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BLEACH OSRリプレイ 「Hesitates is Lost」 おまけ

2010年09月28日 19:26

そんなわけで、リプレイは前回で完結したので、今回は個人的な感想などを。


以下、感想。

今回、全員が初プレイということもあり、リプレイでは割愛しているものの、
途中でルールの確認をしたりしていて、プレイ時間は2時間超にも及んだ。
PC作成にも2時間ほどかかっているので、合計では4時間前後。
TRPGとしては非常に短い時間ではあるが、
これがすべてひとつのバトルでかかっている時間だと思うと、
このゲームの特徴がよく出ていると思われる。

このゲームの面白い所は、「演出が重要」という部分だろう。
昨今のTRPGはデータ重視なものが多いように見受けられ、
コンピューターゲーム的に処理してしまうことが多いように思うのだけど、
それだとTRPGならではの面白さを半分も楽しめていないわけで。

やはりTRPGは「演じる」ことが楽しい「ごっこ遊び」なので、
必然的に演出を求められ、また、演出することがゲーム的に有利になる、
「BLEACH OSR」は、非常によく考えられたシステムであると感心する。
演出が苦手な人も「コモンOSR」という、
特定の行動で得られるOSRのシステムにより、多少のフォローが効いているのも良い。
GMがTRPGに慣れていれば、N-OSRでどんどんOSRをプレゼントすることで、
ロールプレイが苦手な人の救済も可能。

問題点としては、演出が多くなることで、確実に時間がかかること。
しかしこれも、
ゲームパートをクライマックスバトルだけにするという思い切った仕様により、
ゲーム時間の短縮とバトルの掘り下げに成功している。
バトルメインである原作に忠実な作りであるともいえる。

このゲームの肝である「OSR」の概念は、
実に昨今のブリーチを的確に表現する素晴らしいアイデアであり、
それを見事にゲーム性にまで昇華したこの作品も賞賛に値する。

このOSRシステムにより、
序盤の敵の猛攻、ボロボロになったPC側が逆転勝利する構造を自然と再現でき、
特に意識せずとも、勝手に熱い展開になっていくのは、
実際にプレイしてみて驚いた部分でもある。
OSRを用いることで、敵との能力値の逆転現象を生み出すシステムは面白い。

また、TRPGとしては珍しく、少人数でのプレイが推奨されているのも、
メンバーを集め難い環境にいる人にとってはプラスだろう。

実際に遊んでみると、プレイ人数はマニュアルで推奨されている通り、
2~4人程度が適していると感じた。
またPCは2人までが望ましい。
GMはできればNPCの担当は2人まで、可能であればSMを導入することを勧める。
4人で遊ぶなら、リプレイでやったように、PC2人、GMとSMで別れると、
非常に処理が楽になる。

というのも、演出が肝であるこのゲームでは、
NPCといえど、適当なロールプレイは場を盛り下げる要因になりかねないからだ。
つまり、PCの人数が増えると、それだけGMの負担が激増していくのである。
また、PCそれぞれにターンが進行していく関係上、PCの人数が増えるほど、
前のターンの演出を忘れてしまう可能性が高い。
場の勢いを殺さないためには、
可能な限り場面は連続していることが望ましいと思うので、
そういう意味でも、PCは2人までに絞ることをお勧めする。

気をつけるポイントとしては、GM側はあまりOSRを稼がない方がいいということ。
まぁ、OSRの判定はGM自身が行ってることもあり、
あまり自分の演出にOSRを付けることはまずないのだが、
OSRは弱いPC側が、強い虚側に立ち向かうための手段なので、
調子に乗って稼いでしまうと、PC側が手も足も出なくなってしまう。

とはいえ、まったく貰わないというのもアレなので、
GM側のOSRに関しては、プレイヤー側に判定してもらうようにするのがいいだろう。
そうすることで、GMも演出することが楽しくなるはずだ。
つーか、OSR貰えると嬉しいw

基本的に文句のない、単純なのに面白いゲームだと絶賛しているのであるが、
欲を言えば、もう少しマニュアルの説明が詳しいとよかった。
特にこのゲームの肝であるH-OSRに関しては、明らかに説明が足りていない。
これは私の理解力が低いと言われればそれまでなのだが、
せめて他の項目でも行ってるように、ここにも例示が欲しかった所だ。
むしろ、ここに例がないことが不思議。

※リプレイ第4回の「GMツッコミ」の後に、H-OSRについての追記があります。

…とまぁ、ダラダラと書き連ねてみたけれど、
昨今のトレンドとは真逆なベクトルのシステムではあるものの、
ロールプレイの楽しさを知るには絶好のゲームだと思うので、
TRPGに興味がある人は、是非一度、遊んでみて欲しい。
もちろん、ブリーチが好きなら、より一層楽しめることは間違いない。

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