「サンダーストーン」をソロプレイしてみた

2011年01月10日 07:02

ドミニオンライクでありながら、まったく新しいゲーム性を生み出すことに成功した、
デッキ構築型カードゲーム「サンダーストーン」を遊んでみた。

ちなみにソロで。

アナログゲームってのは、基本的に2人以上のプレイヤーがいないと、
ゲームが成立しないことがほとんどなのだが、これはソロでも十分遊べる。
ちゃんとソロプレイ用のルールも用意されてるし。
ソロプレイ可のゲームは実は結構色々あるけど、手軽さも考慮すると、
これは群を抜いてレベルが高いんじゃないかな。

ゲームの設定はこうだ。

ダンジョンの奥深くに隠された秘宝「サンダーストーン」を手に入れるべく、
英雄たちでパーティーを結成し、危険なモンスターがひしめく迷宮に挑む。


というもの。オーソドックスなハック&スラッシュですな。

英雄たちはダンジョン近くの村を拠点として、
新たな英雄を雇ったり、装備を整えたり、身体を休めたりしながら、
モンスターたちと死闘を繰り広げることになる。

武器の装備の概念や、英雄のレベルアップなどもあって、
気分はまさしくファンタジーRPG。
ドミニオン系のゲームだけにデッキ構築が基本だけど、
モンスターと戦うと「病気」というお邪魔カードがデッキに入ってくることもあり、
これを除去するために適度に休息を取る必要があるところが面白い。

まぁ、詳しいルールなんかはググッてもらうこととして、
ここではソロプレイをやった感想を書かせてもらおうと思う。
興味のある方は追記へどうぞ。


以下、仄暗い穴の底から。

翌日に友人たちと集まる予定があるので、その時に遊ぶゲームを選んだ結果、
とりあえずサンダーストーン(以下、サンスト)をソロでやってみようという結論に至った。

まずはゲームを準備せねばならない。
サンストはドミニオンライクなゲームなので、
セットの中のすべてのカードを使うわけではない。

基本となる【民兵】【たいまつ】【ダガー】【保存食】は必ず入るとして、
他に8種の「村カード」と、4種の「英雄カード」を用意する。
村と英雄は幾つか種類があって、その中からランダムで選ぶのだが、
今回は初プレイということもあるので、説明書に書かれている「最初のゲーム」という、
初プレイ時に推奨された組み合わせでプレイしてみる。

なお、ソロプレイではダンジョンを弄る系統のカードは使用不可なので、
【エルフの魔術師】は除外して、他のカードを入れることにする。
ランダムに選ぶと【チャリスの探索者】に決定。なかなか強いカードな気がする。

次に探索するダンジョンを作る。
ダンジョンは「モンスターカード」の山でできており、
登場するモンスターも複数の種類の中からランダムで選ばれる。
これも「最初のゲーム」に推奨モンスターが載っているので、それを選ぶ。

あとはお邪魔カードである「病気カード」と、
敵を倒すと手に入る「経験値カード」を用意して、
基本カードから初期デッキを作れば、準備完了!
デッキから手札を6枚引いて、ゲーム開始だ。

ソロプレイでは、少しだけマルチプレイ時とルールが違う。
通常、モンスターはダンジョンから動かないのだが、ソロだと村に攻めてくる。
別にそれでゲーム中にペナルティがあるわけではないが、
勝利条件に影響するので、できるだけ村には入れないようにした方がいい。
モンスターを倒すと侵攻が1ターン止まるから、そのインターバルを利用して、
態勢を整えることになる。

…とまぁ、玄人みたいに解説してるけど、私自身、このゲームを遊ぶのは初めて。
勝手が分からず、まずは何をやればいいのか全然分からない。
とりあえずドロー(カードを引くこと)を強化するカードはあって損はない。はず。
値段も安いし、【村の衛兵】を購入してみる。

