れる世界」を作ったんですね。麻雀が世界的人気競技になってる「咲」みたいなもんです。
この時点でちょっと逃げが入ってるんですよね。読者的にはこういうパラレルワールドではなく、リアル世界でJKがおっさん趣味に興じてるところを楽しみたいのに、架空世界で無理やり免許OKにするのは、「どうやってJKがその世界に入っていくのか」というワクワクを潰す行為です。
まぁ、架空の某をでっちあげるのは構わないんですが、それ以前の問題としてキャラクターの魅力が弱い。
そもそも、主人公が車の事故で父親を亡くした上に自分も足に後遺症残してるのに、まだ車に執着するというのが共感できません。いくら父親の夢だったとしても、トラウマを甘く見すぎてる感があります。まだしも車に復讐するために車にこだわるとかの方が理解できます。また、主人公が足に後遺症があることで、車の運転もまともにできない上に、特に卓越した能力もないので、マジで魅力がないんですよねぇ。せめてお色気要員にでもなってれば救いがあったのに、それすらないからなぁ…。
展開や構成も雑です。特に第1話で病人を運ぶために車を運転するシーンは雑の塊。
そもそも、自動運転技術が向上してる世界なんだから、それこそ自動運転でいいのに、何故か自分で運転する流れになってる上に、危険走行始めちゃう辺りはもうね…。ドラマティックにしたかったんでしょうけど、作者と物語の都合で話が動きすぎてて醒めます。世界設定をきちんと考慮したうえで納得できる展開にして欲しかったなあ。
案の定、1話の評判がよくなかったのか、2話目は超スピード展開で、一気に部員が集まって車選びまで始まります。や、それ部員ゼロで始めた意味なくね…?
車パートも、専門用語バリバリな割に解説も少なく、興味を持つ以前に読み飛ばしてしまいたくなるので、知識系としてもお粗末といわざるを得ません。これは登場人物に素人がいないため、質問役と解説役で役割分担できてないのが問題ですね。
何で「おっさん趣味&JK」は初心者キャラがいるのかの理由はこれです。読者を置いてけぼりにしないための配慮。
前述の『その着せ替え人形は恋をする』も、コスプレギャルが衣装に関する知識ゼロだったので、知識系としても上手く構成できてたことを考えれば、素人キャラの重要性が分かるかと思います。
いやもうマジで苦痛で読むの辛かったんですが、最近単行本って高いんで、途中で読むの辞めるのも勿体ないと思っちゃったんですよね。せめてブラグのネタとなって成仏してくれ。
あ、最後に出てきた新キャラは可愛いと思います。ギャップ萌え。あと、単純に有能キャラってそれだけで魅力的だよね。
出版不況と言いながら、漫画は選ぶのが無理なほど種類が出ているくせに値段も上昇傾向にあるので、賢く取捨選択してもらえればと思います。
さて、最近、あの「ToLOVEる」の原作者として有名な(単行本の帯にもそう紹介されてる)長谷見沙貴氏の原作で『ジーティー・ガール』という美少女&車という「おっさん趣味を女子高生にやらせたらウケる」系の新作漫画が出ました。
で、私はToLOVEる大好きなんで期待してたんですが、単行本読んでみて、うーん…という感じです。
とりあえず、原作者は自分の武器を知っておけと言いたい。何でパンチラのひとつもないんだよ!(ぇー
あのToLOVEるの原作者の作品だぞ!? 当然エロをまず期待するでしょうよ!
これねー、マジでガッカリしました。導入として失敗してる。多分、ガルパン路線を狙ったんだろうけど、そうじゃないんだよなあ…。
この原作なんだからこうであろうという期待があるわけじゃないですか。実際、帯もそういう煽りをしてるわけだし。
だったら、まずは露骨にエロを入れて読者を安心させるべきだと思うんですよねー。「あ、やっぱりこういう路線なのね」と原作への信頼感を築くべきです。
ToLOVEるが何で成功したかというと、そうしたエロで釣っておいて、実は内容も良いことをアピールする機会を持たせたことだと思うんですよね。実際、私はToLOVEるって全然期待してなかったし、なんなら矢吹神のエロ絵が見れるってだけで買ったからね(ぉ
で、ToLOVEるってマジで序盤はつまんないんですよ。でもエロがあったからなんとなく買い続けて、そうしたら徐々に内容も面白くなった(というか、エロがギャグに昇華されていった)んですよね。中盤以降は普通に作品として好きになってました。
つまり、「まずエロありき」が長谷見原作の魅力だと思うのに、それを捨ててどうするのか。純粋に内容で勝負できるのかというと、全然勝負できてないのが問題で。
そもそも、この「おっさん趣味を女子高生にやらせる」というのは、元々ハードルが高い組み合わせなんですよ。なんせオッサン=大人の趣味だから、お金がかかるものが多い。それを普通はそんなにお金持ってないJKにやらせようとしたら、色々無理が出てくるわけですが、そこを上手く省エネで楽しませたりするのがこのジャンルの特徴です。ただ適当に組み合わせてるだけじゃ成り立たない難しいジャンルなんですよ。
そこへ、金銭的にもトップクラスに無理がある上に、更に年齢制限まである「車」という題材をぶち込むというのは並の力量では無理なんですが、この作品はいわゆる「なんちゃってパラレルワールド」方式で乗り越えました。要するに「未成年も車に乗れる世界」を作ったんですね。麻雀が世界的人気競技になってる「咲」みたいなもんです。
この時点でちょっと逃げが入ってるんですよね。読者的にはこういうパラレルワールドではなく、リアル世界でJKがおっさん趣味に興じてるところを楽しみたいのに、架空世界で無理やり免許OKにするのは、「どうやってJKがその世界に入っていくのか」というワクワクを潰す行為です。
まぁ、架空の某をでっちあげるのは構わないんですが、それ以前の問題としてキャラクターの魅力が弱い。
そもそも、主人公が車の事故で父親を亡くした上に自分も足に後遺症残してるのに、まだ車に執着するというのが共感できません。いくら父親の夢だったとしても、トラウマを甘く見すぎてる感があります。まだしも車に復讐するために車にこだわるとかの方が理解できます。また、主人公が足に後遺症があることで、車の運転もまともにできない上に、特に卓越した能力もないので、マジで魅力がないんですよねぇ。せめてお色気要員にでもなってれば救いがあったのに、それすらないからなぁ…。
展開や構成も雑です。特に第1話で病人を運ぶために車を運転するシーンは雑の塊。
そもそも、自動運転技術が向上してる世界なんだから、それこそ自動運転でいいのに、何故か自分で運転する流れになってる上に、危険走行始めちゃう辺りはもうね…。ドラマティックにしたかったんでしょうけど、作者と物語の都合で話が動きすぎてて醒めます。世界設定をきちんと考慮したうえで納得できる展開にして欲しかったなあ。
案の定、1話の評判がよくなかったのか、2話目は超スピード展開で、一気に部員が集まって車選びまで始まります。や、それ部員ゼロで始めた意味なくね…?
車パートも、専門用語バリバリな割に解説も少なく、興味を持つ以前に読み飛ばしてしまいたくなるので、知識系としてもお粗末といわざるを得ません。これは登場人物に素人がいないため、質問役と解説役で役割分担できてないのが問題ですね。
何で「おっさん趣味&JK」は初心者キャラがいるのかの理由はこれです。読者を置いてけぼりにしないための配慮。
前述の『その着せ替え人形は恋をする』も、コスプレギャルが衣装に関する知識ゼロだったので、知識系としても上手く構成できてたことを考えれば、素人キャラの重要性が分かるかと思います。
いやもうマジで苦痛で読むの辛かったんですが、最近単行本って高いんで、途中で読むの辞めるのも勿体ないと思っちゃったんですよね。せめてブラグのネタとなって成仏してくれ。
あ、最後に出てきた新キャラは可愛いと思います。ギャップ萌え。あと、単純に有能キャラってそれだけで魅力的だよね。
出版不況と言いながら、漫画は選ぶのが無理なほど種類が出ているくせに値段も上昇傾向にあるので、賢く取捨選択してもらえればと思います。
- 関連記事
-
- コロナ禍の今こそ読んでおくべき作品『疫神のカルテ』で号泣した
- 祝アニメ化! 実に現代的なストレスフリーラブコメ『その着せ替え人形は恋をする』のススメ
- 最近読んだ漫画とか色々な雑談
コメント
コメントの投稿