このゲームでできることは3つ。
そのうちの1つが「村に入る」こと
これを選ぶと村や英雄のカードを予算の許す範囲で買うことができる。
ちなみに基本的に買えるものは1ターンに1枚だけ。
特殊な効果がない限り、どれだけ資金に余裕があっても、複数のカードは買えない。
まぁ、結構資金繰りがシビアなゲームなんで、一度に複数買えたとしても、
実際に買える可能性はあまり高くないのだが。

村では他に英雄のレベルアップができる。
手札に英雄カードがあり、経験値が足りていれば、自由にレベルを上げられる。
レベルが上がった英雄は能力が強化されるので、デメリットはない。
ただ、場にあるカード枚数が上限になっていることに注意。
最上級の英雄は1種につき2枚しかないから、
最上級英雄ばかりでパーティーを組むことはできないのである。

村でやることを終えたらターン終了。
手札をすべて捨て札にして、新しくデッキから6枚を手札にする。
ちなみに買ったり戦闘で得たりしたカードはすべて、まずは捨て札の山に行く。
これはドミニオン系ゲームの基本なので、覚えておいて損はない。

今回は購入した【村の衛兵】を捨て札に入れて、ターン終了。
すると、ダンジョンからモンスターが湧いてくる。

ダンジョンには深さを表す「ランク」が設定されていて、
最も深い場所が「ランク3」。続いて「ランク2」「ランク1」となる。
ランクが高い場所ほど暗く、照明がないとまともに戦うこともできない。
それゆえ、【たいまつ】などの明かりが重要になってくる。
この辺が実に洋ゲーくさくていい感じ。

ソロプレイでは、ターンが終了すると、モンスターが1ランクずつ侵攻してくる。
最初はランク3に1枚のカードがあるだけだが、ターン終了時には、
ランク3のモンスターがランク2に、そしてランク3に新たなモンスターが登場する。

こうしてランク1まで侵攻してきたモンスターを倒すことなくターンを終了すると、
村にモンスターが入ってきてしまうのである。
前述の通り、ゲーム中は特に影響はないのだが、
勝利条件に関わってくるので、水際でせき止める必要がある。

最初に出てきたのは【<前兆>】という雑魚モンスター。
呪文カードを潰してくる嫌な敵だが、初期デッキに呪文などない。
折を見て退治してやる。

まずは敵が来る前に準備することが大事。
英雄を雇うか装備を充実させるか迷うところである。
とりあえず、【民兵】だけでは心許ないし、回りがよくて資金もある内に、
【チャリスの探求者】を雇う。
この英雄、戦闘中に邪魔な【病気】を取り除いた上でドローまでさせてくれる、
恐ろしく便利な能力を持っている。雇って損はないだろう。

そうこうしている内に、ついにモンスターがランク1まで上ってきた。
さあ、迎撃だ!

このゲームでできることの2つ目が「ダンジョンに入る」こと
そうすると、村で買い物などはできなくなる代わりに、
ダンジョンに巣食うモンスターに戦いを挑むことができる。
敵の強さと手札を比較し、勝てそうならガンガン挑むべきだ。

手札を見ると、【民兵】が5枚とか舐めてる。
ちなみに【民兵】は最弱の英雄カード。
戦力にはなるが、その攻撃力は最低ランクである。
しかし、これだけ数がいれば、意外となんとかなる。
敵が弱かったこともあって、民兵軍団大勝利!

敵を倒すと、敵ごとに設定された経験値が手に入る。
それと倒したモンスターカードそのものと、【病気】も1枚入手する(※)。
モンスターは大抵の場合、資金になるので、そう邪魔でもないが、
【病気】は確実に邪魔なだけなので、できるだけ除去していきたい。


※ここは勘違いで、必ずしも【病気】は戦闘後に入手する必要はない。
敵の戦闘効果以外では、特にデッキに入ってくることはない。
今回はルールを勘違いしてプレイしているので、ご勘弁を。


ちなみに【病気】をデッキから除外するには、3つ目の行動である「休息」でできる。
休息すると村で買い物やレベル上げもできないし、ダンジョンにも潜れなくなるが、
手札の中から1枚だけ、好きなカードを廃棄できる。
基本的には【病気】を捨てるけど、
不要になった【ダガー】や【民兵】の処理もできるので、
デッキの圧縮に使える地味に便利で重要な行動なのである。

さて、そうやって順調に雑魚狩りをしながらデッキの充実を図っていると、
敵も徐々に強くなっていく。
お次はスライム系の敵が登場してきた。こいつらは軒並み耐久力が高い。
ちょっと戦力的に倒せそうにないので、初めてスルー。

村に入ったモンスターは、そのまま別のところに置いておき、
ゲーム終了時にそれらのモンスターの勝利点を計算する。
そうして村に入ったモンスターの勝利点の合計が、プレイヤーの勝利点を上回ると、
このゲームは敗北になる、という仕組みだ。

切り方がまずかったのか、スライムがぞろぞろ出てくる状況になった。
その中でも【ノキシァス・スラッグ】がヤバすぎる。
こちらの攻撃の大半を無効化する上、耐久力も高い。
現状の戦力では勝てる気がしない。つーか、勝てない。

仕方なくこいつもスルー…と思ったが、ちょっと待て。
このゲーム、実は戦闘に負けることによるペナルティが少ない。
ターンを無駄にするというマイナスはあるが、ソロだとあまり関係ない。
ソロで負けると、そのモンスターが村に入る上に、侵攻も止められないが、
負けても実は【病気】が増えないのである。
ルールでは「戦闘に勝った場合、【病気】を得る」と書かれている(※)ので、
まずは手札を確認する。

※前述の通り、勘違いである。

すると、【チャリスの探求者】の他に【病気】が2枚もある。
ここはあえて戦闘を挑み、
【チャリスの探求者】の能力で【病気】を除去する方がおいしい。
あわよくばドローしたカードで敵を倒せる可能性もある。

この作戦は見事に成功。
さすがに敵は倒せなかったが、上手く【病気】を除去できた。
休息では1枚しか廃棄できないから、これは良い手だと思う。
代わりに村にモンスターが入ってしまった。
しかも強いモンスターほど勝利点が高い。マズイ。

更にマズイことに、スライムの群がひと段落したと思ったら、
今度はエンチャンテッドという種類のモンスターが湧いてきた。
こいつらは倒すと色々恩恵があるが、純粋に強い。
特に【スフィンクス】などは魔法攻撃しか効かないクセに、耐久力が高い。
倒した時の恩恵が凄く魅力的なのだが、倒せないのでは意味がない。
泣く泣くスルーして一気に村がピンチに。うぼぁー。
追随してきた【グリフォン】も倒せなかったし、まずい、まずいぞ…。

しかし、ここまででこちらのデッキも強化されている。
敵を見逃した代わりに戦力の増強を図り、次なる脅威に備えていたのだ。
まず、英雄がいなくても攻撃できる【ファイアボール】。
純粋に攻撃力の高い【ショート・ソード】で身を固め、
いざという時に役に立つ【スピア】も少し補充しておく。

あとは【チャリスの探求者】を中心に英雄を揃え、レベルアップもしておく。
特に【シリアンの騎士】はレベル2で攻撃力+4と超優秀。
是非とも雇っておきたい英雄である。

エンチャンテッドがひと段落したと思ったら、再び【ノキシァス・スラッグ】が登場。
しかし最早かつての我々ではない。
手札も神がかり的に揃った今、いざ尋常に勝負!

で、こいつ、「鋭利武器耐性」はあるけど、
これは実は「物理攻撃無効」というわけではない。よね?
つまり、鋭利属性の武器のダメージは0になるけど、
英雄が持つデフォルトの「攻撃+2」などは普通に通る、ということでOK?

そう解釈して、【ファイアボール】×3、【チャリスの守護者】、【民兵】で、
見事に撃破!
つーか、【ファイアボール】3枚とか笑った。どんだけ買ってんだよw

これで勢い付いたのか、これ以上のモンスターの侵攻は完全に許さず、
更に英雄の強化を図って完・全・勝・利!
ラスト近辺で【<死王>】とか出てきた時はどうなるかと思ったけど、
見事に撃破できたし、大満足。

やっぱり、モンスターの進軍に時間的猶予があるのが助かるかなー。
おかげで手札が充実するのを待つ時間が稼げるのが凄くいい。
このゲーム、どれだけデッキが充実してても、
手札次第でモンスターを倒せないことも多いから、
手札と戦況の見極めが凄く重要なんだよね。

特にソロだと次々とモンスターが攻めてくるから、
じっくりと手札が揃うのを待ってられない場合が多くて、
戦力と明かりと敵の強さの折り合いが付いたら、どんどん倒していく必要がある。
それで時間を稼いで、病気を消したりレベルを上げたり、次の戦いの準備をする。
そういうサイクルが凄く楽しい。

特にレベルを上げるタイミングが難しいかな。
英雄が手札にないとレベルを上げられないのに、
英雄がいるなら戦闘しないとマズイ場合が多々あって、
そうなると戦闘を優先しちゃうから、いつまで経ってもレベルが上がらない。
このジレンマがたまらない。

その分、マルチプレイはまったり遊べそうなので、
ゲーム性がかなり変わると思われる。
これはソロで遊ぶ意義が大きいということでもあるね。超楽しかったし。

ただ、今回は敵の進軍に関してルールを間違えてた節がある。
例えば、ランク1の敵を倒した場合、
ランク1は一度空きスペースになり、更に次のターンはモンスターが進軍しない。
つまり、空いたランク1は次の次のターンで改めて埋まる。

と解釈してたんだけど、Q&Aを見ると違うっぽい。
実際には、マルチ同様、倒した場所のランクは即座に埋めなくてはならない。らしい。

これはかなり大きな違いで、実質敵を倒すと1ターン余分に猶予を得ていたことになる。
余裕をもって対処できた理由はこれかもしれない。
まぁ、ランク2以上の敵を倒した時はすぐに補充してたんだけど。
それはそれで変なルールだと思ってはいた。

まぁ、初プレイで遊ぶには、むしろ丁度いいルール間違えだったと思う。
あと、【病気】の取得についてもルールが間違っていたようで、
こちらはむしろ、よりゲームを厳しくする方向での間違いだったから、
結果としてバランスはよかったのかも。

こういう風にルールが多少間違っていても遊べてしまえるのが、
アナゲーの長所であり欠点だから、いちいち気にしない方がいいんだけどね。
次に正しく遊べばそれでいいのだ。

ドミニオンを基本としたゲームは色々出てるけど、その中でもサンストは出色のデキ。
これは是非、各自で購入して遊んでみて欲しい一品である。

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コメント

  1. びぜん@備前屋 | URL | -

    お世話になっております

    BLEACH OSRを作りましたびぜん@備前屋です。覚えておいででしょうか。

    記事と関係ない話で済みません(俺もサンストは好きなのですが(笑))
    おかげさまで、OSRのサプリ「INSIDE THE HOLLOW」が完成しました。
    このサプリを作るにあたっては、岳る様のブログ記事から大変多くの
    インスパイアを与えていただきました。感謝の念に耐えません。
    それで、もしよろしければ一部謹呈したいのですが、いかがでしょうか。

    もしまだお買い上げでなければ、よろしくお願いいたします。
    それでは!

  2. 岳る | URL | -

    ありがとうございます!

    >びぜん@備前屋さん

    ご無沙汰しておりました。もちろん覚えてますとも!

    大したこともしてないのに、凄くありがたいお言葉を頂いてしまって、恐縮する限りです。お役に立てたならリプレイ書いた甲斐もあったというものですw
    お気持ちは本当にありがたいので、むしろ、こちらからお願いさせてもらいます。

    ※こちらもメルアド削除いたしました。
    ご連絡ありがとうございました!

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